SSブログ

第四の生き甲斐を探します121 [手記さまざま5]

前回のネガが最悪の状態だったので、さらに古いと思われる次のネガはもう期待できないと私は思っていた。ところが、表示されたプレビューがまったく黄色くなく自然な色で、私はびっくりした。おそらくネガの退色は経年劣化以上に、そのネガが長年置かれてきた環境の影響が大きいのだろう。私の場合は、光には当てていないが、湿気、カビ、ホコリの影響が充分に考えられる。


第四の生き甲斐を探します120 [手記さまざま5]

ネガの黄ばみにムラがある時、多くは真ん中へんが黄色い。退色復元で写真の端が黄色くなくなっても、真中へんはまだ黄色い。そこで私は思った。私はサムネイル取込領域を小から中へ変更したが、それが悪影響を及ぼしていないか。もしも退色復元が写真全体の色合いを考慮して色値変更の度合いを決めるなら、真ん中へんだけを領域とすれば黄色が消えやすく、あまり黄色でない端を領域に含めると黄色が消えにくいはずだ。しかしもしも退色復元が写真全体の色合いを考慮せずに一律に効果を決めるなら(あるいは、残った黄色部分が青色値の欠如でそもそも修正不可能ならば)、サムネイル取込領域が中でも小でも結果は同じだ。私は後悔せぬように、次に真ん中へんだけ黄色いネガに出会った時にサムネイル取込領域を小と中の両方試して、黄色の低減に違いがあるかどうか調べなければならない。いや、テスト結果がわかりやすいように、黄色い部分だけを切り出した画像に退色復元をかけてみるのが良いか。もしも黄色い部分だけの画像のほうが黄色が消えたら、今までにスキャンしたネガのうち真ん中へんだけ黄色く、しかも重要な写真を含むネガは、サムネイル取込領域を小に変更して再スキャンしなければならない。違いがなければその必要はない。

他にも、黄色い斑点のあるネガが気になる。何を気にするかというと、この斑点がDigital ICEの誤動作によるものかどうかを確認しなければならない。Digital ICEの注意事項として、写真の端やネガホルダーが入らないようにすること、さもないと誤動作することがあると書かれている。そしてサムネイル取込領域を中にするとしばしばネガホルダーが写り込む。これのせいで本当ならば消えるはずだった斑点が消えなかったとしたら、スキャンをし直さなければならない。ちょうど上記の、ネガの黄色い部分だけを切り出すテストと一緒にこちらのテストもできる。黄色いネガで斑点がある場合、斑点を含む黄色い部分を切り出して退色復元+Digital ICEをかけてみればいい。それで、黄色は少なくなるか、斑点は消えるか。


第四の生き甲斐を探します119 [手記さまざま5]

今日の私の悩みは、一見哲学的だが実はとても現実的な悩みだ。人はなぜネガをスキャンするのか。

私はてっきり、ネガから写真を作るためだと思い込んでいた。古くなった写真よりも、ネガから新たにプリントした写真のほうが質が良いから、だから人はネガをスキャンするのだと思っていた。

ところが、私の思い込みを根底から揺るがす事実が判明しつつある。プリント写真は確かに長年の間に色褪せる。しかし、ネガはそれ以上に退色するのではないか。プリント写真以上に使えない状態になるのではないか。

ただ黄色くなるだけでなく、その黄色にムラがあり、時には斑点まで現れる。そんなネガをスキャンして、一体何の意味があるのか。そんなネガを人はなぜスキャンするのか。


第四の生き甲斐を探します118 [手記さまざま5]

そろそろアンシャープマスクの有無を比較したい、と考えていたら、スキャナーの活用術に

フィルムをスキャンすると、少しぼやけてしまうので、シャープネスは必要です。

と書いてあった。実は、新たにプレビューする度にアンシャープマスクだけはチェックが付いてしまうので、このチェックをいちいち外すのは面倒だと思っていた。それに初期値でチェックが付くということは、基本的にその機能を使うことを推奨しているということだ。


第四の生き甲斐を探します117 [手記さまざま5]

ネット検索していたら、エプソンのサイトにスキャナーの活用術というのを見つけた。サムネイル取込領域が初期値で小になっているという。それを読んで私は、ネット上のレビューに写真の端が切れるという苦情があったのを思い出した。これを大にすると写真よりも外側が含まれるらしいので、私は大と小の中間にしてみよう。なぜならDigital ICEの注意事項に、

[環境設定]画面の[サムネイル取込領域]を調整する場合、フィルムホルダーや原稿の端を含めないでください。DIGITAL ICE Technologyが正しく機能しない場合があります。

と書いてあるからだ。これで試し、うまく行かなかったら小に戻す。


第四の生き甲斐を探します116 [手記さまざま5]

私の試行錯誤は続く。

ネット上の情報にあったヒストグラムも出してみた。
ハイライトよりも右側にまだ色があるのでそこを含めるように動かしてみたが、全体が暗くなってしまった。知識もなく動かすと結果が悪くなる。しかしまた、ハイライト設定値よりも右側のデータが切り捨てられるのも事実だろう。

さらにネット検索していて、スキャン後に画像編集ソフトで手を加えるか、加えないで終わりにするかの違いを書いている記事に行き当たった。スキャン後に本格的なソフトで手を加えるならば、元情報を残すことを最優先とする。見た目が暗くなろうがハイライトを右へ動かしてデータの取りこぼしがないようにする。見た目は後から編集すればよい。同じ理由からアンシャープマスクもかけない。元情報が変更されるから。後から編集ソフトでかければよい。スキャン後に編集するならば、色深度も48bitにする。

ただし私にそれはできないので、Epson Scanに任せてそれで終わりにするしかない。


第四の生き甲斐を探します115 [手記さまざま5]

私の試行錯誤は続いた。次はDigital ICEについて。

ネット上のEpson Scanの画像には、Digital ICEに画質優先と速度優先の選択があった。ところが私のEpson Scanにはない!

ひょっとしてEpson Scanではなく、Epson Scan 2というものが必要なのか?

ネット検索した:
対象機種用のEpson Scan 2はネイティブ64Bitのアプリケーション開発が必須な場合に限り提供しています。フォームに入力してご連絡ください。Epson Scan 2ではDIGITAL ICEは使用できません。

やはりEpson Scanで良いではないか。ではなぜ画質優先/速度優先が表示されない?

エプソンのサイトを調べた:

プロフェッショナルモードでは、DIGITAL ICE TechnologyとDIGITAL ICE Lite Technologyを選択できます。
DIGITAL ICE Technologyの横の[モード]で選択してください。

だからそれがないんだってば! Epson Scanのヘルプを出して読んでみたが、+マークや画質優先/速度優先は機種によって出たり出なかったりするらしい。


第四の生き甲斐を探します114 [手記さまざま5]

結局、ネガスキャンのレビュー(客観的な評価)は私には無理だった。私に作れるのは「奮戦記」だけだった。

私の作業は、試行錯誤から始まった。

エプソンのHPにはA4サイズ印刷に300dpiで充分と書かれているが、小さなネガを300dpiでスキャンというのが私は不思議でならなかった。結果は、出力画像のサイズが414x264しかない。これではパソコンディスプレイの真ん中に小さく映るだけだ。結局、上記の300dpiはネガスキャンに関係のないデータだったようだ。

ネット上のレビューに解像度を4800dpiにしている人が二人いたので、それで試した。試しながらスマホでさらに検索したところ、2400dpiが適切という記事を複数見つけた。それでスキャンをキャンセルし、2400dpiでスキャンし直した。

ファイルサイズを調べた。2400dpiのある画像は1MBくらいだったが、4800dpiのある画像は3MBくらいだった。私は全部で千枚以上の画像を保存するので、重要でない写真はファイルサイズを1MBくらいに抑えたい。


第四の生き甲斐を探します113 [手記さまざま5]

ネガスキャン機器が宅配で届いた。早速使ってみた。初期不良なし。今のところ良好に動いている。

予定では、機器のレビューをブログ記事にするはずだった。ところが機器が届くまでにネット検索を繰り返したら、困ったことがわかった。

この機器、GT-X830は、相当昔に発売されたものらしい。すでにネット上にいくつものレビューが出ている。上位機種のレビューも参考になるから、総レビュー数は結構多い。今さら私がレビューを書いても誰も読まないかもしれない。

とにかく、前の記事に書いた不安な点が実際にはどうだったかを書いておこう。

画質はがっかりか、それとも高画質か。プリント写真と同等の出来を期待すると、期待外れになるかもしれない。それでも、黄色く変色した元画像が退色復元でかなりまともな色合いになるのは、見ていて気持ちいい。変色の黄色が完全に抜ける画像もあれば、うっすらと残る画像もある。最悪状態のネガだと、退色復元しても真っ黄色でしかも黄色い斑点入り。そういうネガに出会った時だけは後悔する。

音が大きいというレビューがあったが、音が響くマンションで隣家を気遣うほどの騒音は出なかった。普通のフラットベッドスキャナー稼動音だ。

写真の自動トリム機能が、35ミリ通常サイズ以外では使い物にならないというレビューがある。私はまだ35ミリ通常サイズしかスキャンしていないので、現時点では大したことは書けないが、環境設定に「ブローニーフィルムのサイズ」を発見した。私の中判サイズネガは6x6なので、それを設定した。うまく行ってほしいものだ。


第四の生き甲斐を探します112 [手記さまざま5]

安いほうのネガスキャンサービスにするか、それともネガスキャン機器を買うか。この選択には、いくら時間があっても決まらないほど迷った。

機器のほうは、画質にがっかりというレビューがある一方で、高画質というレビューもある。これにはきっと、扱うネガの状態と、ユーザーの期待の度合いが関係してくるのだろう。ごみ取り機能はその部分がぼやけるだけだというレビューがある。その方のレビューには画像添付がないが、画質に満足という方のレビューに画像添付があり、たしかに一部ぼやけた所がある。でもその方は満足なのだ。何を求めるか、どこまでで満足するかは人それぞれだ。画質がいいとか悪いとかのレビューは、その方の判断基準が明記されていない限りは、残念だが参考にできない。

音が大きいというレビューがある。マンションに住む私は、これが気になった。ただし、音が大きいとレビューに書いたのはその人だけだ。他には、最初に買った製品が稼働時に変な音がして、商品の交換をしたら音が良くなったというレビューがある。だから、音が大きいと書いた方の商品がたまたま音が大きかった可能性すらある。低評価のレビューを読むと、この商品は当たり外れが激しいようで、外れた人は怒っている。外れた時のことを思うと、購入が恐い。

写真の自動トリム機能が、35ミリ通常サイズ以外では使い物にならないというレビューもある。ハーフサイズは頻繁に写真が抜けるそうだ。これは、自動トリムでなく手動で大きく領域設定し、後から画像編集アプリに読み込んで細かくトリムする方法が使えないだろうか。

むしろ、同じ写真抜けがネガスキャンサービスで起きた時のほうが面倒だ。どうせ流れ作業でスキャンするのだろうから、写真ひとつひとつを作業員が確認しないだろう。50本以上あるネガの写真がどこかで抜けていても私はチェックしきれない。

そしてこのネガスキャンサービスの安いほうのプランには色補正がない。補正つきのプランだと、ネガの本数が多いのですごく高くなる。機器を買えば色補正と赤外線による汚れの選り分けは(効果の程度は知らないが)付いてくる。

結局、どちらの選択肢にも不安材料がある。メリットはどうか。機器を買うメリットは、細かい所を自分で調整できることだ。写真抜けが生じたらスキャン領域を手動で決めたらいい。色補正やゴミ取りで失敗したら機能をオフにしてやり直せばいい。

ネガスキャンサービスのメリットは、何といっても金を払うだけで全部やってくれることだ。機器を操作して50本以上のネガをデジタル化するならば、一体どれほどの時間と労力と電気代が必要だろう。それが一切いらない。


第四の生き甲斐を探します111 [手記さまざま5]

前回の記事から続く

今回の発端は、ネット上にネガのデジタル化サービスを見つけたことだ。これは何年も前に作戦を立てた時にも見つけたが、年月が経つうちに私は「どうしてこれを選ばなかったのか」をすっかり忘れた。そして「良いものがあるじゃないか」と思った。

よく調べると、私の目的に合わない点が2つあった。まず、ネガのホコリやゴミが写り込むことがあるという断り書きがあった。昔の現像のように細かい作業はしてくれそうにない。プロ仕様の機器を使ってくれるのは強みだが、流れ作業でどんどんデジタル化し、ネガにゴミが付いているかどうかのチェックはしないような断り書きだ。ゴミ消しや修復は行わないとも明記されている。

それだけならば、仕方ないと諦められる。なにしろ自分で長時間椅子に座り電気代をかけて作業することなく結果が得られるのだ。ところが、私の目的に合わないもうひとつの点は、決定的だった。

いちばん古いアルバムのネガは、35ミリでなく中判サイズのネガだ。上記のサービスでも受け付けてはくれるようだが、1枚につき715円かかる。さらに、ごく一部だが35ミリハーフサイズのネガもある。これは上記のサービスでは受け付けてくれない。

そこで私は、フィルムスキャナーを買うという選択肢のほうに目を向けた。この場合も、中判サイズのネガも扱える機種となるとかなり限定された。

機種を絞り、その日はそこまででやめた。翌日、スキャナーを注文する前に他の機種で良いのはないかと最終チェックをした。その時、昨日見つけたデジタル化サービスよりも安いサービスをネット上に見つけた。中判サイズのネガを1枚150円でデジタル化してくれる。安さの秘密は、作業を外国に発注していることのようだ。だから仕上がりまでに何ヵ月かかかる。私は時間がかかるのは構わない。でも、安いコースにはAI補正が付かないと書いてある。古いカラーネガは色褪せていることが多そうだが、それはそのままだ。あと、35ミリハーフサイズのことはどこにも書いてないので、おそらく受け付けてもらえないだろう。

さて、どうしようか。

何か決定したら、この続きを書くと思う。


第四の生き甲斐を探します110 [手記さまざま5]

生き甲斐探しに、ものすごい進展があった。「第四の」というより「第三の」生き甲斐(人生補完計画)を完結するための進展だが、「第四」へ旅立つためには必要なことだ。

人生補完計画のやり残しは、以前の記事に書いたが3つあった。英語ラボの教材を手に入れること、思い出の映画に字幕を付けること、そしてアルバムのネガをスキャンしデジタル化すること。

それらのうち、ラボ教材はすでに手に入れた。字幕は、自分で作ってネットにUPした人が捕まったと知り、恐くてできなくなった。残るは、ネガのデジタル化だ。

ネガをスキャンしてデジタル化する作戦は、何年も前に一度立てたことがある。しかしリストラ人生を経験した私は趣味に出費ができず、その時は計画だけで終わった。

今、転居にさいして何もかも処分を強いられ、生き甲斐を失くして途方に暮れている私は、元気を出すために投資もやむを得ないと思うに至った。今度は企画倒れにせず実行するだろう。

つづく


時は無情に流れる [手記さまざま5]

私は以前、「管理人がヌシだった」というブログ記事を書いたことがある。私は引っ越しの時、マンションの自治会長は会長というくらいだから頂点で、私が今後お世話になると思った。それで手土産をあげたら、その直後に任期満了で辞めた。私はそういう事情をまったく知らなかった。いっぽう管理人はこれまで数十年も住み込みで働き、朝も昼も晩も働き、時には夜の見回りもする。まさにこのマンションのヌシは、この人をおいて他にいない。

ところが、先日回ってきた回覧に不穏なことが書かれていた。管理人を住み込みから通いに変更する話だ。何十年も住み込みで働いてきた管理人の気持ちを察すると、私はいたたまれない。時の流れは無情に世の中を変える。

私も今、時の流れで変えようとしていることがある。それは床屋だ。引っ越して遠くなった。私はこの床屋が、今までのどの床屋よりも気に入っている。ブログ記事にも書いたことがある。そこへ行けなくなるのは残念だ。今でもバスを使えば行けなくないが、今度そのバスの運賃が値上げされると判明した。私はというと退職を考え、無収入になろうかという有様だ。それで残念ながらマンションから運賃なしで行ける床屋に変えることを考えている。そこが気に入ろうが気に入らなかろうが、経済的理由でだ。

世の中には変化を好む人々もいて、そういう人々は変化を辛いと感じるどころかウキウキするに違いない。世の中は実に色々なのだ。


第四の生き甲斐を探します109 ラジオレコーダー持ってどこまでも [手記さまざま5]

私はネットラジオの録音と、ラジオレコーダー(ケーブルテレビ経由)の録音を聞き比べた。なぜか、違いがわからなかった。その時、どうしても気になることが出来た。ケーブルテレビのケーブルに来ているラジオ音声は、いったいどこの音声なんだろう。今どき何でもネットという時代だから、まさか元は電波塔からの電波ではなくネットラジオのデータではあるまいな。

疑惑が生じると、何とかしたくなる。私はケーブルを接続しての録音だけでなく、電波塔からの電波もラジオレコーダーで受信し録音しなければ気が済まなくなった。

私なりに綿密に予定を立てた。私は東京に住んでいないので、スカイツリーが直近の電波塔ではない。障害物の影響を考えると、地元の電波塔のほうが良い。私は地元の電波塔がどこにあるか調べた。その結果、マンションの中で西端がいちばん近く、さらに厳密にはベランダ側でなく共用通路側に電波塔があると知った。そこで私はラジオレコーダーを持ってマンション最上階へ行き、共用通路を西の端まで行き、そこで録音することにした。

録音時間が近づき、私は録音予約をしようとした。そうしたら、目的の周波数がプリセットされていない! 以前にケーブルテレビのケーブルをクレードルに接続してオートプリセットした時、あまりにも沢山の局が検出されたので、私はてっきり空中を伝搬する電波も検出されたかと勘違いした。周波数がプリセットされていないと予約できない。私は改めてオートプリセットを実行し、地元の電波塔から来る電波を受信しなければならない。でも録音時間は近づいている! 私は焦った!

急いでオートプリセットを実行し、それから録音予約をし、そして急いで家を出てマンション最上階へと急いだ。間に合った。マニュアルには電源がオフでも録音されると書いてあったので、そのテストもしようと思い電源を切った。録音が始まったら赤いランプが点くだろうし、録音が終わればランプが消灯するからわかると考えた。ところが、時間になっても赤いランプなんか点かない。これでは、いつ録音が終わるかがわからない。時刻を見ようにも、ラジオレコーダーの液晶は電源オフで何も表示されないし、ポケットのスマホを見たくても私の両手はFMアンテナがわりのイヤホンを電波塔に向けてピンと張ったまま動かせない。今は何時だ? 録音終了はまだか?

結局、録音は、ちゃんとできていた。しかしまあ、新しい機械というのは使い慣れるまでに色々と問題が生じるものだ。


第四の生き甲斐を探します108 ラジオレコーダーに振り回される [手記さまざま5]

ラジオレコーダーが届き、最初にテストをした時、予約ボタンを押しても液晶画面の選択肢に録音予約が表示されなかった。それで仕方なく、私はラジオ番組を受信しながら録音ボタンを押すことにした。

それから数日が経ち、録音当日となった。私は自室でラジオレコーダーのセッティングをした。普段はBDレコーダーに繋がっているテレビのケーブルを取り外し、ラジオレコーダーのクレードルに付ける。そして目的のFM局を受信する。ところが私の自室は暗い。ラジオレコーダーの液晶画面が見えない。何か操作をすると一時的に液晶のバックライトが点くが、FM局を選曲中だからやたらとボタンは押せない。それで私は、予約ボタンでも押してからキャンセルしたらどうかと思った。

予約ボタンを押すと、液晶画面の選択肢に「録音予約」が表示された。なんでだ? 先日のテストでは表示されなかったぞ。私は急遽、「録音ボタン押し」から予約録音に切り替えた。しかし録音の時間が迫っている。先日のテストでは録音予約が表示されなかったので予約の練習はしていない。私は焦った。

それでも何とか予約の設定が間に合い、私は自室を離れた。ふと、クレードルのACアダプターは大丈夫かと心配になった。自室のテーブルタップはスイッチ付きで、たまに私はスイッチを入れ忘れる。でもクレードルのスピーカーから音が出ていたから大丈夫だろう。念のために私は自室へ戻ってチェックした。テーブルタップのスイッチは入っていなかった。電源が入ってないのになぜ音が聞こえる? この音はクレードルのスピーカーじゃなくてラジオレコーダー本体から出ているのか? クレードルにセットしてもスピーカーは切り替わらないのか?

クレードルの電源が入っていなければ、クレードルに接続したテレビケーブルからFM放送が入らないだろう。私は急いでテーブルタップのスイッチを入れた。間一髪、予約録音に間に合った。

録音の後で不思議に思った。クレードルの電源が入っていないのにラジオの音が聞こえていた。ということは、クレードルなしでもケーブルテレビのFM局が受信できるのか? そんなはずはない。なにせケーブルテレビだから、ケーブルを繋がなきゃ受信できるわけがない。私はクレードルからラジオレコーダーを引き抜いてみた。案の定、アンテナ代わりのイヤホンを付けていないラジオレコーダーからはザーザーと雑音しか聞こえなくなった。やはり、さっきのラジオ放送はケーブル経由で受信したものだ。でもテーブルタップのスイッチが切ってあっても受信できた。このクレードルって、マニュアルにはACアダプターを繋げと書いてあるけど、実は電源を入れなくても外部アンテナはラジオレコーダーに繋がる仕組みなのか。なんて複雑な機械なんだ!


第四の生き甲斐を探します107 英語ラボ [手記さまざま5]

「OB・OG友の会」会員に登録する時にラボ・ライブラリー購入希望の意図を伝え、子供の頃に使った教材を購入できた。商品はすぐに届いた。商品と請求書は別送で、請求書は10日くらい後に来た。封筒の中にはメッセージまで添えてあった。

自分の幼稚園時代の思い出から、私はラボに好意だけを抱いている。ラボは、いわゆる英会話教室とは別のものだ。英会話教室は、英会話を身につけるためだけに行く所で、その時が過ぎて大人になれば思い出に残ることはない。いっぽうラボは、私にとって英語との出会いだったが、それよりも私の幼少期の思い出を形成してくれた。つまりラボは、その時が過ぎても永遠に心に残る。

具体的に書いた方が良いだろう。私がいいかげんな嘘をついていないという証拠に、私の記憶を書こう。

親が言うには私は当時幼稚園児だったそうだ。幼稚園児というのはもう、あんなに歩けるものかと思うような距離だが、私はその道を毎回「渡辺先生」の家へと通った。行きの道で知らないおばさんに呼び止められ、髪の毛に何かついてるわよと取ってもらった記憶が、ジジイになった今でも残っている。帰りはもう暗かった。外に出て皆と別れた時の映像も少しだけ記憶にある。

鮮烈に記憶にあるのは、どういう事情かは忘れたがイランから一時期先生の所へ来たケーテン君という男の子がいて、その子が帰国する前にみんなにプレゼントをくれた。くじ引きだったと思うが、なんと私がいちばん良い品をもらった。イランの記念切手だと言われた記憶がある。数十年前の記憶だからそれは曖昧だが、それでも曖昧でないものが現存する。私はそのプレゼントをジジイになった今も持ち続けている。それが、これだ。
labo_iran.jpg
ケーテン君はとっくに私を忘れているはずだ。だが私はケーテン君を永遠に忘れない。

以上が、私がいいかげんな嘘をつかず、真実を言っている証拠の思い出話だ。

最後に、私が今でも持っている幼稚園時代の教材と、今回購入した教材について。ひとつのラボ・ライブラリーに含まれる4冊の冊子は、昔と今とでまったくと言っていいほど違いはない。違うのは、昔の冊子は数十年の年月を経て紙が黄ばんでしまったこと。幼稚園時代の冊子をまだ持っている私にとっては、まるで冊子が新品になって蘇ってきたようだった。
Labo_old.jpg
Labo_new.jpg
それと、奥付だけは印刷するたびに当然記載事項が変わる。冊子が昔と違う所は、それが全てだ。

音声のほうは、もちろんラボ機が使えない今、CDで販売される。音質は、私の主観だが、ラボのサイトにある試聴よりも良く感じた。つまり不満がまったくなかった。


AM外部アンテナを携帯ラジオに巻き付けてみたが [手記さまざま5]

ラジオレコーダーについてネットで調べていたら、AMラジオ装置に外部アンテナ用端子がなくても、外部アンテナのコード端を装置に巻き付けると効果があると書いてあった。届いたラジオレコーダーに外部アンテナが付属している。そして、鉄筋コンクリートのマンションに越して以来AMラジオの受信状態が悪いと親が嘆いている。私は親の携帯ラジオに外部アンテナのコード端を巻き付けた。受信状態は変わらなかった。巻き方が逆かと思い、逆巻きにした。受信状態は変わらなかった。AM外部アンテナは今度のごみの日に捨てよう。


第四の生き甲斐を探します106 ネットとケーブル、波形では違いわからず [手記さまざま5]

録音予約はできなかったが、その場で録音ボタンを押しての録音はできる。そこで私は以前にネットラジオから録音したwavと、今回テスト録音したmp3(から変換したwav)を比べてみた。

聴いた感じはケーブルテレビのケーブルから録音したほうが明らかに高音が出ている。波形はどうか。私はSoundEngine Freeに読み込んで波形を比べたが、以前にネットラジオから録音した曲と今回テスト時にたまたま放送していた曲は別のものだ。これでは、比較と言えるかどうかも怪しい。実際、レベルの波形を見ただけでは何もわからなかった。
net_radio.pngネットラジオ

cable_radio.pngケーブル

しかしスペクトラムアナライザならば何かわかるだろう、と私は考えた。そして2つのwavをスペアナで比べてみた。ところが、なんということだろう。どちらも高音まで出ている。スペアナ右端部分は私の耳には聞こえないはずだから、スペアナを見る限りはどちらも(私にとって)高音まで出ている。
net_analyze.pngネットラジオ

cable_analyze.pngケーブル

まいったなあ。


追伸
個人で楽しむためにラジオから録音するのは許されるが、ネットにUPすると怒られるのだそうだ。だから波形などの分析結果しかUPできない。


第四の生き甲斐を探します105 ラジオレコーダーで録音予約できない [手記さまざま5]

ラジオレコーダーは、とても早く届いた。私は早速充電し、続けて初期設定をした。以前の記事にはAMをアンテナから受信してオートプリセット、FMはケーブルを接続してオートプリセットと書いたが、地域設定の後でオートプリセットを実行すると上書きされるので、最初に地域設定をして、その後FMだけオートプリセットで上書きした。

しかしケーブルを接続してFMを受信しようとしたら、困ったことになった。液晶に「ヘッドホンを接続してください。アンテナとして利用します。」と表示された。クレードルにケーブルを接続し、スイッチを外部アンテナ側にしているのに。このマンションのテレビ端子にはFMラジオが来ないのか? 私は付属のFMアンテナに付け替えた。ところがそれでも「ヘッドホンを接続してください。アンテナとして利用します。」の表示が出た。外部アンテナを使う時にもこの表示が出るってことか? 

私は表示を無視して、ケーブルからFMラジオの信号が来ると想定して行動した。オートプリセットを実行した。ものすごくたくさんプリセットされた。電波とケーブルの両方から局を検出しているみたいだった。

ネットで調べたケーブルテレビの周波数を受信し、録音予約のテストをしようとしたら、またまた問題が発生した。予約ボタンを押しても、表示される選択肢に録音予約がない。これでは録音予約できない。

私はマニュアルを読み返した。地域設定をしないと録音予約できないと書いてある。オートプリセットは駄目なのか? でもケーブルテレビのFM周波数は電波のFM周波数と違う。地域設定ではプリセットされないぞ。ということは、ケーブルのFMは録音予約できないのか?


運命との根比べ [手記さまざま5]

人生時々、後悔することがある。それでも、最悪ということは滅多にない。

私は塩漬けの株を持っている。株の譲渡税が上がった時から思うように儲けられなくなり、少しずつ株取引から撤退したが、どうしても売れない銘柄がひとつ残った。それを売ると、大損が確定してしまう。私の場合は撤退だから、「損切りして次に期待」は存在しない。

ずいぶん前に調べた時、その時売れば株取引を始めた時からの累積計算でギリギリ損をせずに終わるとわかった。しかし私はその時まだ若かった。これから上がるかもしれないし、売るのは年を取ってからでいいと考え、放っておいた。その後、その銘柄は下がり続けた。

いつ上がるかわからない銘柄に私は望みを捨て、あまり株価を調べなくなった。

その後コロナ禍の在宅ワークがあり、私は心身ともに疲れ果て、株どころではなくなった。

そして今日、久しぶりに株価を調べてみた。株価は地を這っていた。しかし数年前からの推移を見たら、2021年に一度すごく上がった時があった! 世界中が疲弊していたあんな時に、まさか上がるとは思いもしなかった。その時に売っていれば、私は株から完全に撤退できたのに。

世の中はひどい。東日本大震災とかコロナ禍とか、私が心身ともに疲れ果てて何も出来なくなった時に限って、私が待ち望んでいたものが来る。私は疲れて何も出来ず、存在に気づきもしない。

それで私がどうしたかというと、スマホにアプリを入れて、これからは常時株価をチェックすることにした。絶対上がらないと思っていた株価が上がったんだ。これからだって上がる時が来る。それがいつかは知らないが、運命との根比べだ。


消火器 続2 [手記さまざま5]

消火器の記事を書いてから、ずいぶん日にちが経った。マンションの備品である消火器を売主が持って行ってしまったという事件だ。実は、いまだに解決していない。私の予想通り、売主(マンションを買ってリフォームして売る会社)は自分の非を認めなかったようだ。非を認めれば消火器を弁償しなければならないから。それで、さらに前の売主に話を聞くことになった。事実関係を明らかにするためには必要なことだが、大変なことになった。

私は、素朴な疑問を持っている。私の他にもこのマンションを買った人がいるが、その人たちは消火器の問題が起きなかったのだろうか。去年マンションを買った人だけで私の他に二人はいる。その前の年に買った人もいるだろうに、私の所でだけ消火器の問題が起きたというのか?


第四の生き甲斐を探します104 ケーブルテレビとラジオレコーダー [手記さまざま5]

ネットで調査を続けたら、また不可思議なことがわかった。FMラジオを普通にエアチェックする時の周波数と、配信会社がケーブルテレビでFMを配信する周波数は、違うという情報があった。私はウィキペディアでFM放送と配信会社の両方を調べ、そこに書かれている周波数が確かに違うと確認した。ということは、ラジオレコーダーの初期設定で地域設定をしても目的の周波数はセットされず、マニュアルスキャン選曲をしなければならない。でも地域設定をしてAMのプリセットP01に正しく放送がセットされていないと自動時刻補正ができない。時刻が正しくないと予約録音を失敗する。だから地域設定はしなければならない。複雑だ。

私はラジオレコーダーのマニュアルを読み直した。違った! 「マニュアルスキャン」「地域設定」の他に「オートプリセット」という選択肢がある。地域設定はAMとFMを一度に自動設定する機能だが、オートプリセットはAM/FMそれぞれ受信状態にしておいてスキャンする機能だ。私の場合、AMは正しい時刻のために「電波を受信しつつ」オートプリセットし、FMはケーブルテレビの周波数に合わせるために「マンションのテレビ端子とクレードルを接続しFM外部アンテナを入にして」オートプリセットする(もちろん電波を受信してのFM鑑賞には支障が出る)。そして自動時刻補正を有効にする。これでどうだろう。

複雑だ。すごく複雑だ。


第四の生き甲斐を探します103 ラジオレコーダー [手記さまざま5]

ラジオレコーダーをネットで調べた。日本製に限れば、各社が撤退し今ではかろうじてSONYだけが売っているようだ。ラジオ録音はMP3フォーマットだけで、しかも最高で192Kbpsだそうだ。FMの音質なら、最高ビットレートをもっと上げても良いと思うが。

私が要らない機能ならしっかり付いている。ボイスレコーダーとして優秀なようだ。ボイスレコーダーとしてはLPCMで保存できる。でも私が要るのはラジオレコーダー。

この製品の良いところは、外部アンテナを接続可能という点だ。そうでないと、ハイファイに受信できるかわからない。さらに調べると、周囲のビルの影響で受信に悪影響が出ることもあるらしい。私のマンションの近くに最近高層ビルが建設中だ。なんか嫌だ。

さらにネットで調べたら、八木アンテナを付けたという人が何人かいた。そんなすごいアンテナを付けたら、さぞかし受信状態が良いだろうなあ。うちはマンションだから、外部アンテナを取り付けるのは制約がある。

おまけに、ACアダプターからのノイズを拾うから機器から遠ざけろという情報もあるし。FMでも? なんか、調べると不穏な情報が出てくる。とくに、マンションだから外部アンテナ取り付けに制約があるのは設置条件として厳しい。

そこまで考えた時、ひとつ閃いた。マンションのテレビ端子って、屋上にアンテナがあってそこから線を引いてる訳じゃないと思う。どこかの配信会社と契約して会社から線(無線かもしれないけど)を引いてるんじゃないか? で、その配信会社のサービスのうち、地上波テレビは無料なんだ。さて、サービスの中にラジオってのは、ないものだろうか?


第四の生き甲斐を探します102 ネットラジオかラジオレコーダーか [手記さまざま5]

先日私はブログ記事に、みんなのうたで6月に「地球の上で」が放送されたと書いた。その時から私は、ある不安を思い出していた。ネットラジオのFMが、ひょっとして電波のFMと比べて音が悪いんじゃないかという不安を。

6月の「地球の上で」はテレビ放送がなく、ラジオだけの放送だった。現代はネットラジオがあるので、ラジオを持っていなかったり、持っていても録音する手段がない場合も、パソコンやスマホでラジオを録音できる。ところが「地球の上で」を聴いた時、何だか音がこもっている気がした。

今まで「みんなのうた」をネットラジオ録音した時は、比較する音がなかったので、私は「昭和時代の『みんなのうた』用に作られた音源だから音がこもっているのだろう」と思った。でも「地球の上で」はネット上に冒頭だけの試聴音源がある(みんなのうたサイトでなくトランザムの音楽を売るサイト)。そちらのほうがよほど音がいい。それで急に不安になった。

私はネットで調べてみた。なんと、ラジコやらじるらじるは48Kbpsだという信じられない情報があった。良くも悪くも、2つの意味で信じられない。まず、こんなビットレートでよくまあ「音楽を含めて」ネットで聴けると宣伝できたものだ。ふたつめは、こんなビットレートでよくまあこれだけましな音が出せるものだ。

頑張ってるのはわかる。最低速度のネット接続でも聴けて、これだけそれなりの音が出せているのだから、称賛ものだ。でも、それはそれとして、普通にFMの電波をラジオで受信して聴いたほうが音が良いに違いない(AMは雑音が入りやすいからネットのほうが良いだろうが)。

私は「人生補完計画」として子供の頃に聴いた曲を保存している。そのためには48Kbpsでの妥協などありえない。ということは、おいおい、まさか高い金を出してラジオレコーダーを買わなきゃならないのか? 私はここ30年くらい、みんなのうた以外のラジオ番組を聴いた記憶がない。これからも聴くとは思えない。みんなのうただけのために買うのか???


第四の生き甲斐を探します101 [手記さまざま5]

世界は刻々と変化する。自分のカセットテープ音声に入っているものを収集してきた私は、今日それを痛感した。

長年の捜索の甲斐あって、100巻以上のカセットテープに入っているもののうち、テレビやラジオの音声は、非常に多くがビデオやCDとして収集できた。でもどうしても手に入らなかったものもある。その中のひとつが若尾文子の「悶え」だった。

この映画は、はるか昔にスカパーで複数回放送されたと記憶している。たしかNECOだった。ところが私がカセットテープ音声に入っているものを収集し始めた頃には、もう放送されなくなっていた。

私はNECOを中心に長年チェックし続けた。「妻二人」のDVDを買った時も、「悶え」が売られていないかと探した。でも見つからなかった。私は、NECOで放送されていた時に録画しなかったのが運の尽きだと思った。

今日私は、「二度と売られることのないこの映画を後世に遺すために、誰かが部分的にでもネットに上げているかもしれない」と思った。そして「悶え 若尾文子」で検索した。誰かがネットに上げてはいなかったが、なんとDVDが売られていた! 私が諦めた後、2020年に発売されたらしい。

みんなのうたも、あの60周年記念の巨大な特番で放送されなかったので二度と放送しないと思っていた「地球の上で」が、6月に放送された。残念ながら、せっかく発掘された映像はなしでラジオ放送だが。

最近知ったのだが、ウィキペディアによれば「シックス・センス」の地上波吹替音声が行方不明という情報がある。DVDをネット検索したが、吹替音声は地上波とは違う。しかし、「悶え」のDVDが出て「地球の上で」が再放送される世の中だ。「シックス・センス」くらいに新しいものはきっとどこかから発見されると思える。それまでは、かなり昔の色のくすんだ録画を見て過ごすさ。


第四の生き甲斐を探します100 [手記さまざま5]

今までの記事で、第四の生き甲斐は急がず退職後の新生活が始まってからそれにふさわしいものを見つけるという方針を立てることができた。だから今は第三の(今までの)生き甲斐を完結させることに心血を注ぐ。

ひとつ興味深いことを知った。ネット上のレビューによると、「吸血魔のいけにえ」で刺付きの仮面を被せられるのは、マリオ・バーヴァの「血ぬられた墓標」La maschera del Demonio (1960)へのオマージュだ。そしてマリオ・バーヴァは「新エクソシスト/死肉のダンス」の監督でもある。私にとって不思議な縁だ。


第四の生き甲斐を探します99 [手記さまざま5]

「第三の」生き甲斐を有終の美をもって終わると決めたので、前回までに書いた4つ以外をしっかり終わらせたい。今日は、その「4つ以外」とは何かを提示するのが目的だ。

まず、引っ越してから「生き甲斐になるのではないか」と買ったブルーレイビデオ3つのうち、吹替がまだ存在しないもの。VHSビデオとして発売された時に字幕が入ったが、それを除くといまだに日本語字幕も存在しない。VHSの字幕は直訳から離れて自由に訳しているみたいだし、そもそもビデオ自体が映画の一部をカットしてあるので、私が今回買ったブルーレイの翻訳として参考にするには適さない。それで私は一度自分で字幕を作りたいと思った。大変な作業だが、それだけに生き甲斐になるのではないか、と。そうしたら、下半身を病んでベッドに寝たまま天井を眺める日が続き、パソコンの前に座り続ける作業を生き甲斐にするには私の体はガタガタだと思い知らされた。昔の映画がB級も含めてどんどん吹替で発売される今日このごろ、残念だが私は吹替が出るのを待ったほうが良いかもしれない。私はこの映画を昔から探していたので、今までに日本のVHS、ドイツのVHS、そしてブルーレイを手に入れた。その映像の比較(動画ではなくスクリーンショットで)位はして終わりたい。

それから、英会話ラボの教材。私が立て続けに病気をして注文が遅れてしまったが、これを終わらせなければ。ただし、この教材はラボが今でも使い、会員以外には売らないと言っているものだから、私がネット上で不特定多数の人に公開することはできない。もし出すとしても、せいぜい表紙の写真だけだろう。

最後のひとつは、昔の写真の保存だ。昔の写真はネガを焼いて作る(昭和時代を知らない方、火で燃やすという意味じゃないよ)。友人からもらった写真を別とすれば、自分のネガはほとんど保存している。それを、専用の機械を使ってjpgにし、ハードディスクに保存する。

いずれも、ネット上にたいしたものを出せず、皆様の目を引く記事を作れないのが残念だ。最後のひとつは専門機器の使い方をしっかりレビューできそうだが、そもそも、その専門機器の需要自体が少ない。オーバーヘッドスキャナの記事でさえアクセス数が少なかったのだから、それよりマイナーな機械の記事はほとんど誰も見に来ないだろう。でも仕方がない。私は人気ユーチューバーさんのようなことができないんだ。


第四の生き甲斐を探します98 [手記さまざま5]

この、わかりにくい記事も、4回目の今回で最後の予定だ。

以前の記事に書いたが、なぜわかりにくく書くかといえば、人払いをしたいからだ。なぜ人払いまでしてこれをするかといえば、私の「第三の」生き甲斐(人生補完計画)を終わるにあたり、今まで訳あって公開できなかったものを何らかの形で公開し、悔いのない形で終わりたいからだ。

公開はしたいが、さっき書いたように訳がありYouTubeやブログに出せない。出したいが出せないというジレンマを解決するために、私はある方法を考え出した。人が取って行かなくて良い。「出した」という事実さえあれば、私は納得して人生補完計画を終わることができる。だから、人が取って行けないほど回りくどい方法で出す。人が取れない所に出すぶんには、世間様から怒られることもないだろう。

今回は、前回と似ている。前回はPC-98美少女ゲームの雑誌記事だったが、今回はマニュアル等だ。間違えないでほしいのだが、ゲーム本体はないし、ゲーム画面の保存データもない。私がフラットベッドスキャナでいっしょうけんめい保存したマニュアル等だけだ。

追伸
改めて見てみたら、PC-98用だけでなく一部はWindows用ゲーム(Windows95時代)だった。これもマニュアルだけだ。そして美少女ゲームに混じって、まともなゲームのマニュアルも少しあった。

続きを読む


第四の生き甲斐を探します97 [手記さまざま5]

三つ子の魂百までといって、人間大きく変わることは難しい。若い頃にインドア派だった私は年老いた今もインドア派だ。でも、年をとると確実に変わるものもある。それが性への興味だ。思春期の性欲百まで、という人は滅多にいないだろう。私は最近思うのだが、若い頃は「性」であったものが、年をとるとだんだん「りっしんべん」が希薄になって行く。最後にはそれが消えて、残るのは「生」だ。終活という言葉があるが、「生きているうちに」とか「私はまだ生きてる」という思いになってくる。

私は子供の頃や若い頃のものを結構保存していたほうだと思う。カセットテープなどは、何歳になっても聴けば懐かしさが蘇る。ところがエロ関係は、そうは行かない。「若い頃の記念」「当時生きた証」ではあっても、もはやそれだけだ。

さらに、エロといってもピンからキリまであり、若い姉ちゃんがオッパイ出しているのなら、それはまだましだ。ところが、PC-98の美少女ゲームとなると、昔持っていたとしても忘れてしまった人がほとんどだろう。今日私が思い返すのは、その美少女ゲームを扱った雑誌の記事だ。

私はPOPCOMという雑誌を買っていた。この雑誌は様々なゲームを取材し、美少女ゲームはその一部に過ぎない。でも私が破り取って持っていたのは、おもに美少女ゲームの記事だ。今思えば、他のページも取っておけば良かった。私は当時プログラミングをしていたし、連載漫画も読んでいた。今でも懐かしい。初めのうちはそれらのページも取っていたのだが、長い人生の間にいつしか失っていた。

POPCOMはやがて休刊となり、これは事実上の廃刊だった。私は仕方なく、他の雑誌を買った。それから暫くして私がゲームをしなくなり、雑誌を買うのもやめた。

私が最初に転居の危機を感じた時、つまり何もかも捨てて引っ越さなければならないという脅威を感じた時、私は天袋の様々なものをデジカメで撮ったりスキャナーで画像化したりして保存した。その時にPOPCOMもスキャナーでスキャンした。雑誌のページは時系列に沿って重ねられていたが、何を間違えたか、連番が逆になってしまった。つまり、時系列に沿って見て行くならば、番号の大きいほうから見なければならない。

追記
先週の途中からパスワードを再表示していました(期間が短くてすみません)。そしてついにファイル公開の直前となったので、パスワード表示をおしまいにします。パスワードが有効なことは、再テストして確認しました。企画は4つありますから、ファイル公開の日を間違えないでください。これは3つ目の企画です。今回は私のわがままな企画におつきあいいただき、ありがとうございます。


第四の生き甲斐を探します96 [手記さまざま5]

私は恐れているので、人払いを目的として、対象物の名前は記事を読んでも出てきません。読む方にはわかりにくく、お辛いと思います。すみません。

では始めます。今のところ4つ予定している対象物のうち、ふたつめの物についての解説です。

私が若かった昭和時代、若者はみな夜更かしをしていました。テレビもラジオも、深夜番組には昼と違う特徴がありました。それに、開放的で明るい昼間と違い、夜は何となく秘密の雰囲気がありました。

私は友人たちほど夜更かしをしなかったようです。テレビもラジオも、友人たちは深夜番組を毎日・毎週視聴していましたが、私はたまたま夜に眠れず点けたテレビ・ラジオでたまたま気に入った番組を見つけたという感じでした。

ある日眠れずにテレビを点けると、鶴光がおとな向きの番組に出ていました。そういう夜の番組を見ることが私はほとんどなく、夜独特の雰囲気の中で夜独特の内容の番組を見るのはドキドキしました。今のジジイになった私にとっては、はるか昔の懐かしい思い出です。

ビデオ商品の宣伝もありましたが、私はそういうのに浸る生活をしない若者だったので、ハードなシーンには興味がなく、ビデオデッキで録画することもありませんでした。ただ夜中にドキドキする番組を見るのが好きだったのです。ある時、珍しいビデオ商品の紹介がありました。その手の商品のはずなのに、ハードなシーンがまったく紹介されませんでした。後で知ったところでは、そもそもこのビデオ商品には最後まで男優が出てきません。やたらとソフトな内容で、大人の男なら「アホか!金返せ!」と叫んだでしょうが、当時の私にはぴったりの内容でした。

結局私が録画を残したのは、その一回だけでした。番組の視聴も、記憶に残っていないことから考えて、あまり長く続かなかったようです。

録画は番組の途中からで、番組内のいくつかのコーナーがあります。上記のビデオ商品宣伝はその中のひとつです。ウィキペディアによるとこの番組は元々関西の局が作ったようで、それをどういう経緯で私が住む関東のローカル局が放送したのかは不明です。

追記
先週の途中からパスワードを再表示していました(期間が短くてすみません)。そしてついにファイル公開の直前となったので、パスワード表示をおしまいにします。パスワードが有効なことは、再テストして確認しました。企画は4つありますから、ファイル公開の日を間違えないでください。これは2つ目の企画です。今回は私のわがままな企画におつきあいいただき、ありがとうございます。