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時は無情に流れる [手記さまざま5]

私は以前、「管理人がヌシだった」というブログ記事を書いたことがある。私は引っ越しの時、マンションの自治会長は会長というくらいだから頂点で、私が今後お世話になると思った。それで手土産をあげたら、その直後に任期満了で辞めた。私はそういう事情をまったく知らなかった。いっぽう管理人はこれまで数十年も住み込みで働き、朝も昼も晩も働き、時には夜の見回りもする。まさにこのマンションのヌシは、この人をおいて他にいない。

ところが、先日回ってきた回覧に不穏なことが書かれていた。管理人を住み込みから通いに変更する話だ。何十年も住み込みで働いてきた管理人の気持ちを察すると、私はいたたまれない。時の流れは無情に世の中を変える。

私も今、時の流れで変えようとしていることがある。それは床屋だ。引っ越して遠くなった。私はこの床屋が、今までのどの床屋よりも気に入っている。ブログ記事にも書いたことがある。そこへ行けなくなるのは残念だ。今でもバスを使えば行けなくないが、今度そのバスの運賃が値上げされると判明した。私はというと退職を考え、無収入になろうかという有様だ。それで残念ながらマンションから運賃なしで行ける床屋に変えることを考えている。そこが気に入ろうが気に入らなかろうが、経済的理由でだ。

世の中には変化を好む人々もいて、そういう人々は変化を辛いと感じるどころかウキウキするに違いない。世の中は実に色々なのだ。