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スペイン語休載のお知らせ。ちょっとハングル [テレビでスペイン語]

スペイン語休載のお知らせ。ちょっとハングル

数日前にブログに書いた事情により、残念ながら「テレビでスペイン語」のブログ掲載を休まなければならなくなった。それと同時に、スペイン語以外の番組をチェックする「ちょっと○○」のコーナーも休載となってしまう。人生は長いから、もしも半年後に再放送があれば、その時に続きを書けるかもしれない。今はとてもそんな精神状態ではないのだが。

こういう状態になる前に作ってあった記事があるので、それだけを載せておきたい。地球上を東へ向かって語学番組をチェックしていたので、古い収録を再放送しているロシア語等を飛ばすならば、次は中国語、ハングルの順で掲載のはずだった。でも、たまたま先に記事が完成していたハングルのほうを載せることになった。

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「テレビでハングル講座」。思わず「テレビでハングル語」と言ってしまいそうになるが「ハングル」だ。ハングルといえば、日本人にとってはまず大韓民国。韓流ブーム以来、興味をもつ日本人や、ドラマでよく耳にする日本人は多いだろう。

この番組では冒頭から日本語が出てくる。フランス語+字幕でずっと進行する「テレビでフランス語」などに比べると意外だ。でもそういえば、ハングルは日本人にとってある意味近くて遠い存在かもしれない。ドラマ等で聞くチャンスはフランス語以上にあるが、いざ学ぶとなればそれは大変だ。だから日本語での進行はとっつきやすいかもしれないな。ところでスキットの中で男性が女性に歳を聞いたのには私はかなり驚いた。韓国では相手が年上かどうかで言葉を選ばなきゃならないので、相手の歳を知る必要があるのだそうだ。歳を聞く表現も、同年代以下、年上、とくに年配の人や身分の高い人用と3種類も出てきた。こういう上下関係をとても気にする所は昔の日本にも一脈通じるものがあり、私は「おお、アジアだ!」と思ってしまった。身分の高い人に使う言葉はヨーロッパ言語にもある程度は存在するが、ハングルはその程度が違うみたいだ。番組では字幕のハングルにカタカナでふりがなが付いていた。こんな感じだ。

スヒ ッシヌn ミョッ サリmニッカ

カタカナだけでなく時にはアルファベットも使って、より正確な発音を表わそうとしている。でもこれだけではイントネーションがわからないから、やっぱり先生の発音をよく聞くことだな。ところで私は字幕のハングルを見てあることに気づいた。私は今までイタリア語、スペイン語、フランス語、ドイツ語の番組を見てきたが、なぜかそちらのほうがハングルよりもとっつきやすい。そう、英語とほとんど同じアルファベットを使っているからだ。変な話だ。遠く離れた地球の裏側の国の言葉なのにとっつきやすいなんて。そして隣国の文字のほうが馴染みにくいなんて。私は思った「ははあ、日本語を勉強する欧米人がよく情けない泣き言を言うが、それはつまり彼らにとって日本語の文字が、このハングルみたいに見えているんだな」と。でも私はまた思う。いま初めてまともにハングルに接したから馴染みにくく感じているが、それでも見ているうちに文字と発音に関連があるように見えてきた。文字の形も興味深い。これは学習のしがいがある言語かもしれない。

私は、複数の外国語を学ぶことを薦める人間だ。英語だけ知っているのも立派だが、複数の外国語を学ぶと別の何かが見えてくる。外国語の勉強のしかたが見えてくる。とっつきにくいものに出会っても泣き言を言わなくなる。言葉は、完璧を目指して学んではいけない。一度にたくさん学んではいけない。そうではなくて、先の心配なんかしないで目の前のものを興味をもって学ばなければいけない。一度に少しずつ、しかも長年続けて学ばなければいけない。

テレビでスペイン語。ちょっとドイツ語 [テレビでスペイン語]

テレビでスペイン語。ちょっとドイツ語

前回は「テレビでフランス語」をチェックした。そのまま地球上を東へ行くなら次はドイツ語だ。そういうわけで「テレビでドイツ語」をチェックした。最初に素朴な疑問が生じた。どうやら自転車屋がドイツ語を習っているという設定らしいのだが、一体どこの自転車屋が仕事しないでドイツ語を習うというのか。これはある意味、文法戦隊イタレンジャー並みに壊れた設定ではないだろうか。とはいえ、全体として真面目な印象の番組だ。スキット、文法、ドイツの紹介というオーソドックスな進行に則っているらしい。そのぶん、スペイン語やイタリア語やフランス語の番組に比べるとインパクトに欠けると思う。

ところで、個人的にこの番組で目が釘付けになったものがある。話が逸れるが、ぜひ書かせてほしい。なんと、あの「古畑任三郎」に途中から出てきた西園寺刑事がいたのだ!正確には西園寺役の石井正則がいたのだが、私としてはこの時点でドイツ語はそっちのけで頭の中は古畑任三郎一色になってしまった。人気があった古畑シリーズが終わったのは田村正和氏が続投に難色を示したからだという噂があったが、あれは本当だろうか。もう一度書いてくれないかなあ、三谷幸喜さん。

それでは今回のスペイン語備忘録に行こう。

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まず初めに前回までの記述の訂正。vの発音をカナ表記で「ヴ」としている部分がある。これは私がvという綴りからそう思い込んだらしい。今回の番組で唇の動きを注意して見ていたら、音標文字の[b]だった。たとえばpor favorは「ポルファヴォル」でなく「ポルファボル」と書くべきだった。

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どうぞよろしく
Mucho gusto. チョスト
2回出てくるuは、日本語の「ウ」よりも口を尖らせる。

mucho=たくさんの
gusto=喜び

はじめまして
Encantada. エンカンダ (女性が言う場合)
Encantado. エンカンド (男性が言う場合)

挨拶する時ほっぺにキスをする。ブラジルでは左右の頬に。スペインでも左右の頬に。コロンビアでは片方の頬か、またはキスをしない。後のExamenのコーナーで実際にやっていたが、両者がきわめて軽く抱擁して、互いに相手の左頬、右頬の順でキスの真似をするようだ。実際にほっぺにチューしてはいなかった。

こちらこそよろしく
El gusto es mío. エルグスト エス ミオ または エルグストエス
(少しフォーマルな表現)

千葉に住んでいます
Vivo en Chiba. ビボ エン バ または ビボエン

どうやらこのコロンビア女性はわざと違う文イントネーションで2回発音しているようだ。おそらく、最初はしっかりゆっくり発音、次にさらりと普通に発音、だろう。

私は大食いです
Como mucho. コモ ムチョ または コモチョ

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文法コーナー

動詞の語尾は3種類ある

comerル 食べる
vivirル 住む、生きる
hablar アブル 話す

原形comer

yo -> como
tú -> comes メス
usted / él / ella come

nosotros -> comemosモス
vosotros -> coméisイス
ustedes / ellos / ellas comen メン

原形vivir ビ

yo -> vivo
tú -> vives ベス
usted / él / ella vive

nosotros -> vivimosモス
vosotros -> vivís
ustedes / ellos / ellas viven ベン

原形hablar アブ
今回の放送では活用が出てこなかったが、2週間前の放送でやっていた。

yo -> hablo ブロ
tú -> hablas ブラス
usted / él / ella habla ブラ

nosotros -> hablamos アブモス
vosotros -> habláis アブライ
ustedes / ellos / ellas hablan ブラン

テレビでスペイン語。ちょっとフランス語 [テレビでスペイン語]

テレビでスペイン語。ちょっとフランス語

前回の記事から、スペイン語以外の語学番組をひとつずつチェックすることにしている。今回もスペイン語の前に、ひとつ紹介しよう。イタリア語はもうチェック済みだ。スペイン語、イタリア語とくればポルトガル語と言いたいところだが、「テレビでポルトガル語」という番組はない。ラジオならあるが、そこまで手広くチェックすると私は貫徹できる自信がない。そこで次はフランス語。フランス語は発音がイタリア語とはずいぶん違うが、文法体系は似ている。

「テレビでフランス語」は、番組進行がナチュラルな印象を受けた。現時点で私が比較できるのはスペイン語とイタリア語だが、スペイン語は語学クラスを模した番組進行、イタリア語(番組後半)は子供向け戦隊ものを模した構成だった。フランス語は2人のフランス人が会話(+字幕)しながら進めて行く。それがナチュラルに感じられた。さて、個々のコーナーの内容はというと、たとえば今回はモディリアーニの作品とモディリアーニ展について(解説はフランス語+字幕で聞ける)、ワインを注文する時と飲む時に使える言葉vin rouge, vin blanc, sec, doux, santé, tchin-tchinなど(これもフランス語+字幕)。この後本物のソムリエ登場。プロがワインを形容するさまざまな表現が聞ける。ナチュラルで流れるように自然と引き込まれる番組進行だ。番組開始から19分近く経って初めて日本人と日本語が登場。日本語を控えに控えているのもナチュラルさの一因だ。まだある。日本人が登場しても文法コーナーにならない。始まったのはリズムとイントネーションの練習だ。なんとカスタネットを打ってリズムを取る。まるで音楽だ。ブログではリズムを再現するのが難しいが、やってみよう。いま、八分音符を仮に「/」で表し、八分休符を仮に「.」で表す。すると次のようになる。
C'est sec, très fin, rond, délicat... voilà.
  /    /  .  /   /  . /  .  / / / . . . / / .

うまく表示されていれば、等幅フォントで上下二行が合っているはずだ。/と/の間が広くても狭くても、それに関係なく/を八分音符、.を八分休符だと思ってリズムを取ってほしい。さて、これが最終形ではないらしい。カスタネットでリズムに慣れた後は、手を前に突き出して動かしながら「もっと自然に」発話する練習だ。

C'est sec, très fin, rond, délicat... voilà.

下線は、手の動きをあらわしている。文法コーナーをあえて入れず、そのかわりに発音の流れを学習するというのはさすがフランス語だと感心した私だ。とはいえ、délicatのリズムがカスタネットの時(八分音符3つ)と手を動かす時(八分音符2つ分の3連符)とで変わってしまったではないかとガックリした私でもある。結局どうやら、フランス語のリズムやイントネーションを捉えられずにガタガタに発音する学生たちに業を煮やした先生が考案した初心者向け感覚養成コーナーだったようだ。最後まで文法コーナーがなかったのは、私個人は評価する(賛否両論あるだろうが)。最後にひとつ、残酷なことを書くことを許していただけるだろうか。この番組の進行を考えたのは恐らくちょっとだけ出てきた日本人の先生だと思う。この先生は「やり手」だ。ナチュラルでエレガントな番組進行、文法を排除してリズムとイントネーションを徹底させる潔さ。この人のおかげで「テレビでフランス語」はハイレベルな番組になったと思う。ただこのエレガントな番組には唯一の汚点がある。先生の顔だけ、エレガントじゃないのだ。人の顔にケチをつけるのは残酷なことだとわかっていながらも、この先生の内面と同じほど顔もエレガントだったら非の打ち所のない番組になっていただろうにと思ってしまう私だ。

それでは今回のスペイン語備忘録に行こう。

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君の名前は何ですか
¿Cómo te llamas? モテジャマス

あなたのお名前は何ですか
¿Cómo se llama? モセジャ

私はアンヘラという名前です
Me llamo Ángela. メジャモ ンヘラ

メリャモ や メシャモ と発音する地域もある。

Me llamo Gastón. ガス
Me llamo David. ダヴィ

コロンビア女性の発音はダヴィと聞こえた。ところで、インターネットのあるサイトでの記述と違い、vの発音を皆さん音標文字の[v]で発音しているように聞こえる。

これは何という名前ですか
¿Cómo se llama esto? モ セジャマ スト

esto=これ

マラカスです
Son maracas. ソン マカス

答えのマラカスが2個一組つまり複数だから生徒さんは動詞をesからsonに直されていたが、質問のほうは直されていなかった。ということは、質問するものが単数でも複数でも使えるということか。

その他、今回出てきたもの

私は女優です
Soy actriz. ソイ アクト
zは音標文字の[θ]。

男優 actor アク
女優 actriz アクト

私たちの名前はビートルズです
Nos llamamos Los Beatles. ノス ジャマモス ロス ビーテルス

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文法コーナー(再帰動詞)

yo -> me llamo メジャ
tú -> te llamas テジャマス
usted / él / ella se llama セジャ

nosotros -> nos llamamos ス ジャモス
vosotros -> os llamáis ス ジャイス
ustedes / ellos / ellas se llaman セジャマン

これはイタリア語のchiamarsiに相当するものだ。番組の中で動詞の原形には言及されなかったと思う。再帰表現を文法的に突っ込んで解説するつもりはないようだ。インターネットで調べたところ、イタリア語と同じやり方でllamarseとして良いらしい。

テレビでスペイン語。ちょっと日本語 [テレビでスペイン語]

テレビでスペイン語。ちょっと日本語

テレビでスペイン語、あなたは見ているだろうか。私は、まだ何とか見ている。でも覚えるという所までは行かない。こうやって備忘録を作るので手一杯だ。

実は私にはひとつ大きな問題がある。せっかくスペイン語を学んでも、それを使う場がまったくない。だから言葉自体のもつ魅力だけで興味を繋ぎとめている状態だ。まあとにかく、できる所までやってみよう。

ところで、他の語学番組も少し覗いてみようという気になった。イタリア語みたいに壊れちゃって面白い番組が他にあるかもしれない。で、何の因果か見つけたのが日本語。

「エリンが挑戦!にほんごできます」
ウィキペディアで調べたら、2006年下半期から始まった放送らしい。それ以前には別タイトルで、番組進行に英語を使った日本語学習番組があったそうだ。それの後継番組だ。でも今度は番組進行に日本語を使っている。日本語がわからない人のための解説に日本語を使って大丈夫なのか?という疑問は感じた。とはいえ、きわめて実用的だと感心する部分もある。毎回ひとつずつ使える表現が出てくるのだが、これは完全な丸暗記タイプの表現ではなく、応用がきくようになっている。CAN-DOと呼ばれているようだ。応用スキットでは、さらに自然な発話に接することもできる。ところで、個人的には主人公のエリンの日本語がいまひとつしっくりこない。日本語が下手なのではなく、逆に上手すぎる。本当は喋れるけど喋れないように演技しているという感じの日本語だ。実際そうなんだろう。出来すぎるってのも時には災いするね、豊田エリーさん。

おっと、スペイン語以外の話が長引いた。さてそれでは今回の備忘録だ。

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私は少しだけスペイン語を話します
Hablo español un poco. アブロ エスパニョル ウン ポコ

habloとpocoのpoもイントネーションは高くなっていたが、そういう細かい所は表記できないな。アクセントとして表記すると強すぎるし。

コロンビア人女性はhabloのbが音標文字の[v]になっていた。ネット上の情報によるとスペイン語にはbとvの発音上の区別がないそうで、どちらも[b]になるらしいのだが、それがこの女性の場合は[v]になっているのかもしれない。

君はスペイン語を話しますか?
¿Hablas español? アブラス エスパニョル

どうやら疑問の助動詞はなく、平叙文の語尾を上げれば疑問文になるようだ。イタリア語に似ているな。

あなたはスペイン語を話しますか?
¿Habla usted español? アブラ ウステ エスパニョル

私が「テレビでスペイン語」を最初から見ていなかったのでたぶん聞き漏らし、いつか明らかになればと思っていたことがある。それがここで明らかになった。主語の省略についてだ。yoとtúはどんどん省略していいとのこと。ustedは省略しない。ustedでの動詞活用はélやellaの場合と同じであり、またustedは意味的に丁寧に言ったほうがいいため。私がたまたまイタリア語をかじっていたから、多分そんな所だろうと推測できたので混乱を免れたが、英語しか知らない人だと主語なしの文は混乱していたことだろう。

スペイン語を勉強していますか?
¿Estudias español? エストゥディアス エスパニョル

はい スペイン語を勉強しています
Sí, yo estudio español. スィ ジョ エストゥディオ エスパニョ

何の仕事をしているの?
¿En qué trabajas? エン ケ トラス?
quéに弱いイントネーションの上昇、trabajasのbaはアクセントがあるのでその後のjaは低く始まるが、疑問文なのですぐにまた文末に向かってイントネーションが上がる。

en qué エン =何において
trabajas=(you) work

私は先生(女)です
Soy profesora. ソイ プロフェソーラ または ソイ プロフェソー

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文法コーナー(動詞の現在変化の基本形らしい)

hablar アブル(話す)の活用

yo hablo ブロ
tú hablas ブラス
usted habla ブラ
él habla ブラ
ella habla ブラ

nosotros hablamos アブモス
vosotros habláis アブライ
ustedes hablan ブラン
ellos hablan ブラン
ellas hablan ブラン

estudiar エストゥディアル(勉強する)
たいしたアクセントは聞き取れなかった。しいて言えば最後のarが少し強調されていたか。さて、それの活用。

yo estudio エストゥディオ
tú estudias エストゥディアス
usted / él / ella estudia エストゥディア

nosotros estudiamos エストゥディモス
vosotros estudiáis エストゥディアイ
ustedes / ellos / ellas estudian エストゥディアン

trabajar トラバル(働く)
2つのrは巻き舌というほどではないが、少し巻いているのが聞き取れる。その活用だが、コロンビア女性はネイティブらしい困ったちゃんであった。語を列挙する時に人は無意識に個々の語尾を上げる。それは文アクセントとして当然のことなのだが、それをやられると語アクセントが聞き取れなくなってしまう。つまり、初学者のためにはまるでロボットや電子辞書の発音機能のように、個々の語を単独で発音してほしい。でも多分下のアクセント位置で大丈夫だろう。

yo trabajo トラ
tú trabajas トラハス
usted / él / ella trabaja トラ

nosotros trabajamos トラバモス
vosotros trabajáis トラバハイ
ustedes / ellos / ellas trabajan トラハン

今からでもテレビでスペイン語。ちょっとイタリア語 (2) [テレビでスペイン語]

「今からでもテレビでスペイン語。ちょっとイタリア語」の続編をめでたく書くことができた。タイトルにあるように、実はいまだにイタリア語も見ている。あの「文法戦隊イタレンジャー」をだ。前回あんなにけなしていたのに、なぜかって? 日本人は順応性があるからだ。たとえば最新ゲゲゲの鬼太郎で初めはどうにも違和感があった猫娘の絵が今では普通に感じているように、日本人は福田首相の政策以外のほとんどのものにはじきに慣れることができるのだ。

とはいえ、結構楽しんで見てきたイタレンジャーだが、この前ふと思ったことがある。確かに楽しみながら文法が覚えられるが、会話から完全に切り離されているのは失敗かもしれない。実際の使える表現で文法が必要なら、学習者はイタレンジャーの力を借りなくても文法を学ぼうとするんじゃないかな。逆に、実際の使える表現から切り離された文法コーナーはいずれ飽きるかもしれない。たとえ毎回の新兵器のネーミングにビックリドッキリメカ並みのインパクトがあるとしても、だ。

前置きが長くなった。スペイン語の話をしよう。私は「テレビでスペイン語」を最初から見てはいない。だから発音など一部の事柄は見損ねた。それで、インターネットで情報を探してみた。とてもいいサイトが見つかったぞ。(順不同)

「関東フォルクローレ連盟のページ」から、スペイン語発音

「スペイン語の玄関」から、読み方

上の2つめのサイトを見ていたら、私の疑問が解けた。「テレビでスペイン語」の中で、なんで殆どの人がustedをウステートでなくウステと発音しているのか。なんでコロンビア人女性の発音だけウステーと聞こえたのか。これがわかってしまった。

ほかにも、zumo de naranjaのzumoを先生が音標文字の[θumo]のように発音した気がしたが、本当はどうなのか。これもわかった。

牛がバカだということも、わかったぞ!(わからない人と、「牛をバカにするな」と思う人は、上の1つめのリンク先サイトの「V」の項目を見るのだ。私が言っていることの意味がわかる。)

ここから先が今回の備忘録だ。あ、そうそう。私はここに書いてあることをてんで覚えていない。正直なところ、備忘録を作るだけで精一杯だし、他の言語を仕事で覚えなければならないので頭の記憶容量に余裕がない。でもサ、ちょっとずつ気楽にやればいいんじゃないかね。今年上半期は備忘録を作りながら概略を知り、下半期で再放送があれば今度は覚えるほうに取りかかる、というように。言葉は何年もかけてゆっくり覚えよう。焦っても良いことはない。

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注意せよ。
発音が「ト」と書いてある場合、元の文字がtなら音標文字の[t]である。[to]ではない。
その他、母音が入るかどうかはスペイン語の文字を見て判断してくれ。
最初からカナ発音を見るのでなく、まずはスペイン語を見てローマ字的に発音を想像し、それからカナを見て発音を修正することをお勧めする。そうすればtを[to]と読んでしまうことがない。

文アクセント(または文イントネーション)のある部分はこんな風に表示する。太字だけでは気づきにくいので上線を追加したが、この上線は伸ばすという意味ではない。文でなく単語にこれを表示する場合、単音節の語は自明なので複音節の語だけに表示してある。カナ発音を見ると複音節みたいに見えてもスペイン語の綴りを見ると単音節のことがあるぞ。

記述のすべては私がテレビで聞いたものを解釈した結果である。私自身にスペイン語の知識がないので、私の聞き間違いや思い込みが含まれる可能性がある。

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君はどこの出身?
¿De dónde eres? デドンデ レス

de=from
dónde=where
eres=are (you)

私はコロンビア出身です
Soy de Colombia. ソイデ コムビア

soy=(I) am
de=from

私は日本出身です
Soy de Japón. ソイデ ハ

私はコロンビア人です
Yo soy colombiano. ジョ ソイ コロムビアーノ(男)
Yo soy colombiana. ジョ ソイ コロムビアーナ(女)

colombianos コロムビアーノス(男性複数)
colombianas コロムビアーナス(女性複数)

上記のようにo, a, os, asと変化してくれるとわかりやすいが、名詞の語尾には例外もある。私は日本人です
Soy japonés. ソイ ハポス(男)
Soy japonesa. ソイ ハポサ(女)

japoneses ハポセス(男性複数)
japonesas ハポサス(女性複数)

私はモデルです
Soy modelo. ソイ モロ(女性でもmodelo)

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文法コーナー(beに相当する動詞)

原形 ser セール

yo soy ジョ
tú eres トゥ レス
usted es ウス エス
él es エル エス
ella es ジャ エス

nosotros somos ノトロス モス
vosotros sois ヴォトロス イス
ustedes son ウスデス ソン
ellos son ジョス ソン
ellas son ジャス ソン

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serの練習(マウスでドラッグして文を選択すると答えが出る)

Yo soy colombiano.(私はコロンビア人)それでは
Nori (es) colombiano.(ノリはコロンビア人)

¿De dónde eres?(君はどこの出身?)それでは
¿De dónde (son) ellos?
¿De dónde (es) usted?

Soy de Colombia.(私はコロンビア出身)それでは
Nosotros (somos de) Colombia.

今からでもテレビでスペイン語。ちょっとイタリア語 [テレビでスペイン語]

初め、私はスペイン語でなくイタリア語の番組を見ようとしていた。そしたら、今年のNHKイタリア語会話は「壊れて」しまっていたのだ。その壊れ方がすごかったので、私はなんだかスペイン語のほうへ行ってしまった。イタリア語がどんな風に壊れたのか、話が逸れるがちょっと紹介しておこう。

(この部分はイタリア語会話のほうのことだ。)毎回地球を征服しようと悪の宇宙人がやって来て、それを文法戦隊イタレンジャーが倒すのである。このイタレンジャーは子供向け戦隊物テレビ番組を思わせるマスクをかぶって登場する。悪の宇宙人はイタリア語で攻撃してくるので、これをうまく語形変化などさせて撃退する。やられた宇宙人は後でボスから、ママより恐いおしおきだべぇ。おまけにこの前は月へ行く話があり、「月に変わっておしおきよ」とか言い出す始末だ。おまけに字幕の「変わって」という漢字は間違ってるだろ。これじゃ月に変身してしまうぞ。

壊れた壊れた、NHKがついに壊れた。それで私はスペイン語を覗いてみた。スペイン語はここ数年なぜか日本で人気があるし、アニメのBLEACHでも少し出てきているようだ。というわけで見てみたら、これがイイ感じなのだ。どんな風にイイ感じなのか、紹介しよう。

番組自体が少人数の語学クラスを真似ているが、先生からして今どきのノリで肩が凝らない。生徒が5人いて、まだスペイン語を知らないような人から現地でそれなりに喋ったことがあるが体系的に学んだことはないという人まで色々だ。優等生もいれば、雰囲気作りとおだてとごまかしがうまい生徒もいる。語学クラスらしく「テストのコーナー」があるが、これが意外と面白い。生徒たちが間違ったり、ごまかしたり、うまく喋ったりするのが興味深い。

それだけでなくオープニングのアニメーションがまた面白い。ノリのいい音楽。男が朝の歯磨きをしている。そこにUFO出現! 男は急いでビデオカメラを取ってくるが、滑ってカメラを窓から落とす。男は窓からカメラを掴もうとするがカメラは掴めずに鉢植えのサボテンを掴む。男の両手はサボテンの針だらけだ。男の住居は上階にある。カメラはどんどん落ちる。男は追いかける。落ちたカメラは道をジョギングしていた女性にひっかかる。カメラを見つけた男は針だらけの手で女性に突進だ。危険を感じた女は男に強烈なアッパーカット。男は上空まで吹っ飛ぶ。そこへさっきのUFO。男を誘拐して飛んでゆく。男はUFOをカメラには撮れなかったがUFOと一体になれてヨカッタネ。

さあ、まだ「テレビでスペイン語」を見ていないあなた。今からでも遅くない。一度見てみよう。とてもイイ感じだ。

以下の部分は、私が見た過去数回の放送分をまとめたものだ。正直に言えば私自身のための備忘録なのだが。

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注意せよ。
発音が「ト」と書いてある場合、元の文字がtなら音標文字の[t]である。[to]ではない。
発音が「ル」と書いてある場合、元の文字がlなら音標文字の[l]である。[ru]ではない。
その他、母音が入るかどうかはスペイン語の文字を見て判断してくれ。

文アクセント(または文イントネーション)のある部分はこんな風に表示する。太字だけでは気づきにくいので上線を追加したが、この上線は伸ばすという意味ではない。

記述のすべては私がテレビで聞いたものを解釈した結果である。私自身にスペイン語の知識がないので、私の聞き間違いや思い込みが含まれる可能性がある。

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やあ」と「元気?

やあ!
¡Holla!

やあ ガブリエル
¡Holla, Gabriel! ラ ガブリ

?と!は、いちいち文頭に逆立ちさせてもう一個付け、文を挟み込む。

元気?
¿Qué tal? タル または ケタール?
(queはクェではない。)

¿Qué tal?には「どうだった?」の意味も有。how are you専用の語としては
¿Cómo estás?(親しい人に) モエスタス または コモエスタス
¿Cómo está? モエス

como=how
estás(親しい人に)/está=are (you)

とても元気です。で君は?
Muy bien. ¿Y tú? ムイビン イトゥ

y=and
tú(親しい人に)=you

調子はどう?
¿Cómo te va? コモテヴァ?

元気?(字義通りに「何がありますか」の意味でも使う)
¿Qué hay? ケ アイ

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文法編(人称代名詞)

私 yo ジョ
君 tú トゥ
あなた usted ウス
彼 él エル
彼女 ella ジャ

私たち nosotros ノトロス
君たち vosotros ヴォトロス(スペインだけ。ラテンアメリカでは使わない)
あなた方 ustedes ウスデス(ラテンアメリカでは「君たち」も)
彼ら ellos ジョス
彼女ら ellas ジャス

スペインでは初対面でも(特に若者は)túを使う。(¿Cómo estás?のように)
ラテンアメリカではなかなかtúにならずustedどまり。

テレビでは冠詞についてもやっていたが、メモする前に録画を消去してしまった。

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お願いします」と「ありがとう

お願いします
por favor ポルファヴォ

テキーラを一杯お願いします
Un tequila, por favor. ウン テキーラ ポルファヴォ

ありがとう
Gracias. グスィアス
上の「スィ」の部分は、スペインでは音標文字の[θi]、ラテンアメリカでは[si]。

どうもありがとう
Muchas gracias. チャス グスィアス

muchas=たくさんの

いろいろありがとう
Gracias por todo. グラスィアス ポル

todo=すべて
por=について

来てくれてありがとう
Gracias por venir. グラスィアス ポル ヴェ

venir=来る(動詞の原形)

どういたしまして
De nada. ナーダ

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文法(形容詞語尾)

gracias <- 女性名詞gracia グスィア「恵み、好意」の複数形
スペイン語でも複数形は-sでいい。そういえばチュロスもそうだ。
muchas <- mucho チョ「たくさんの」の女性複数形
形容詞が名詞に呼応してmuchas graciasと語尾が揃うのだ。

muchos churros チョス チュロス(churrosのrrは巻き舌になっていた)

bonitoニート「美しい、きれい」男性単数
bonitaニータ 女性単数
bonitosニートス 男性複数
bonitasニータス 女性複数

una chica bonita ウナ チカ ボニータ「ひとりのかわいい女の子」
muchas chicas bonitas ムチャス チカス ボニータス「たくさんのきれいな女の子たち」
形容詞はふつう、名詞の後に付く。でもmuchas graciasみたいなこともある。

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Examen エクメン のコーナーで生徒さん役が色々言ってたけど、覚えきれんよ。ま、ぼちぼち。

zumo de naranja スモ デ ナンハ「オレンジジュース」
「ズモ」ではない。
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