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ソーキそば、ふたたび [旅行 国内]

今回の記事は今まで使っていたブログアプリではなく、新しい仕組みを使ってUPする。今までのブログアプリとは違う所があって苦労しているが、ブログアプリの新規ダウンロードが終了したので、今後はどうしてもこの仕組みでUPすることが多くなる。



今日、スーパーへ行ったら、珍しいことに沖縄そばが置いてあった。懐かしい沖縄旅行の思いが頭をよぎる。

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別売でソーキも置いてあった。

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これは買って試すしかない。沖縄旅行直後にネットで探して買ったソーキそばは物が悪くて失敗だったが、今度はどうだろう。かまぼこと紅生姜も買って帰った。
帰ってから昼に早速作った。沖縄旅行がもう何年も前のことで、記憶が定かでないので、正確な比較ができないのは残念だ。

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スープは薄味かつおだし味スープだ。たしかに沖縄で食べたそばのスープも薄味だった。麺は私が沖縄で食べたのとは違うと思う。ソーキは柔らかい豚肉の中にこれも柔らかい軟骨が入っていて、これでいいと思う。以前にネットで買った品は軟骨の回りに肉がわずかに巻き付いているという有様だったが、今回はそんなことはない。別売の商品を買ったから、量もたっぷりあった。そして、泡盛クース。これだ。これが大事だ。

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私が沖縄でそばを食べた時、テーブルの上に泡盛クースの瓶が置いてあり、ガイドさんがそれをちょっとかける食べ方を勧めてくれた。あれからずいぶん経って味は忘れてしまったが、今ふたたび試してみよう。まずはせっかくだから泡盛クースを入れない味で半分食べ、それから泡盛クースを入れる。独特の何とも表現しにくい匂いがして、でもそれはスープに混ざってわからなくなり、後はスープがピリッと。食べるうちに口はピリピリ、汗はダラダラ。
結局、今回の買い物は良かったと思う。昔食べた味と正確に比べることはもうできないが、商品自体の質が悪くないと感じた。この味と食感を忘れた頃にまた買ってきて食べたい。でも多分、今だけ仕入れている商品なのだと思う。今度買いに行ったら、もう売っていないかもしれない。


沖縄離島ツアー。個人の感想。(11) [旅行 国内]

付記。ソーキそばのこと。

足を痛くした私は最終日の観光をまともにできなかったが、それで皆と別行動になって入った飲食店でソーキそばを食べることができた。

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つゆは塩味。ソーキには軟骨も入っているが、肉が崩れるほど柔らかく、軟骨も食べられる。

帰宅後にネット注文でソーキそばを取り寄せてみた。ネットショップに何種類かあったが、あるものは乾麺、あるものはソーキに軟骨なし、あるものは軟骨でなく骨付き。私は旅先で食べた軟骨入りに似たものが欲しい。それで、注文する商品は決まった。商品が家に届いて試食しようとした。

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箱を開けて、やられた、と思った。3食入りでソーキのレトルトパックが3つ入っているが、ひとつのパックに入っているソーキは1個で、小さい。ソーキの大きさは個人の感想だから不満の理由としてひたすら個人的なものだが、数は万人に共通の概念だ。

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外箱の表側には大きく写真があるが、その丼茶碗にはソーキが2個載っている。とはいえこの写真はイメージと書いてある。つまりこの写真と出来上がりがまったく同じでなくてもそれは仕方がない。

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そこで私は箱を裏返した。作り方の絵が描いてある。そこにも丼にソーキが2個描かれている。外箱の絵も写真も常にソーキが2個で、箱を開けたら1食にソーキが1個分しか入っていないのは、外箱が誇大な表現だ。さて食べてみた。私が旅先で食べたのは、肉の中に軟骨があった。この商品のは、軟骨の周りに肉が帯のように付いていた。

私自身、ネット通販では飲食店で食べるのと同レベルは望めないかもしれないとは思っていたが、残念ながら思った通りだった。満足のゆく商品だったら次回はたくさん買おうと思っていたのだが・・・本当に残念だった。

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沖縄離島ツアー。個人の感想。(10) [旅行 国内]

最終日。竹富島は沖縄離島のハイライトかもしれないが、私は左足に激痛が走って観光という感じではなくなったので、私の沖縄離島報告はあとひとつだけ、竹富島の水牛車の報告だけして終わりにしたい。

水牛車は、少し動いては止まる。水牛車のお姉さんの言うところでは(この文章を書いている時点ですでに一週間近く経っているので正確には思い出せないが)、ここには日本生まれの水牛と外国から来た水牛がいるそうだ。日本生まれの水牛は言われたとおりに動くが、外国生まれの水牛はサボろうサボろうとするそうだ。私たちを引っ張った水牛は外国から来たアパーくんで、アパーくんはここにいる水牛の中でいちばん気分にムラがあり、気分が乗らない時には動かないそうだ。今日はとても気分が乗っているらしく、動いているという。それでもサボろうサボろうという気持ちはあり、進みながらお姉さんのほうをチラッ、チラッと見るそうだ。休んでも何も言われないか見て確認するらしい。お姉さんが三線を弾いている間は休んでも何も言われないと知っていて、よく休むそうだ。今日は三線の間も進んでいたから、今日のアパーくんはとても気分が乗っているということだ。お姉さんはしばしばアパーくんの名前を呼んで(たぶんサボらせないように)「アパー」「アパー」と言っていたから、私は「史上最強の弟子ケンイチ」のアパチャイ・ホパチャイとお姉さんがオーバーラップして困った。

私が動画を横道が見える所まで撮影しようとしていたところ、なぜか水牛車が止まってしまい、お姉さんが慌てだした。それで私は撮影を中止した。その後どうなったかというと、お姉さんが慌てた理由がアパーくんがウンチをしはじめたことだと判明。するとお姉さんは塵取りを取り出してウンチの掃除をし、それからアパーくんを先へ行かせた。ちなみに由布島では水牛は海を進むので、水牛はウンチをしながら進む。

水牛車で観光するうちに、家々の塀から延びているあの植物の中に、赤い花が沢山付いているものを見つけた。私は近くにその花を見つけて撮った。たしか水牛車のお姉さんが言ったのだと思うが、私はこの植物の正体を知った。塀から無数に伸びているこの植物は、錦蝶(キンチョウ)という名の雑草だそうだ。几帳面な人は自分の家の塀に生えたこれを引っこ抜いたりするそうだ。興味をもっていた植物がただの雑草で引っこ抜かれると聞いて、私はちょっとがっかりした。

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沖縄離島ツアー。個人の感想。(9) [旅行 国内]

その9。
「ヤギは食用。クジャクは捕獲。」

新城島観光が終わると、私にとっては今日の観光は終わったようなものだった。まだ小浜島が残っているが、旅行前にネットで調べたところ、小浜島で訪れる場所は以前のNHKドラマ「ちゅらさん」のロケ地がメインのようだ。帰りの船の中でツアー客のひとりが、今日の観光はここまででいいですと言っても無理なんでしょうねと言っていた。いままでの観光で疲れたのと「ちゅらさん」に関心がないのとでそう言ったのだろう。

西表島の大原港で、いままで乗ってきた船を降り、小浜島行きの船に乗り込む。

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小浜島の港に到着。

港からバスに乗り込んで出発したが、小浜島の観光は車窓観光が多かった。時間が押していたからか、当初からそういう予定だったのかはわからない。私個人は20年前に小浜島に来た時、ヤマハリゾートはいむるぶしという宿に泊まった。ここがとても良く、小浜島というと私はもっぱらこの宿にまた泊まりたいとばかり考えていた。何年も前にネットで調べたら、この宿の建物自体はまだ健在で、ただ経営者が変わった。その時に、私の思い出の中でもとりわけ重要な「クジャクが食べ物をもらいに客室の窓に来る」というのが今はもうないらしいという情報も出てきた。クジャクがいないならもういいやというわけで、私はこの宿に宿泊するのを諦めた。ところが旅行から帰って再度検索したら、去年の情報として、はいむるぶしにまだクジャクがいるという情報が出てきた。客室から見えるというだけで、餌をもらいに客室の窓に来るとは書かれていない。いずれにせよ今回のツアーでは小浜島には来たが、懐かしいはいむるぶしの敷地に近づくことはなかった。

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やがてバスはシュガーロードに着いたが、下車観光でなく車窓観光だった。つまりバスはこの道を、速度を落として通過しただけだ。シュガーロードは「ちゅらさん」のロケ地。私は「ちゅらさん」に関心がなかったが、シュガーロードには関心があった。それは、この名前がさとうきび畑の道という意味だからだ。私は沖縄離島に来てから今までさとうきび畑の撮影に成功していなかった。でも小浜島ではシュガーロードに行くから、そこで確実に撮影できると思っていた。ところが運転手さんが言うには、以前は左右がさとうきび畑だったシュガーロードも、牛のほうが儲かるというわけでその後牧畜のために使われてしまい、さとうきびはなくなってしまった。そんなわけで、さとうきび畑ではなく干し草のロール巻きと放牧牛を撮影。すべて車窓から。

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バスは走り、やがてこはぐら荘の前を通った。こはぐら荘も「ちゅらさん」のロケ地。ここも車窓観光で、バスは速度を落として通過しただけ。

バスは細崎(くばざき)という集落を目指す。私は旅行前に細先がどんな所か、美しい所かと下調べをしたが、実際にはその必要はなかった。これも「ちゅらさん」のロケ地へ行くためだった。このロケ地は集落でなく海岸なので下車してそこまで行く。私は「ちゅらさん」に関心がないので、ロケ地そのものは撮影しなかった。

バスが走るうちに車窓から特徴的な墓が見えてきた。以前に他の島(おそらく波照間島)でも見かけた。私の同行者は韓国の墓に似ていると言った。日本の古来の墓石は上下に長く、墓地には無数の墓石が立つが、ここのは平地の中にひとつだけある場合もあり、墓石は上下に長くなく巨大でずんぐりしている。バスの運転手さんによると、亀の甲羅に似ているので亀甲墓(かめこうばか)というそうだ。人々は祖先の墓の前に座って飲み食いするので、当地では「お墓はおばけが出る、恐い」という感覚がなく、恐くないので「きもだめし」もないそうだ。

小浜島最後の観光地へ向かう中で、運転手さんが、このへんはクジャクをよく見かけますと言った。私は、それでも都合よく見られはしないだろうと思った。ところがそのすぐ後で、2羽のクジャクが道路のすぐ脇の草地に見えた。小さめで体は青かった。私がいるのとは反対側の車窓(左)から見えたので私はよく見えなかったが、長い飾り羽はなかったそうだ。それと前後して運転手さんが、道路のすぐ脇の草地に置かれたものを説明して、あれはクジャクを捕獲する罠ですと言った。帰宅後にネットで調べると、当地ではクジャクは害鳥になっているらしい。ヤギを祝いで食べるという話はこの運転手さんからも(つまり波照間島だけでなく小浜島でも)聞いていた。沖縄離島では「ヤギは食用、クジャクは捕獲」だった。

バスは小浜島最後の観光地に到着。ここは「ちゅらさん」とは関係なく、眺望が良い。急な坂を登らねばならない。

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沖に見えるのは嘉弥真島(かやまじま)という無人島で、ウサギがたくさんいるのでウサギ島ともいう。

船に乗って石垣島に戻った。石垣港はもう十分撮影したので撮影の必要なし。バスに乗って夕食会場に向かうが、この会場は市街地から離れていた。

バスから降りると、まずみね屋工房で八重山上布の説明を聞き、それから花織みんさなどの売り場へ。売り場内は撮影禁止。その後、隣接する「和琉ダイニング みふね」で夕食。島野菜とあぐー豚のしゃぶしゃぶ。

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最初に「島野菜の皿に皆様にとってめずらしいものが2つあります」という説明があった。ひとつは裏が紫色の葉で、名前は忘れてしまった。帰宅後にネットで調べてみたら、どうやらハンダマらしい。もうひとつはきゅうりが大きくなったような野菜で、ナーベラーというそうだ。私の同行者がこれを聞き取れず、店の人が近くを通った時に聞いた。すると店の人は「ナーベラー、ヘチマです。種も食べられます。沖縄では昔から食べています」と言った。最初の説明でヘチマという言葉はなかったと思う。那覇空港で買った飲料の名前「さんぴん茶」もそうだったが、当地方言で書かれたり言われたりして何か珍しいものだと思い込んでいたら、実は共通語では別の呼び名でよく知っているものだったということがある。島野菜の皿には野菜の他に豆腐と麩が入っていた。そういえば昼の炒め物にも麩が入っていた。

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次に食べ方の説明があった。まずIHヒーターの電源を入れる。湯が煮立ったら、島野菜を全部入れる。これで野菜のダシが出る。再び湯が煮立ったら、あぐー豚を湯でしゃぶしゃぶして食べる。豚なのでよく加熱してくださいとのこと。

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黄色い麺はシメに食べるためにある。麺の小皿を取ると、その下は塩が入っている。そこへ卓上にある杓子で4~5杯入れてつゆを作る。ここまでが店の人の説明。シメの時点で湯には野菜と豚のダシが少し出ているので、それもつゆの味になる。麺を湯の中で茹でるという話は説明に出なかったと思うのだが、食べる段になってこれは鍋料理のシメの要領で湯に入れるんだなと察してそうした。この黄色い麺が沖縄そばなのか何なのかは、わからずじまいだ。

まだ食べ終わらないうちに、食事会場に三線をもったお姉さんが現れた。三線を弾いて何曲か歌ったが、私が世間の歌を知らないあるいは関心をもたない人間なので、中の1曲、安里屋ユンタだけ動画に撮った。1番は撮りそこね、2番を撮り、3番は替え歌を歌ったがそれは撮らなかった。歌の前に、さらりとだが「死んだら神様よ」も言ってくれたので嬉しかった。

これで3日目の観光と食事の記録は終わりだが、そろそろ病気の記録を書かなければならない。2日目の夜から3日目の朝にかけてだと思うが、履きなれた靴なのにどうして左足がきついんだろうと思った。また、旅行前から右足の指同士がこすれて痛かったのでテープを持参して貼っていたが、左足親指付け根の外側も痛くなってきたのでそこにも貼った。この時には大事になるとは思っていなかった。3日目の観光も、人によっては行かずに済ませた高台にも登った。異変に気づいたのは3日目の夜か、観光中のどちらかだと思う。左足の痛い部分が親指の付け根よりもかかと寄りに、足の裏側や甲へと移動したように思えた。大浴場で湯に浸かっている間は気持ちよく痛みが引いたが、風呂から出るとまた痛くなった。スティック状の消炎鎮痛剤を夜中に何度か塗り直したが、湿布薬を持ってこなかったことを後悔した。

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沖縄離島ツアー。個人の感想。(8) [旅行 国内]

その8。
「新城島で私は考えた。」

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西表島の大原港に来て、新城島(あらぐすくじま)へ行く臨時便に乗る。船は浮き桟橋でない所に接岸していた。この船にここまで乗ってきた乗客は船首から岸へ上がるが、干潮で海面が低く、船首に木の箱を置いて段にして上がらなければならない。次に乗り込む我々は降りるのでさらに大変だ。浮き桟橋がないとこうなる。浮き桟橋の場合、潮位にかかわらず常に海面から一定の高さに浮く。

船に乗ってみたらグラスボートだったのでびっくりした。サンゴ礁はもう見たので、島への移動にグラスボートを転用したのかと思った。

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あまりに気候が良いので、私は今が2月だというのを忘れていた。気温はちょうどいいが、日射しがジリジリと熱い。

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しばらくすると、サンゴ礁観光が始まった。島への移動にグラスボートを転用したのでなく、サンゴ礁鑑賞もあった。ところが、ここのサンゴ礁は海面から遠くてよく見えなかった。

新城島到着直前に右舷に景勝があった。波打ち際の岩が波に削られてオーバーハングになっていた。しかし私は左舷に座っていたのでシャッターチャンスがなく、この場所は新城島観光の最後に陸から撮影した。

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ネット検索するとこの島に特徴的な記述は、御嶽付近での観光客の扱いだ。観光客が御嶽に立ち入れないのは他の島でも同じだろうが、ここでは鳥居の撮影すら禁止している。だから私は旅行の前には「昔と違って新城島がパッケージツアーの観光地に加わったのはそれを意識しているのだろうか、でも立ち入れない、写真も撮れないでは観光にならないから違うのだろうか」と考えた。実際にこの島に来た観光客としては、関心事は御嶽ではない。船が港に着いて桟橋に立つと、海の色の美しさと足下のサンゴ、その間を泳ぐ小魚にカメラ撮影が忙しくてたまらない。ここのサンゴは西表島のグラスボートで見たものほど美しくないが、船底のガラス越しでなく、分厚い海水越しでなく、水面のすぐ下にじかに見えるのが魅力だ。はっきり見えるという意味では今回のツアーの中で一番のサンゴ観光だった。

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サンゴと小魚を夢中で撮っている。いくら撮っても撮り飽きない。

でも時間が押していて、ガイドのおじさん(詳細は下記)がツアー客に集合をかけた。行かなければならない。

この島までグラスボートを操縦したおじさんと助手を務めたお兄さんはこの島の人で、島上陸後にはおじさんがガイドさんになった。

新城島(あらぐすくじま)は上地島(かみじじま)と下地島(しもじじま)を併せた呼び名。この2つの島は干潮時につながる。2つの島が離れていることから現地ではパナリと呼ばれる。下地島はすでに住んでいた人がいなくなり個人の所有となった。今は島全体が牧場。上地島はあと老人2世帯ほどとなった時、島を無人島にしないために年中行事(神事)を作った。普段はほとんど人がいない島だが、神事の時には島の出身者が島に戻る。この島に、わずかな住人の数にそぐわない多くの家(空き家)があるのは、神事の時に人々が帰ってくるから。ガイドのおじさんは、おおよそそんな解説をした。

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ガイドのおじさんの後に続き、集落を観光中。

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これが、この集落でいちばん沖縄古民家風の家。新城島の観光は竹富島みたいに古民家を見て回るのとは別だというのが察せられるだろう。

新城島の御嶽(ウタキ)と呼ばれる聖域に入ってはいけない、写真を撮ってはいけないというのを私は事前のネット検索で知っていたが、ガイドのおじさんもそう言った。新城島には御嶽が4つあり、今日はそのうちの2つの前を通るという。ガイドのおじさんの後に続いてツアー客は集落を見物し、それから林の中の道へと向かう。ある場所まで来ると、ガイドのおじさんは、ここからは写真を撮らないでくださいと再確認する。そのすぐ先に鳥居がある。この鳥居は白かったが、木製ではないのか? それとも白く塗っているのか? 神社の鳥居だからてっきり神道系かと思ったが、そうではないらしい。鳥居の先に道が続いており、観光客から見えるのはそれだけだ。鳥居の前でガイドのおじさんは、祭りの時にはアカマタ、クロマタという2柱の神様が出て、2メートルくらいの背丈があって(もし人が面をかぶっているならば新城島民の身長が2mということはなく、これは私の記憶違いかもしれない。あるいは背の高い頭飾りがある可能性もあるが)、みなさんがご覧になったらびっくりしますよ、というような内容の話をした。でも私の理解が正しければ、「みなさん」は決して「ご覧になる」ことができないはずだ。島の当事者は神域をとても気にしているが、観光客にとってはどうせ鳥居しか見えないので観光名所ではない。

どんな方向へどれだけ歩いたかは忘れてしまった。とにかく、林の中をしばらく進んで砂浜に出たのだが、砂浜に出る少し前に鳥居があり、そこに至る前にもガイドのおじさんは写真を撮らないでくださいと再確認した。こちらの鳥居は見るからに木製だったが、観光客に見えるものが鳥居とその奥に続く道だけということは変わらない。

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砂浜。浜の名前は、ガイドのおじさんは言ったのだろうが、私には聞こえていない。私はおじさんの話を聞くのでなく、人々の背後の少しだけ地面が高い所に陣取って良い写真を撮ることに専念していた。

記憶がもうおぼろげだが、砂浜から一度集落まで帰ってきて、集落内で左折して進み、その後どう進んだか忘れたが集落の端で右折してまた林の中へ入り、少しだけ進んで、のろしを上げる場所へ来たような気がする。その、集落の端で右折してまた林の中へ入った所で、進行方向右手は集落の敷地だから例のサンゴを積み上げた塀があり、そのサンゴの隙間にひとつ、缶を潰したものが押し込んであった。350mlの缶だがビールかジュースかはわからなかった。なにしろツアー客の一員として歩いている最中だから立ち止まれない。この島に住んでいる人がこれをしたとは思えない。ガイドのおじさんの話では昨日まで祭のために島の出身者が大勢島に戻っていて、今日はまたその人々がいなくなって島がいつもの静かな状態になったそうだ。この後歩いている途中に一升瓶の空瓶がたくさん積まれている所があった。昨日までの祭で飲んだ泡盛と思われる。では島に戻った人の一人が酔っ払ってビール缶を潰して押し込んだのか。この島で生まれるか育つかし、祭のためにわざわざ帰島した人ならば、他人の家の塀にビール缶を押し込むなどという不作法をするはずがない。帰島した人に本土で生まれた子供がいて、その子供が都会で無作法に育ち、親と一緒に島に来て無作法を働いた可能性はある。もうひとつの可能性は、以前にこの島に来た観光客がやったというものだ。この可能性がいちばん高いと思う人は多いだろう。なるほどそうかもしれない。でもこの島には観光客がなかなか来ないはず。パッケージツアーの客はどうしても昼間に、ガイドと添乗員に連れられて一団となって動くので、缶を潰して押し込むような時がない。あるとすれば、個人で来た旅行者の可能性で、そうなると今から何十日前に来たのやら、とにかくなかなか来ない。では島民は、この突っ込まれた空き缶を数十日の間片付けずにいたのか。そこが引っかかる。都会ならば他人の家にごみが押し込まれていても無関心だが、この仲間意識の強い島では違うだろう。そうなると、さっきの「島外で生まれ育った不作法者」説がにわかに現実味をおびてくる。なにしろ昨日までこの地には珍しく沢山の人がいて、祭をし酒を飲んでいたのは事実だから。いずれにせよ、この空き缶はこの島にとって異質なものだった。

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のろしを上げる場所に登った。この場所は狭いので、ツアー客を2つに分けて登らせ、おじさんはその都度ガイドした。こののろしについてはたしか波照間島でバス車窓から見て運転手さんの解説を聞いた。何かあった時には波照間島でのろしを上げてそれを新城島で発見し、新城島でのろしを上げてそれを黒島で発見し、黒島でのろしを上げて・・・と伝えていったという。

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ツアー客の後半2分の1が登って解説を聞いている間、すでに降りてきた前半2分の1は添乗員さんの先導でゆっくりと集落へ戻り始めた。やがて全員合流して集落を歩く。そこにある家々は竹富島のようではなくカメラの被写体にならなかったが、サンゴの塀から生える例の草に花が! すかさず撮影する。

さらに歩いてゆき、ある場所でガイドのおじさんが左手の家に言及しはじめる。どんな名所かと注目するツアー客。ガイドのおじさんは、私の家ですと言った。一同ウケる。家に人がいたらしいが、私は沢山のツアー客の後ろにいたから見えない。ただ、ヤギの声がする。ツアー客の頭越しに探すと遠くにヤギがいてこちらを見ている。家のおじさんが帰ってきたのでメーメー啼いているらしい。ここまでならかわいいヤギに癒される話だが、私はこの地でヤギが祭のたびに食卓に上るのを知っている。あのヤギも例外ではないだろう。

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この島最後の観光は、島到着直前に右舷にあった景勝地。残念ながら逆光だ。ツアー客の一人がガイドのおじさんに、この景色をいつも見られるとはうらやましいと言うと、おじさんは、太陽の光がこちらから射す時に写真を撮って年賀状に使っていますと言った。それはうらやましい。

島を離れるためにグラスボートに乗ろうとしている時のことだった。ひとりのツアー客がこの島の環境を気に入って、ここで働きたいと言った。冗談か本気かは知らない。それに続いて、でもだめなんでしょうねとガイドのおじさん(今や船の操縦者に早変わり)に言ったら、おじさんは、ええ、外部からの移住者をお断りしている位ですから、というような意味のことを言った。私にはひとつ個人的な疑問がある。そこまで外部の人間の悪い影響を拒み、みずからの信仰と島民同士の絆を絶対的に守るならば、そもそも観光客を拒むはずなのに。観光客といえば、さまざまな部外者の中でも信用できない類のものだ。ごみを捨てるかもしれない。禁じられた場所に入るかもしれない。本気で島に住みたいと言う人のほうがよほど信用できるはず。それなのに、なぜ私は今ここにいる? 島民はなぜ観光を拒まない? それが、島にいる間に私が感じた唯一の疑問だ。

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沖縄離島ツアー。個人の感想。(7) [旅行 国内]

その7。
「ニシ浜は今回見た中でいちばん美しい浜。」

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波照間島の続き。

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最南端の碑がある海に近い場所でなく、そこから駐車場へと少し戻った場所に、にょろにょろと絡まって生える不思議な植物を発見。

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あれに見えるがバス駐車場。

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なんと、駐車場のバスの横にもあの、にょろにょろと絡まって生える不思議な植物が、しかも大量に。

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バスは次の目的地へ。ニシ浜。運転手さんが「ニシ浜といっても西にはありません」と言った。帰宅後に調べると、ニシは漢字で北と書き北という意味だ。運転手さんは「砂浜の砂を持ち帰っていいですよ」とも言った。それでは美しい海岸なのだろうと思った。果たして、今回の離島めぐりで一番美しい海岸だった。砂浜の砂をビニル袋に取った。真っ白でなく、中に茶色い粒も混じっている。沖のサンゴが砕けて砂になったものではないだろうか。

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バスは昼食所へ。ここは波照間島だから食事処は限られる。居酒屋あがん。バスの運転手は最初にここを通った時にちゃんと食事処が「青い屋根の建物」と言ったのだけれども、あまりにそれらしくない小さな家だったからか、食事のためにふたたびここへ来てバスを降りた時、最初のツアー客が奥の大きな建物が食事処だと思い込んでその玄関前で待った。すると後続のツアー客もてっきりそこだと思い込み、みんな関係のない民宿の玄関前で待っていた。私も集団心理で何の疑いもなく民宿前で立っていた。やがて添乗員さんが「こっちですよ!」と叫んだ。

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昼食は八重山そば、炒め物(チャンプルー?)、イカの刺身。イカの刺身は2人分が小皿に入っており、小皿の四隅のうちのひとつが仕切られていてそこに醤油を入れる。2人組のツアー客は向き合って座り、2人の間にイカの小皿がある。八重山そばの汁は薄味。添乗員さんが、卓上にある「泡盛クース」をちょっと入れると美味しいと言った。試してみると、ぴりっとする。タバスコに似た味。ということは、熟成系の辛味調味料か? 炒め物は、ごま油を使ってる? この炒め物には麩が入っている。話は先走るが、この日の夕食であるしゃぶしゃぶの湯に入れるものの中にも麩があった。沖縄ではしばしばいくつかの料理に麩を使うのだろうか?

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昼食の後の自由時間に散策して撮影。この家は防風の木、サンゴの塀、赤い屋根瓦にシーサーと、ほとんど揃っているが、惜しいかな正面のついたてがない。

波照間港を出て西表島の大原港を目指す。高速で走る船が持ち上がってはエレベーターが下りるような妙な感じがあってズズンと落ちる。ジェットコースターのようで良い。

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沖縄離島ツアー。個人の感想。(6) [旅行 国内]

その6。
「波照間島には黒ずくめの一団がやってきた。」

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昨日も来た石垣港。港建物内部と桟橋は昨日撮影したので、今日は省略。昨日いたドリカンくんは今日はおらず、ツアー中に見たのは結局昨日1回きりだった。添乗員さんが言うには、波照間島行きの船は欠航になることも多く、順調に出港できるのはラッキーらしい。

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波照間島へ向けて出港。

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波照間島に着いた。

ドリーム観光は波照間島に定期便をもっていない。定期便をもっているのは安栄観光。今回はチャーター便だからドリーム観光の船で波照間島に来た。

バスの運転手が言うには、この島に観光客はあまり来ないそうだ。正直に言って島に観光施設は一切ありませんとのこと。

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バス車窓から。運転手が民家の説明をする。琉球石灰岩(もとはサンゴ。面倒くさいから以後「サンゴ」と書かせてほしい)を積み上げて塀とする。家の前には防風の木を植える。だから家を建てる際はまず防風の木を植えてから。

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バスを降りて民家散策開始。サンゴの塀、家の前のついたて、屋根の上のシーサーと全部揃っている家はなかなかない。

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塀からひょろひょろ生えているこの草が私は気になった。これの正体がわかるのは翌日。

集合時間までの間に(この時でなく昼食後の自由時間だったかもしれない)、私の同行者は郵便局で記念切手を買った。ツアー客のうち酒を飲む人はどこかへ行って当地の地酒「泡波」を買ってきた。この地酒は島を出るとどんどん高くなるので安い当地で買おうとしたそうだ。小瓶しか残っていなかったそうだが、一人で何本も買ってきた人がいた。さて、バスに乗り込み、次の目的地、日本最南端の碑へ。

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途中、車窓からヤギが見えた。ツアー客の感想としては「かわいいヤギ」だが、バス運転手さんはヤギが見えるたびに「おいしそうなヤギ」と紹介した。そのわけは、当地では祝い事のさいにヤギを食べる。ここで飼われているヤギは食用なのだ。祝い事のたびに1頭ずつ減る。この事情は小浜島でも同じらしい。

バスは波照間空港の滑走路のすぐ近くも通った。運転手さんがガイドするには、この滑走路にはもう何年も飛行機が来ていないそうだ。以前に、「波照間島へ来る飛行機のパイロットが定年で退職する」という知らせがあり、それっきり飛行機が来ないとか。でも現在この空港をまた使用する案件があり、じきにまた使われるだろうとのこと。

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バスを降りて、最南端の碑よりもずっと手前に集まり説明を聞く。今いる足元から最南端の碑まで続く2匹の蛇が絡み合ったような石造りのオブジェは沖縄が二度と本土と離れないようにという願いで作られ日本中の県の石が使われているという説明に私は関心を示さず、思うことはといえば、人々が最南端の碑を取り囲みあるいは碑と一緒に記念撮影を始めたらもう良い写真は撮れない。人より先に碑までたどり着き、人より先に写真を撮ってしまうこと。一目散に碑を目指す。バスの運転手が車内で「最南端の碑をご覧になったらあまりに小さくてがっかりすると思います」小さい理由はこの碑が自治体の資金によるものではなく発起者の学生をはじめとする人々の手によって作られたからと言っていた。また、旅行前の下調べで日の丸が付いているほうではないというのも読んでいた。私はまだ人が少ないうちに最南端の碑にたどり着き写真を撮った。

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後から人々がやって来るが、その中に黒ずくめの一団がいた。これも観光に来た一団に違いないから私は気に留めなかったが、後で添乗員さんが言うには、あの黒ずくめは神職の一団だったそうだ。最南端の碑の隣にある日の丸の付いた碑が昔神道神職の立てたもので、そこへ集まったらしい。じつはこの後、私たちがニシ浜へ行きそこから去ろうとすると、入れ違いでさっきの黒ずくめの一団がニシ浜へやって来た。目的である碑の前での参列を済ませ、次に当地の観光といった所だろう。
上の写真はネット上での公開を考慮して人の顔を隠している。写真を編集したのがウィンドウズのソフト「ペイント」なので、「ぼかし」などという高級なことはできない。ベタ塗りご勘弁。

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ここに来る前、どの島でだか忘れたが、木にパイナップルのような実がなっているのはアダンという植物だと説明があった。そのアダンが日の丸の付いた碑の背後に生えていたので撮影。前の記事に書いたが、タコノキというのもパイナップルに似た実がつく。帰宅後に調べたらアダンはタコノキ科タコノキ属だった。

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沖縄離島ツアー。個人の感想。(5) [旅行 国内]

その5。
「由布島では慎太郎という水牛が鞭打たれていた。ありがとう慎太郎。」

前回の続き。

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水牛車が由布島に到着し、バランスを保つために「一人ずつ降りてください」と言われて水牛車を降りたら、私はすぐに慎太郎の写真を撮りに水牛車の正面に回り込み、写真を撮って慎太郎に「ありがとう」と言った。それは、慎太郎がゆっくりしか歩かないのでおじさんが何度も木の枝のような鞭でぶったのがかわいそうだった(私だけでなく見たツアー仲間はみなそういう反応を示した)からでもある。

由布島観光(小さな島全体が植物園)は、土産物屋のある建物に入り、水牛家系図の前で話を聞き、建物の反対側から島中央方面へ出、希望者は水牛との記念撮影をし、その後自由散策となる。水牛家系図前での話の中で、ここの水牛がみな有名人の名前をもらっていると聞いた。その時になって初めて私は、私を乗せてくれたのが信太郎でなく慎太郎ではないかと思った。家系図の中を探すと、果たしてそうだった。家系図があるということは、20年前に名前を聞いた聖子や桃子やマドンナがその中にあるはずだと探したが、なぜか見つからなかった。

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ハナチョウジ。

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タコノキ。

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タコノキはアダンと同じ仲間だから、アダンと同じようにパイナップルに似た実がなる。

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ドリンク売り場でさとうきびジュースを売っていた。さとうきびジュースは、果実系の味で、砂糖なしで甘い。

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蝶々園は、建物の入口に二重の網が暖簾のようにあり、中の蝶が逃げないようになっている。そこをくぐって中へ入ると白と黒の模様の大きな蝶がたくさん飛んでいてとてもきれいだ。ここの目玉はいちばん奥のオオゴマダラの蛹で、金色に光っている。
その場にいた時から、蛹が枝に付いている所のクルクルとしたものには気づいていた。その時は私は蝶の幼虫がこういう器用なことをしたと思い込み見ていたが、いま写真をよく見たら、これはどうやら針金だ。いろんな木のいろんな枝に蛹が付いたのを、蝶々園の人がひとつの木に集めて針金で留めたんだ。

蝶々園から分かれ道に戻り、マンタの浜を目指す。添乗員さんが「どんな順番でどこへ行っても自由です。マンタの浜までは行ってください」と言ったからだ。

マンタの浜へ行く途中の旧校門跡は見た覚えがあるが興味はない。貝の館は私は見てもいいと思ったが同行者が興味を示さなかった。

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マンタの浜には巨大なマンタの像があるがマンタがいるはずはなく、ただ明日行く小浜島が見える。

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帰ってきて土産物屋の建物を出た外側に、池の周りに水牛がいて周囲を柵で囲っている所がある。

帰り(由布島から西表島へ)の水牛車おじさんは三線が下手で妙な調子を奏でていた。その後でツアー客との会話の中でおじさんが言ったのだが、この人はもともと関東の人だった。ほんの2年前につてを得てここへ来て研修を受け、水牛車のおじさんになったそうだ。私は水牛車のおじさんといえば沖縄で生まれ育ちずっとこの仕事をしているベテランだと思っていたが、そうとは限らないということだ。

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これで2日目の観光は終わり。西表島にくっついている小さな由布島を西表島の一部と考えるなら、まるまる1日西表島観光だった。西表島へ来る船は大きめの船だったが、帰りの船は行きとは違い小型ですごいスピード。でこぼこ道を突っ走る車のような乗り心地。その横をもっと速い船が追い越していった。

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2日目の夕食はオプションまたは自由外食だった。私はオプションを注文した。オプションの選択肢は2つあり、刺身5点盛りか、鍋と刺身数点。私は刺身5点盛りにした。歩いても行ける距離だがホテルからタクシーに分乗して店へ。「一龍」という名の居酒屋だった。パッケージツアーが食事処に居酒屋を使うのが私は意外だった。そういえば添乗員さんはバス車内で食事オプションの説明をするさい、オプションを注文しないツアー客に食事処を紹介するのに「そこに居酒屋があります」と言ったが、その時から私は違和感をもっていた。
私は旅先でアルコールを控えるのが常だったが、今回は飲んでみようかと思っていた。居酒屋に石垣島地ビールのヴァイツェンというのがあったので注文した。帰宅後にネット検索したら、石垣島地ビールにはヴァイツェンの他にもマリンビール、デュンケル、白ヴァイツェン、夕暮れ海岸ビールという銘柄があるそうだ。ヴァイツェンは、あっさりめで酵母が入っている味。

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写真の左上は海ぶどうと滝川豆腐、真ん中はゴーヤの味噌漬、右上は島らっきょう、右下はもずく酢。これに後から味噌汁が来た。味を察する参考に、その場での誰かの会話をそのままメモしたものを載せておく:「沖縄のお味噌って白味噌ね」「あんまりお塩きいてないおとなしい味」。刺身5点盛りのうち黒く見えるのは貝なんだが、私のはハズレで、やたらと小さかった。

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沖縄離島ツアー。個人の感想。(4) [旅行 国内]

その4。
「知りたい。今でも死んだら神様か?」

食後、船浮集落からイダの浜へ行った。

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イダの浜への変わり映えのしない道の中でひとつ目立ったのは、「上の川」(ウイヌカー)というもの。昔はここから生活用水を取っていたという。

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イダの浜に到着。昔漫画「北斗の拳」を愛読していた私は、イダ・・・ユダ・・・南斗六聖拳妖の星などと思い巡らしていた。ここで北斗の拳を思い出してしまったせいか、由布島では私はシンタロウと聞いてケンシロウを思い出してしまうことになるが、それはまだ先の話。

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砂浜はサンゴのかけらだらけ。

船浮港の左側は少し行って道がおしまいになるが、そこに旧日本軍防空壕跡がある。船浮港に着いた時は、昼食時間との兼ね合いか、それともすでにツアー客が反対方向のトイレに向かって進み始めていたからか、理由はわからないが防空壕跡の観光だけが後回しとなった。イダの浜から戻り、昼食所に再度(靴を脱いで)上がって休憩した後、防空壕跡へ行った。

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防空壕跡。敵襲に備えて防空壕は作ったが、この島は艦砲射撃程度で終わったそうだ。人々は銃撃ではなくマラリアで死んだそうだ。トンネルは崩落の恐れがあるそうで、入口までで引き返した。トンネルの向こう側には旧日本軍が作った設備があるそうだが、それは見ずに終わった。旧日本軍はそこで震洋というモーターボートの特攻艇を作っていたそうだ。

船浮の桟橋に着く時、桟橋の左側の海に面した崖に洞穴が見えた。それを他のツアー客も覚えていて、あれも防空壕ですかとガイドさんに訊いた。ガイドさんは、あれは砲台跡ですと答えた。

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船浮港を出て白浜港へ向かう時、最後のチャンスにその砲台跡の洞穴をグラスボートから撮影した。

グラスボートは白浜港に着き、そこからバスで元来た道を戻る。ただし大原港まで直行でなく、途中由布島へ渡るために近隣の浜辺まで。

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道路脇には、しばしば2本ずつヤシが植えられている。これが一定間隔でしばらく続く。このヤシは背の低いものはトックリヤシに見えるが、背の高いものはトックリに見えない。何か他の種類にちがいない。

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いよいよ水牛車乗り場に到着。私は20年前の沖縄離島めぐりでここの記憶がある。その記憶と同じ所はどこか、違う所はどこか。

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電信柱と電線が由布島まで続いているのを発見。

ツアー客は2グループに分かれて2台の水牛車に乗り込んだ。私は11番水牛車の先頭席だ。

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水牛の名はシンタロウ。私はこの名前を紙にメモするまで忘れずに暗記していようとしたが、暗記の手段として身近な似た言葉からの類推を選んだものだから、ケンシロウなどと余計な名前を思い起こしてまぎらわしくなった。これは類推でなく漢字で覚えるほうがいいと考えを改め、信太郎という漢字を頭の中に思い浮かべた。私はてっきり信太郎だと思っていたが、後でわかった所では慎太郎だった。

慎太郎は人間の40歳台に相当。満員の水牛車を重そうにゆっくり引っぱった。

由布島に着く少し前になって、ようやくおじさんは水牛車先頭の三線格納箱(この水牛車では正面開口部の下にあった。竹富島の水牛車では正面開口部の上に三線が置いてあった)の木蓋をパタンと開けて三線(さんしん)を取り出して「さあみなさん、安里屋ユンタを歌いましょう」と言って弾きだした。安里屋ユンタを歌い終えたら、もう由布島に着いてしまった。

ここで少し話は逸れるが、20年前と今回の水牛車の違いについて考えてみたい。20年前にも私は由布島と竹富島で水牛車に乗った。由布島では、20年前には聖子や桃子やマドンナという名前の水牛たちが、各々じつに個性的で、いつまで経っても同じ辺りでのんびり歩いていて岸にたどり着かないのがいるかと思えば、石も窪地も何のその、車が揺れるのもお構いなしでどんどん我が道を行くのもいると当時のメモに書いてある。今回は、行きが慎太郎、帰りが小次郎という名の水牛だった。お察しの通り近くには武蔵という水牛もいた。でもそれらの名前を20年前ほど面白いと思わなかった。だって水牛がアイドル歌手なら面白いが、水牛が政治家や剣豪ではいまひとつだ。せめて綾小路きみまろとかコロッケとか命名してほしい。今回も水牛にはたしかにゆっくり歩くのと速いのがいて、先に出発したゆっくりのが速いのに追い抜かれたが、それに気づいたのは20年前の記憶があるからで、20年前にはもっと顕著なのがいてツアー客みんなで面白がったものだ。竹富島では、20年前には消防団長兼警察署長のおじさんがガイドになって三線を弾きながら、変に艶っぽい下ネタなど織り混ぜて色々解説してくれたと当時のメモに書いてある。いっぽう今回の竹富島は水牛車の「お姉さん」だったので、艶っぽい下ネタはそもそもありえなかった。
水牛車での三線というと、私にとっては安里屋ユンタだ。20年前には由布島と竹富島のどちらだったかは忘れたが、水牛車おじさんが「死んだら神様よ」というジョーク(?)でツアー客を楽しませた。今回その「死んだら神様よ」というジョーク(?)がまだ存続しているかどうかが私の関心事だった。由布島では上記のとおり、安里屋ユンタは歌ったものの、あっさりと歌って終わった。後の竹富島では水牛車のお姉さんが安里屋ユンタを含めて何曲も弾いたが、「死んだら神様よ」はなかった。しかし今回私はツアー中に3回安里屋ユンタを聞いた。残る1回は3日目夕食の食事会場で。三線を持ったお姉さんが現れて何曲も披露した。その中に安里屋ユンタがあり、歌の前にお姉さんが、さらりとだが「死んだら神様よ」のジョークを口にした。知ってますよねという感じで。

水牛の話は、次回に続く。

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沖縄離島ツアー。個人の感想。(3) [旅行 国内]

その3。
「水落川では船の右側に乗れ。そもそもサキシマスオウはない。」

西表島を大原港から白浜港へ。

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この島の舗装道路には所々に赤茶色の縞があり、そこをバスが通るとガタガタ音がする。これは動物に車の進入を知らせるために音を出すのが目的で、ゼブラストライプと呼ばれているそうだ。

西表島は東部地区と西部地区に分かれており、東部地区ではさとうきび、西部地区ではパインとマンゴーが栽培されているという。だからここまで来ると、西表島でさとうきび畑を撮影する機会がなくなった。私はツアーの中に小浜島があるのを知っていて、そこに「シュガーロード」があるのも知っていたので、さとうきび畑は小浜島で撮影すればいいと考えていた。しかしそれは、後日の記事で述べることになるが間違いだった。

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白浜港に到着。このグラスボートに乗ってマングローブと珊瑚礁を見に行く。場所は船浮湾に流れ込むクイラ川の支流である水落川。

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マングローブの林。マングローブというのはこういう形態の根をもつ植物の総称であり、植物名ではないとのこと。私はどこかにもっと巨大なマングローブがあるのかと思っていたが、結局この大きさのマングローブしか見なかった。ボートで解説があると「右側に・・・」ばかりで私は左側に座っていたので、あまり写真が撮れなかった。

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水落の滝。ボートはここから引き返す。

引き返す途中のボートから、行きは右側に座る人の頭越しで撮影できなかったマングローブを近くで撮影しようとした。しかし帰宅後に見てみると写真はどれもブレている。観光船は、行きは解説しながらゆっくり進むが帰りはスピードを上げるので、そのせいかもしれない。

話は先走るが、後日の小浜島でのこと。バスの運転手さんがマイクで色々喋る中で、皆さんは西表島でマングローブとサキシマスオウをご覧になりましたねと言った。私はサキシマスオウを見ていなかった。20年前の旅行メモにはサキシマスオウを見たと書いてある。今回のツアーではマングローブ観光クルーズが仲間川ではなかったのでサキシマスオウが見えなかったと思われる。

さて話を元に戻そう。

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遠くに船浮港が見えるが、今は素通りして先へ行く。目的地は、イダの浜の沖にある珊瑚礁。これは船浮港から陸地の出っ張りをひとつ越した西側にある。

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行く手の海の色が明るい。珊瑚礁だろう。

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珊瑚礁に到着。グラスボートの真ん中に縦に伸びる覗き窓から海底を見つつ解説を聞く。

ボートの解説によると、珊瑚の呼び名はそのまんま形によるもので、テーブル状のものがテーブル珊瑚、枝状のものが枝珊瑚、脳のような形をしたものが脳珊瑚。潮の流れが急な所にはテーブル珊瑚が多く、潮の流れが緩やかな所には枝珊瑚が多い。

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船浮港に着いた。桟橋から、トイレおよび案内図のある場所へと歩く。たぶんこのへんを歩きながらだと思うが、グラスボート乗務員転じてガイドのお兄さんが、船浮の集落はこの200mほどの道で全部ですと言ったと思う。ほんとうに200mしかなかったのかはわからないが、とにかく海岸沿いの一本道を歩きつつ時々止まってガイドする。

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これがその200mの一本道の途中だ。どのへんまで歩いた所かはもうわからないが、イダの浜へ行く案内板が見えるから、まだここはトイレのすぐそばだろう。これから道なりにぶらぶら歩きつつ、この短い道の中でいくつものガイドを聞いた。

船浮集落の観光が終わると、その後は各自昼食場所まで帰るのだが、その時にガイドさんが「御嶽(ウタキ)には入らないでください」と言った。現地の人も神職以外は入らないそうだ。ガイドさんはニライカナイという言葉も口にした。私はそういうウタキなるものが明日行く新城島にはあると知っていたか、ここ船浮にもあるとは知らなかった。で、ツアー客からは、そもそもそれはどれですかという質問があり、ガイドさんが教えた。私は初め、小屋のような建物のことかと思ったが、そうではなく、その小屋に隣接する、ただ石を積んで塀にしたその内側の広場のような場所だった。

ガイドが終わって昼食処へ行った。靴を脱いで上がってくださいと言われて意外だった。

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「海人(ウミンチュ)田舎汁定食」。
当地では味噌汁は具沢山で、これがメインだと説明があった。汁の具の中で写真を見てわかりにくいものは、白身魚に衣をつけたもの。白味噌仕立てだが生姜の味がした。食後に私の旅仲間同行者が、作ったおばさんの一人に聞きに行ったところ、魚のあらで出汁を取り、白味噌を使い、生姜の搾り汁を加えているという。汁が入っているどんぶり茶碗が、普通のどんぶりよりも重い。
ご飯は、沖縄風炊き込みご飯。私の耳にはコージューシーと聞こえたが、帰宅後にネット検索したらクファジューシーだった。ツアー客が2人参加の場合、向かい合って座り真ん中におひつが置かれる。ご飯はこのおひつから取る。私は、炊き込みご飯に豚バラ肉の小片を入れても美味しいなあという感想をもった。これの作り方も旅仲間同行者が食後に聞いたところ、豚ばら肉とヒジキと人参を米と一緒に炊き、炊き上がってから小ネギを混ぜるという。私はばら肉をあらかじめ油で炒めて味付けするのかと思ったが、帰宅後にネット検索したところ、それはしない。
右上は、もずく酢。
左上はデザートで、沖縄風ぜんざい。麦を使うのが特徴。他には小豆が入っている。ほどよく甘い。
具沢山の汁で腹いっぱいになった。この定食は、興味深く、珍しく、滋味。

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沖縄離島ツアー。個人の感想。(2) [旅行 国内]

その2。
「粥はまずく、ゆるキャラには横を向かれ、それでも全てが興味深い。」

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同行の旅仲間が早朝に、道路を挟んでホテルの向かい側にあるコンビにへ行こうと言い出した。このCoco!というコンビニは島にいくつもあるようだが、中に入ってみると東京にもあるスナック菓子などが目立ち、当地オリジナルは少しある程度だった。シークワーサーのジュースを買った。

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シークワーサーのジュースは、原材料の最初にぶどう糖果糖液糖とあるとおり、ただの甘いジュースにそれらしい香りが付いた感じのものだった。

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朝食はバイキング。この日は、ひき肉を卵で包んだミニオムレツ、ハム、山芋をのりで巻いて揚げたもの、八重山やきそば、島豆腐、粥、のりなどを取ってきた。八重山やきそばは、もちもちの麺。粥はごはんに芯があって甘みがなく、ハズレ。私は島豆腐の食べ方を知らなかったので醤油をかけたようだが、本当は薬味だけで食べるらしい。

バスに乗り、車内で添乗員さんが言うには、多くの離島ツアーでは1日のうちに西表島以外にも島を巡るが、このツアーでは今日は1日かけて西表島を回るという。西表島にぴったりくっついている小さな由布島を西表島の一部と考えるなら、たしかにそういうことになる。

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石垣港で西表島行きの船を待つ。初日は別として3日間この港を利用したが、この日だけゆるキャラが来ていた。ドリーム観光のドリカンくん。まったくの偶然だが、ドリカンくんがこっちを向いたので私がカメラを構えるたびに、ドリカンくんはすぐ横を向いた。

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いざ、船へ。

この西表島行きの船は定期便で他の一般客と相乗り。大きめの船で、船室に通路は2本。つまり座席は3列に分かれていた。正面には上から液晶テレビが下がっており、私たちが乗った時には朝のNHKドラマ「マッサン」を放映中だった。その後は地上波テレビ番組でなくナショナルジオグラフィックのような、海の生物の極彩色ドキュメンタリーを西表島到着まで上映した。

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海上保安庁の船がなんでこんな所にあるのかといえば、某国の不埒な船/舟が領海侵犯しないように警備するのだ。

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石垣港の防波堤は2重になっていて、内側の防波堤の先には灯台ではないかもしれない何か、外側の防波堤の先には灯台がある。写真は内側のほう。

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西表島に到着。

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船を降りたら今度はこの黄色いバスに乗る。

船が着いた大原港は西表島の南南東あたりの海岸にある。西表島の真ん中は山と密林なので、舗装道路は港からほぼ海岸線沿いに北上し、西表島の北西の海岸にある白浜港まで続く。バスはこの舗装道路を走り、西表島の道路をほぼ全部走ったことになる。この島の集落と人口がとても少ないことや、島内に信号機が2つしかない(しかもそのうちのひとつは学校の生徒が島外へ行った時のための学習用)・・・と思ったら白浜港近くでもう1つ信号機発見、などバス車内で話があったが、私は自然メインで記録するつもりだったので、その手の話の多くは記憶しなかった。

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沖縄離島ツアー。個人の感想。(1) [旅行 国内]

その1。
「行った。日が暮れた。石垣鍾乳洞は良かった。」

今回のツアーは羽田を昼過ぎに発ったので、石垣島に着いての夕食は遅く、その後さらに観光がひとつ予定されていた。私は、そんな時間に観光は無理なんじゃないかと思ったが、それでも観光は敢行された。会社が企画するパッケージツアーは個人旅行と違って通常の入場時間外の観光ができるんだな。

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まずは飛行機内の写真から。客室乗務員がドリンクをもってきた。JALオリジナルのキウイフルーツジュースにした。客室乗務員のお姉さんが「ビタミンCとローヤルゼリー入りです」と言った。

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那覇空港に到着。

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さーたーあんだぎーっていうのは水分がないんだなあ。飲み物がないと喉を通らない。

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売店で飲み物を買った。東京にも売っている名前のものが多くあったが、せっかくだから当地のものをと思い、「さんぴん茶」というのを買った。飲んでみたら、ただのジャスミン茶だった。つまり名称を沖縄方言にしただけだ。

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那覇から石垣島へ向かう飛行機内で客室乗務員が小さな菓子を配りに来た。東京で見る飴もあったがそれでは面白くないので、東京で見ないものにした。私が取ったのには「琉球黒糖」と書いてあった。後で気づいたが、同じデザインで「ミント黒糖」というのもあった。ミントがよかったなあ。

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客室乗務員が、ファミリーマートでペットボトルと引き換えられるという券を配った。でも結局、離島巡りのツアーではファミリーマートに出会えなかった。ツアー中にバス車窓から1軒見えたので、石垣島内にファミリーマートはあるのだが。

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新石垣空港に着いた時はすでに日が暮れて真っ暗だった。

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石垣島鍾乳洞に隣接する食堂にて夕食。思っていたより立派な夕食が出てきた。中央の魚はタカサゴ。食べやすいように三枚におろすようにして身を背骨から離してから揚げてある。魚の上に見えている黒いものはイカ墨を使ったイカの塩辛。これは美味しかったが、ほんの少ししかなかった。もずく酢やアーサー汁は説明の必要がないと思う。特筆すべきは右上。写真はまだ生肉だが、下に例の固形燃料があって後に焼けてくる。初日から石垣牛が食えたという喜びだけでなく、これが脂が乗っていてとても美味しかった。結局ツアー中に食べられた石垣牛はこれだけだったが、満足だ。ツアーで食事の付いていない所のオプション注文があり、オプションを注文しなかった人の中にはその時に焼肉を食べに行った人がいた。

これから旅行する人のために:
パッケージツアーに石垣島での夕食オプションがあったら、オプションを頼んでも納得できるものが出てくるが、もうひとつ、焼肉を食べに行くという選択肢もある。

夕食が済んだ人から鍾乳洞へ。鍾乳洞の一般入場はとっくに終わっている時間で、ツアーが食堂および鍾乳洞と契約してこの遅い時間に開けてもらっているようだ。

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石垣島の鍾乳洞には期待していなかったのに、これが良かった。山口県の秋芳洞とは違い洞内にBGMやイルミネーションを使って演出する。

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でもトトロはやりすぎだ。

ホテルへ向かうバス車内で添乗員さんが説明するには、明日は船会社ドリーム観光の送迎バスに乗るという。こうして毎日バスが違い、船もチャーター便でない時は他の一般客と相乗りなので、今後原則として席決めはせず自由席とのこと。パッケージツアーでは珍しいと思った。

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ホテルの部屋が701だとわかった時、同行の旅仲間が「いちばん端の部屋だ」と言ったので、私が「設計者がひねくれていて1号室を真ん中に作らない限りは」と言った。するとどうだろう、実際に設計者はひねくれていた。

今回のツアー客は総勢34人。昔との違いは、昔はこの手のツアーは定年退職後の夫婦2人連れか女2人連れが圧倒的に多かったが、今回は1人参加がそれと同じほど多く、男一人の参加も何人もいるということだ。

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広島・宮島・萩・津和野・秋芳洞 (15) [旅行 国内]

広島空港に来て解散しても、まだ搭乗までにはやたらと時間がありました。まずは夕食。本場広島で広島風お好み焼きを食べることはもうないかもしれない。本当は広島に2泊して2回お好み村に行きたかった。そこで、空港でもう一度お好み焼きを食べておくことにしました。

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空港のレストランだからお好み焼きだけ売ってるのではなくて、他の料理もあります。どうやらこういう場合は目の前で焼いてはくれないみたいです。

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お好み村で食べたのも、ここで食べたのも、どちらも美味しかったです。でもちょっと書きたいことがあります。この店のソースはオリジナルのようです。私は東京で食べる時もオタフクソース派なので、オタフクソースのまろやかな甘みがなかったのは個人的に残念でした。そばも食べ慣れた焼きそばの麺と微妙に違うような、あるいは焼き加減のせいなのか。これだけならば、お好み村の食事を私が理想化して、過大評価している可能性があるんですが、実はもうひとつ。連れの残した半分を食べていると、連れのは一部黒く焦げていました。焼きながら他の注文品を同時進行で調理するうちに鉄板の上に放置しすぎたのでしょう。これはマイナス点です。あと、「全部入り」を注文しましたが「広島ねぎ」は載せません。この店では広島ねぎを載せるのは別個に「ねぎ焼き」という名前で売っているようです。で、こっちはそばが入らないらしい。

というわけで、やっぱり広島に2泊してお好み村に2回行きたかったかな・・・。

全15回おつきあいいただいて、ありがとうございました。これで広島・宮島・萩・津和野・秋芳洞の報告を終わります。

広島・宮島・萩・津和野・秋芳洞 (14) [旅行 国内]

今回は山口県岩国市の錦帯橋です。ガイドさんによると、この橋はたびたび流されたそうで、今の橋は4代目、平成の作だとか。古い歴史はあるけど橋自体が古いわけじゃないんですね。バスは河原に止まり、そこから散策開始です。

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この橋はアーチ型だから、写す角度によって色々な風に見えます。

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橋を渡って向こう側へ行きます。橋の向こう側の景色と来た方の景色を両方とも撮っています。この階段が歩幅に合わないんですが、まあどうということもなく歩けます。

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橋を渡った先には緑地帯と公園があります。歩いていると所々に白蛇はこちらという立て札があります。それに従って公園の突当たりを右に折れると、ここの名物白蛇が見られます。ガラスケースの中に入っていて全然動かないので作り物じゃないかと思っていたら、1匹の頭がのろ~っと、すこ~しだけ動きました。あ、生きてた。それにしてもほとんど動かないから、私はてっきり当日の暑さで活動できないでいるのかと思ったら、後でガイドさんが言うには白蛇のガラスケースの中は冷暖房完備なのだそうです。ことごとく想像が外れた私でした。

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地図も載せておきます。河原のパス駐車場、錦帯橋、それを渡った先の緑地帯と公園、白蛇、全部載ってます。白蛇を見て帰って十分に時間はありましたが、ロープウェーに乗るのは時間的に無理だとガイドさんが言ってました。

これで全観光が終わりです。次回はいよいよ最後、広島空港で食べたお好み焼き。その感想をお好み村と比較して書きます。

広島・宮島・萩・津和野・秋芳洞 (13) [旅行 国内]

今日は山口県の瑠璃光寺五重塔を中心に掲載します。

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まずはパス車窓から見えたパラボラアンテナ。ガイドさんはスーパーバード人工衛星追跡パラボラアンテナと言ってましたが、私はサンダーバードとブルーバードしか知らない人間でして、スーパーバードってのは何だろうと思いました。帰宅後に調べたところ、SUPERBIRDはスカパーe2などに使われている衛星らしいです。

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さて目的地、瑠璃光寺の五重塔です。旅行前に調べた時は法隆寺五重塔などに比べて写真うつりが地味で、なんか印象が薄かったんですが、現地に来て観てその魅力がわかりました。瑠璃光寺五重塔の屋根は檜皮葺きなんですが、桧皮葺きの屋根は派手さのない、枯れて落ち着いた趣なのです。

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枕流亭(ちんりゅうてい)。瑠璃光寺敷地のすぐ脇にある、趣のある建物です。なんでも倒幕の密議が行われた場所だとか。その当時は道場門前にあり、その後移築されたとのことです。

3日間にぎっしり詰まった日程も、残すところあとわずか。次回は岩国の錦帯橋です。

広島・宮島・萩・津和野・秋芳洞 (12) [旅行 国内]

秋吉台と秋芳洞です。

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まずは秋吉台のカルスト台地をバスで走ります。

やがてバスは黒谷口に着きます。ここから下りコースです。秋芳洞の正面入口は反対側にあって、とっても大きな洞窟(後で写真あり)ですが、ここ黒谷口は人工的に作られたトンネルが地表に出ている小さな出入り口です。

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いちばん有名な黄金柱です。

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洞内は、実際に見ると見ごたえがあります。ところが写真撮影やビデオ撮影だと明るさが撮影できるギリギリの所なんで、一生懸命写しても帰宅してから見たらよくわからない写真やビデオになっている場合が多いです。

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今回は下りコースなので時間の余裕がないパッケージツアーには適していますが、ちょっと残念なこともありました。蓬莱山から洞内富士の手前までの間が写真撮影に適しません。なぜかというと、洞内が左側通行で、そしてどうも洞内の看板は正面入口から進んだ時に見やすく出来ている気がします。さらに蓬莱山、縮緬岩、笣柿、大松茸、南瓜岩は黒谷口から左側通行すると自分の真横にあって、近すぎて写真撮影に向きません。もしも正面入り口から入り左側通行したなら、ずっと手前で看板に気づき、しかも対象物との間に距離をとって眺められたんじゃないかと思います。観光客の少ない時期なら自由に動けるので大丈夫かもしれませんが。

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有名な百枚皿です。

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出口です。つまりこれが正面入り口です。

昼食はオプションです。ある店の2階で食べます。オプションを注文しなかった人は同じ店の1階で食事ができます。オプションの昼食は、うに釜めし定食。釜めしの蓋を開けると、片隅に他の部分とは色の違う具が1かけら~2かけらほど見えました。果たしてそれが、うにでした!連れはカボチャかと思ったと言っていました。

食事を終えて1階へ降りようとした時、ずっと同じBGMがかかっているのに気づきました。そしてもうひとつ気づいたことがありました。これ、秋吉台の歌なんです。歌まであるとはなあ。私は何だかこの歌が気に入りました。旅行をしている間っていうのは、気分がいつもとは違うものです。たまたま出会ったちょっとしたものに引かれたりします。萩焼の所でも書きましたが、そういう時は迷わず行動するほうが良いです。ためらって、やめてしまうと、後でちょっと後悔します。

私はこの時、ためらいました。下の売店で秋吉台の歌を買っている人も、CDを見ている人さえも1人もいなかったので、乗せられている自分が恥ずかしかったのです。それに、こう思いました。今どきネットで何でも手に入る時代だから、You Tubeあたりにあるだろう。それで買いませんでした。

旅行を終えて帰宅した私は、You Tubeで調べました。店に「草原のラピエ」という、いかにもそれらしいタイトルのCDがあったのでその名をメモしておいたのです。そうしたらYou Tubeには何もありません。そういえば今どき著作権がうるさいから、そのせいなのか?それとも、You Tubeに何もないほど無名なのか?とにかく何もないというのが現実です。それではネットに何もないのかというと、そうではありません。2つありました。ひとつは、現地はともかく通販で唯一CDを販売しているらしきサイト。これがですね、「お申し込み商品代金合計が1,500円以上になるようご注文ください。」そんでもってCDが1,000円。どうすんねん??金子みすゞ関係のものもいっぱい売っているので、女性ならこういうのとセットで購入すればいいかもしれない。でも私は無粋な男なので、金子みすゞの詩は合わない。金子みすゞは無粋でない若い女性だったんだから。それで、ちょっとこの件は待っておいて、もうひとつのサイトへ。これは音楽配信でMP3で売っている。それなら良いじゃないかと言う人は多いのだろうなあ。あの何とかいう著作権で守られたMP3は、特定のプレーヤーでしか聴けないと話に聞いたことがあります。市販のCDみたいに20年後、30年後でもちゃんと聴けるのだろうか?そのへんが私は気になります。あと、MP3は高圧縮で重宝しますが、CDの音質をそのまま保存するのはさすがに難しいそうで。そして私は、いまだにどの手で行こうかと考えを巡らしています。欲しくもない商品を一緒にして1,500円以上にしてCDを買うか、将来PCを買い替えたり色んなことがあってもそれでも聴けるのだろうかと気にしながらMP3をダウンロードするか。もしも現地でCDを買っていれば、こんな悩みはなかったのに。

次回は、 瑠璃光寺五重塔の記事を掲載します。

広島・宮島・萩・津和野・秋芳洞 (11) [旅行 国内]

3日目の本格的な観光は青海島(おおみじま)遊覧船からです。奇岩の鑑賞です。遊覧船はいろんなタイプがあるようですが、今回はツアーの人数が多いので大きなくじら型の船です。遊覧船のうち、くじらの形をしたものは2艘だけだそうです。最後に潮を吹きます(笑)。船尾のほうから外に出られるので、夏の暑い日は気持ちいいです。

時間の都合か値段の都合か、島一周はできません。地図を見ると、半周して戻るコースです。観音洞コースというのです。そのへんの事は地図があったほうがよくわかるので、下の地図を見てください。

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地図の下のほうに船の乗り場があります。そこから時計回りに島を右に見て進みますが、奇岩が出てくるのは花津浦と書いてある辺りからです。これで確か「はなづら」と読みます。門のように穴のあいた岩があります。それからまたずっと行くと島の西の端に筍岩という、大きくとんがった岩。ここからは見どころが多いです。

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これはコーモリ洞。コーモリみたいな形だからコーモリ洞だけど、実際に穴のうちのひとつにはコーモリが棲んでいるとか。

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これは黄金洞。船が入れる所まで入ります。みんな外に出て写真撮りまくり状態です。

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黄金洞から船がゆっくりとバックして出てゆく時に横を撮ったもの。絵になってます。

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これは幕岩。不思議な模様がたくさん。

観音洞の中には女性観音があるそうですが、船が大きすぎて入れません。付近では海人さんが仕事をしている所が見られます。そして男性観音(海面から突き出た大きくて背の高い岩)を見たら、船は引き返します。

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パンフレットを開くと、左半分が観音洞コースで見られる景色です。右半分は見られません。

船が接岸して客が全て降りたらハッチを閉めて、「潮吹き」を2回見せます。これは実は船掃除のための水吹きを利用しているそうです。潮吹きの様子は今日の写真の1枚目の右端でも見られますよ。くじら船が2艘、右向いて潮吹いてます。

広島・宮島・萩・津和野・秋芳洞 (10) [旅行 国内]

3日目。最終日です。

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朝、萩の宿の窓から撮影しました。朝食がいまひとつだったと前回書きましたが、窓からの眺めは良かったです。ご覧のとおり。

今日はまず青海島へ行くと思っていたら、その前に城山窯(じょうざんがま)という所に寄りました。萩焼の窯元です。

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ろくろ回しの実演を見て・・・

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三連登り窯を見ます。実は私は登り窯が好きです。観光客は波のように押し寄せて、それから萩焼店舗のほうへと引いてゆき、そうかと思うと次の観光客がまたガイドさんを先頭に波のように押し寄せるので、撮影は人の波と波の間のちょっとの間に行いました。だから人の頭が見えませんが、本当は写真に写っていない場所に観光客がいっぱいいるのです。

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その後、売り物の商品を見て、奥の部屋にある名人・金子信彦氏の作品を鑑賞します。名人の作品は実用品だけでなくアートもあるんですが、私には興味深かった。誰も写真を撮っていなかったので撮影禁止かと思って撮りませんでしたが、禁止ではなかったようです。撮っておけばよかった。

すごく個人的な話で恐縮ですが、私にはこの旅行で「しておけばよかった」と思うことが2つありました。そのひとつが、金子信彦氏の作品を撮っておけばよかったこと。もうひとつは、秋吉台でCDを買っておけばよかった。2つ目のほうは、もう少し先の話になります。

広島・宮島・萩・津和野・秋芳洞 (9) [旅行 国内]

津和野です。情緒ある古い町並みで有名ですが、古い町並みが残っているのはほとんど殿町通りのみ。その先は普通の町になってしまいます。ここの見ものは、驚異的な太り方の鯉。
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これは津和野祇園祭(鷺舞神事)の像。

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津和野カトリック教会。珍しい畳敷きの教会です。

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森鴎外旧宅。

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観光を終えて戻る途中、向こうの山に大きな鳥居が見えました。ガイドさんの説明は無し。

バスは次に山口県萩市へ。日本海に面しています。萩は有名な地ですが、ここも古い町並みは津和野と同程度残っているだけです。道路をコの字型に歩いて観光したら終わってしまった程度。菊屋横町という、「日本の道百選」に選ばれた道があります。「なまこ壁」の続く道です。でも萩は、歴史上の有名人ゆかりの地であることがメインのようです。たとえば吉田松陰。
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2日目の宿泊は、萩グランドホテル天空。広島のホテルは室外スリッパ履き禁止でしたが、ここは浴衣にスリッパで出歩いて構いません。大浴場と小さい露天風呂あり。トイレのスリッパがなかったので置き忘れかと思って言ったら、ユニットバスの部屋にはトイレにスリッパを置いていないとのことです。でもなんか違和感があります。私の今までの人生経験がトイレにスリッパを欲しています。翌日の朝食は唯一美味しかったのが生卵という有様で、明らかにホテルの和朝食の平均レベル未満。他のツアー客も不満をこぼしていました。他のツアー客いわく、格安ツアーだから全宿豪華は望めないと。

広島・宮島・萩・津和野・秋芳洞 (8) [旅行 国内]

今回は、海上自衛隊呉資料館(てつのくじら館)と、呉市を発ってパスで津和野へ向かうまでです。

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これは、歩道橋から見たタンカー船。

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てつのくじら館は、海上自衛隊の機雷撤去などの活躍を紹介しています。上の写真がその機雷各種です。

その後、潜水艦の寝台に実際に横になってみるという体験コーナーがあります。潜水艦の寝台の狭さを体験してもらうというコーナーです。たしかに寝台へ滑り込むまでは大変でしたが、いざ横になってしまうと心地よい狭さです。あなたは子供の頃、狭い場所が妙に好きではなかったですか?私は好きでした。今はなき寝台特急ブルートレインの3段寝台の狭さも、子供のころは大好きでした。あんな感じです。あるいは母の胎内を想起させる心地よい狭さと言ってもいい。

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そして最後に本物の潜水艦の内部に入ります。大和ミュージアムへ向かう途中に写真を撮った、あれです。艦内の写真は残念ながら無くて、紹介できません。

バスは広島県呉市を後にして、島根県津和野へと向かいます。車窓の景色は山がちになってきます。

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広島・宮島・萩・津和野・秋芳洞 (7) [旅行 国内]

今日は大和ミュージアムの写真の残りを掲載します。

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大和沈没現場のジオラマです。

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これが、人間魚雷ともいわれた回天です。この狭い空間に人が乗って、おそらくほとんど真っ暗な中を、たった1人で目前の死の恐怖と闘いつつ、死にに行ったものと思われます。なお、ここに展示されているのは試作型で、実際に使われたのはこれよりも大きかったそうです。

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当時21歳の回天搭乗者が、出撃前に密かに録音しておいたものです。実際の録音は大和ミュージアムで聞けます。

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彼の遺品です。少尉だったそうで、だからこんな立派な剃刀セットを持てたのでしょうか。私のひげそりの10倍は立派な剃刀セットです。現代人は、ある意味貧乏です。

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零戦です。

広島・宮島・萩・津和野・秋芳洞 (6) [旅行 国内]

2日目の最初はオプションの大和ミュージアム。私は小さい子供の頃には戦艦大和をかっこいいと思ったこともありましたが、大人になった今では兵隊さんのお墓だと思っています。私としては大和ミュージアムには行かないつもりだったのですが、私以外の全員が行くということなので、全員一緒に行動すればその後のバス運行が有利になり、それは私も望むところだと思い直して行くことにしました。なお、これはオプションなので、もしも行かない人がいればホテルに留まり、パスは大和ミュージアムからホテルに戻ってその人を連れてゆくことになります。

大和ミュージアムに行くなら、私の第一の目的は縮小版の模型の大和でなく、本物の回天です。神風特攻隊の海版だと、私は小さい頃に父親から聞かされていました。

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これは大和ミュージアムに行く途中で写した「海上自衛隊呉資料館(てつのくじら館)」。後で個人的に行くことになります。

大和ミュージアム館内は、ビデオ作品のみ撮影禁止です。だからジオラマと機体だけを撮影しました。大和ミュージアムという位ですから、まず今日は大和関係の写真を載せます。

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館内の吹き抜けの空間にある10分の1サイズの模型です。10分の1といっても全長26メートル余りあります。私個人はどうせなら、艦首など一部でいいから1分の1スケールで作ったほうが実物がどんなだったかが実感できそうな気がするのですが。

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こうして大和の巨大な模型が置いてあると、展示の目的がこの兵器の悲しさなのか、この兵器の賛美なのか、よくわからなくなります。パンフレットにも(大和等に見る)「平和の大切さ」と「科学技術のすばらしさ」が併記されています。

広島・宮島・萩・津和野・秋芳洞 (5) [旅行 国内]

1日目の観光が終わり、夕食はお好み村でお好み焼きです。

渡された券で基本形「そば肉玉」は食べられます。トッピングや中の具の追加、飲み物は別払いです。私は初め最上階の4Fに行きましたが、人気の店はすでに満席。そうでない店はなぜか閑古鳥が鳴いているという状態でした。閑古鳥の鳴く店は何か気になるので、私は3Fに降りてみました。入った店は将ちゃん。

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ネット上に、観光客はいろいろトッピングして「全部入り」にすることが多いが、地元の人間はシンプルに注文すると書いてありました。そんなものなのかと思った私は、シンプルに基本形の「そば肉玉」を注文しました。広島風お好み焼きは、女性なら基本形「そば肉玉」でお腹いっぱいになると思いますが、私は美味しいものはとことん食べたい人間なのです。それで、私の連れが残した「将ちゃん焼き(野菜、豚肉、玉子、生イカ、生エビ、そばorうどん)」も食べました。そうしたら、具がいろいろ入っていたほうがさらに満足感があることがわかりました。私の個人的な感想は、「なあんだ、色々入ってたほうがさらに美味しいじゃん」というものです。さらにこの店の「将ちゃん焼き」は基本形「そば肉玉」と違って、「広島ねぎ」をたっぷりひとつかみお好み焼きの上に載せます。この広島ねぎが関東の長ネギとはまったく別物で、細く緑色で辛みはなく、それを刻んであります。これがお好み焼きに合うんです。この店に限らずどこでもねぎ載せはあるみたいですから、私個人のオススメは広島ねぎの載っているお好み焼きです。私は関東でも、広島風お好み焼き(関東では広島焼きと言いますね)を何度か食べました。関東で私が食べた広島焼きの調理手順は本場広島と同じに見えましたが、味の方はどうも大味でした。ここ広島のお好み焼きには味にこだわりが見えます。

宿泊はグランドプリンス広島。リゾートホテルを気取ってはいるけれど、広島市街から離れて何もない海沿いにぽつんと建っています。1Fのコンビニエンスショップは「コンビニ」という名称とは裏腹に7:30まで開かず22:00には閉まります。翌日の弁当をここで買えるかどうかチェックするために晩に立ち寄った時には、そば等の弁当が3つほど残るだけでした。さて翌朝、新入荷はあるかと再度覗いたら、昨晩の弁当3つだけがいまだにぽつんとありました。首都圏のコンビニに慣れている人間には名称に違和感があります。

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2日目。朝起きて窓から外を見ると、真正面は木がいっぱい生えているだけで景色が悪く、左を見ると海が見えました。真正面が海なら最高ですけどね。上の写真は、その「左を見たら見える海」です。「真正面の景色」ではありませんよ!

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朝食は23階スカイラウンジ トップオブヒロシマでバイキング。ガラス張り360度の眺めとラウンジの雰囲気はいいです。バイキングの内容も悪くないです。私は粥、味噌汁、じゃこと大根おろし、豆腐、ゆで卵、ベーコン、スクランブルドエッグ。私の連れは粥とフルーツを取ってきました。あと昼の弁当が未調達だったので念のために小型パンをせしめてきました。昼の弁当はオプションで用意されているんですが、何の因果か私たちが昨日の朝食として羽田空港で食べた弁当と内容が酷似していたのです。それで、オプションを注文せずにどこかで調達することになったのです。

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広島・宮島・萩・津和野・秋芳洞 (4) [旅行 国内]

広島の平和記念資料館の続きです。今日の掲載分にはショッキングな内容の写真が含まれます。皆さんご存じの、原爆の悲惨さを今に伝える遺品や写真のことです。それがどれほどショッキングでも、私たちはそれから目を、いや心を背けることは許されません。

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苦しみと無念のうちに亡くなられた方々には心からご冥福を祈念申し上げます。

広島・宮島・萩・津和野・秋芳洞 (3) [旅行 国内]

広島の平和記念公園と平和記念資料館。来てよかったです。折鶴の少女。座っていた人の部分だけが焼けずに色が違っている石段。焼けただれた人の写真。どれも知識として知っていたものですが、現地で見ると認識が違います。

今日の掲載分は、原爆ドームと平和記念公園(平和の鐘・原爆の子の像・原爆死没者慰霊碑)、そして資料館の一部です。

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慰霊碑には「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」と彫られています。ところが今年、日本は放射性セシウムに苦しめられ、原子力安全・保安院の行動にまで「やらせ」の嫌疑がかかりました。私は、やりきれない気持ちになりました。

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資料館のジオラマを見て、はるか昔にテレビかラジオで聞いたものを思い出しました。正確な記憶ではありませんが、腕が焼けて皮がむけ、皮は指先までむけて来て爪で止まり、指先から皮膚が垂れ下がっていた。だからみんな腕を前へ突き出して歩いていたとか。

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広島・宮島・萩・津和野・秋芳洞 (2) [旅行 国内]

今回は宮島の写真の残りです。鹿の写真、海岸の絵になる風景。後半は、社殿の別アングルからの写真です。

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広島・宮島・萩・津和野・秋芳洞 (1) [旅行 国内]

今回のパッケージツアーは
「JTB旅物語 萩・津和野 城下町散策と安芸の宮島歴史紀行3日間」
です。

このツアーの特長は、広島・宮島から津和野・萩、さらに足を延ばして秋芳洞まで、広範囲を3日で巡るということです。私がネットで調べた他会社のツアーは、広島を訪れるならば秋芳洞までは足を延ばさず、秋芳洞を訪れるならば広島までは来ないものばかりでした。これだけ広範囲を3日で巡るツアーを、私は他に見つけられませんでした。

そうなると気になるのは、「3日で広島から津和野を経て秋芳洞まで巡り、また広島空港へと帰ってくるのはハードスケジュールなのか?」ということですが、意外なことに疲れを感じないツアーでした。これはたぶん、長年のツアー結果をフィードバックして行程が改善されているのだと思います。たとえば、2日目の昼食はバス車内での弁当(オプション)で、食事時間中もバスは走り続けますから時間を稼げます。毎回の目的地での集合時間は決めますが、もしもツアー客全員が早く戻れば予定を繰り上げてバスを走らせていました。その結果、最終日の広島空港では時間に余裕がありすぎるほどでした。

旅行前にインターネットでツアーの情報を得るのは良い事です。でも、次のような事もありました。ネット上に、今回のツアーと同じ場所を巡るツアーのレビューがありました。そこでは自由昼食に「うずめ飯」を食べたと書いてあり、私の連れはそれを狙っていました。でも今回の私たちのツアーでは昼食がバス車内での弁当で、うずめ飯を食べる時間はありませんでした。いくら同じ場所を巡るツアーでも、ネット上のレビューのツアーが今回と同じとは限りませんし、仮に同じツアーだとしても年月が経つうちにツアーのスケジュールが改善されてゆくこともあるでしょう。ネット上の情報がどこまで利用できるかは、旅行が始まってみないとわかりません。

1日目。飛行機で広島に着くともうお昼でした。バスに乗って添乗員さんが「もうお昼が近づいていますが」と喋り始めた時、時計はすでに12時を過ぎていて「おいおい・・・表現は正確に」という感じ。その後、宮島上陸まで昼食はおあずけでした。

正直に言って初日の昼食が相当遅れたのが、私的にはこのツアー唯一の汚点です。ツアーにこの日の昼食が付かないのは初めからわかっていたので、私と連れは地元の空港で弁当を買って飛行機に乗り込みました。夏の暑い日でしたが、飛行機の中は涼しいのだから昼までなら大丈夫だろうと思っていたら、弁当を持ったまま暑い宮島を歩くことになりそう。弁当が傷むのが心配で仕方なくバス車中で食べようとしたら、もうじき宮島口に着くからと添乗員さんに止められてしまった。でもそれから10分は着かなかった。私は5分あれば食べられたのに。宮島へ渡る船の中では小さい子が「おなかすいた」と訴えていました。結局、弁当は船の中で急いで食べました。さっきの空腹を訴えた小さい子にはうしろめたい思いがありましたが、弁当を暑い宮島で持ち歩いた末に食べて腹をこわしたら最悪なので、ご勘弁です。

弁当騒動の話はもうここまでにしましょう。ツアーはまず、宮島口から船で10分、厳島神社へ行きます。広島観光が先か宮島が先かは当日の諸事情で有利なほうに決まります。

私ははるか昔、高校生時代にも一度宮島に来ました。その時には鹿が傲慢な態度で困りましたが、今回の鹿はとてもおとなしかったです。ガイドさんいわく、もう少しすると時期的に気性が荒くなるそうですが、昔との違いはそういう時期のせいなのか、それとも数十年経つうちに鹿そのものが変わったのか、それは不明です。

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とにかく有名な大鳥居の撮影から。ガイドさんいわく、この状態で中潮だそうです。これから引潮になります。

ここで、各自自由昼食タイム。

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入場券をもらって境内に入ってからの撮影ですが、もう潮が引き始めています。

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五重塔。

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大鳥居に近づいて撮影。でも、やぐらが邪魔です。

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これは、陸側から境内に入るための太鼓橋。

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船で宮島を去りつつ撮影。

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もう潮が引いて、大鳥居の所まで歩いて行けるようになっています。

この後、広島へ引き返して原爆記念公園と資料館を訪ねます。

この記事を書き終わった後で宮島の写真の掲載漏れを発見しました。私のデジカメと連れのデジカメと2つ持って行ったので、連れのほうの写真がまだでした。次回はそれを載せます。これを御覧のあなたは、宮島なのに鹿の写真がないと思っていたでしょ。私も実は思っていたんです。鹿の写真はどうしたっけ?と。

新春のミステリーツアー(関東)(2) [旅行 国内]

前回に引き続きミステリーツアーの感想なので、同様のツアーに参加予定の方はネタばれにご注意ください。

新春の日帰りミステリーツアー「午後の部」ですが、正午を過ぎても昼食はまだです。その前に旅日記(ハーブ庭園)に寄りました。

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建物前の花梨の木に大きな実が。

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今は真冬なので、ハーブ鑑賞は温室内です。まずはシクラメンの広間。

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それからハーブの広間。ローズゼラニウムの前で解説しようとする(が、客がなかなか来なくて時計を気にする)店員。

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最後に蘭の広間。ここまで温室内。

それからショップに行って、言葉巧みに乗せられてお買い物です。

つい買ってしまったのが、スキンローションとスキンクリーム。(この買物はまったく女性用に見えますが、私は男です。)クリームは、クリームというよりもなぜかゼリーのようです。実は他にもあります。ブルーベリージュース。試飲で濃くておいしかったから。でもねえ、現地での説明はワイルドブルーベリーの紹介に熱を入れて、目にいいのは普通のブルーベリーでなくワイルドブルーベリーだと力説していたのに、売っているブルーベリージュースの箱やビンのどこを見てもワイルドの文字はないんです。

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バスに戻ると座席にブルーベリーティーの小袋(お土産)が置いてありました。後日飲んでみると・・・ちょっと甘すぎるかも。

午後1時半、昼食です。

『高級食材フカヒレコラーゲン鍋、極旨2種のブランド牛&3種のブランド豚陶板焼、うなぎのひつまぶし蕎麦、松茸の天ぷら、松茸の炊き込みご飯、松茸入り茶碗蒸しなど「フカヒレコラーゲン鍋と極旨ブランド肉&松茸尽くし御前」』

上の文句が、もらったパンフレットそのままの写しです。では実物の写真をどうぞ。

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手前の四角い箱の中に生の牛肉と豚肉が入っています。それを左側の陶板に入れて蒸し焼きにして塩でいただきます。肉は箱の中では写せませんでしたが、2枚下の写真を見ればわかります。右端の小皿に、くるくるっと丸まったものがあり、よく見るとその下にゼリー状のものも見えます。これがつまりフカヒレとコラーゲンです。右側の鍋に入れます。

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天ぷらの中には確かに大きなきのこの薄切りが混じっています。その下にはうなぎのひつまぶし蕎麦があります。左側にきのこの味ご飯もあります。真ん中の小皿は、みそしいたけだったかなぁ。

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全体の量は充分にありました。肉の味、鍋の出汁の味、味ご飯の味、いずれも私はとても良かったと思います。いっぽう他のツアー客にも共通の不満は、すべての料理の味が濃いということでした。ご飯が白いご飯なら良かったんですが、ご飯も含めて全部の味が濃いと、たとえ個々の味が良くても喉が乾いて印象悪くなるんです。

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そして料理の中で唯一の汚点が、これ。「松茸入り茶碗蒸し」だそうですが、印象としては「具のほとんどない茶碗蒸し」でした。松茸にこだわらなくていいから、安い具でいいから、何かもっと入れたほうがいい。

最後に良い所を繰り返しておきますが、茶碗蒸し以外のすべての料理は美味しかったですよ。

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昼食会場の真向かいが恵林寺(えりんじ)です。武田信玄ゆかりの寺。昼食後のわずかな時間でできることは、行って手を合わせることだけ。本格的な拝観の時間はありません。

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バスに戻ると座席にフルーツゼリーが置いてありました。

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バスは最後の目的地へ。途中で車窓から善光寺が見えました。善光寺にもいつか行ってみたい。

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やがて昇仙峡の覚円峰を車窓から見つつさらに先へ。そして昇仙峡ロープウェイに乗ります(オプション、割引券をくれました)。

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ロープウェイを降りると、パノラマ台という所。ここからは富士山がよく見えます。ガスっていなければ、ね。残念だなあ。

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パノラマ台には八雲神社があり

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福仙人神社もあります。ご神木の手前にある太鼓を1回だけ打って参拝します。ご神木のいわれ(いやはや何とも、誰が思いついたやら)については、昇仙峡ロープウェイ等のホームページに譲ります。行く機会のある方は手を合わせた後でご神木を拝観なさってください。

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またロープウェイに乗って降りてくると、こんどは夫婦木神社。これらの神社は夫婦和合や縁結びのご利益があるそうです。

それから影絵の森美術館(オプション、割引券をくれました)。館内には常設展示と企画展示がありますが、入ってすぐは常設展示、この美術館のメインです。これは美しいです。この美しさを言葉で説明するのは意味がないと思います。とにかく行ってみればわかります。私たちに馴染みのある作品群ですから、予備知識なんて要りません。ただ行って、見て、感動できます。写真撮影は禁止です。

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ひととおり展示を見たら、ツアーでもらったドリンクサービス券で何か飲みながらひと休み。その時お茶菓子ももらいました。その名も「影絵サンド」。中身を見て、私はゴーフルみたいなものかと思いました。他の人が言いました。「瓦せんべいの薄いの?」私は思いました。それはないだろう。せっかくの影絵のイメージが台無しだ。そして食べてみました。
食べた感想は、瓦せんべいの薄いのでした (; ;)

美術館を出ると、そばにテントが張ってありました。ここは「キウイフルーツ詰め放題」の会場です。もらったビニール袋に入るキウイフルーツはせいぜい6個。ところが、これに7個を詰めた人がいました。すごい。

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バスに戻ると、座席に「ミニどら焼き」が置いてありました。後で食べてみたら、まずかった・・・

最後の最後は夕食です。

『冬の味覚の王様ズワイがに半身、招福ふぐ&めで鯛しゃぶしゃぶ、渡がにの寄せ鍋、あわびの炊き込みご飯、甘海老刺身びっくり7尾、煮さざえなど「豪華!かに・ふぐ・たい・えび・あわび合戦海の幸新春料理」』

上の文句が、もらったパンフレットそのままの写しです。では実物の写真をどうぞ。

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カニは美味しかった。たとえばツアーでカニの食べ放題に行くと、やたらと水っぽかったり一部凍っていたりする場合もあるけど、今回はそうじゃない。半身だけど満足できる美味しさ。手前に甘エビと煮さざえ切身の小鉢が見えます。左の寄せ鍋は、きしめんみたいな平たい麺にかぼちゃ、みそ味で、ほうとうになっています。渡り蟹のハサミが入っていました。写真右下にふぐと鯛の切り身、それにえのき茸、ネギなどの入った小鉢が見えます。これは右上の鍋の中で、しゃぶしゃぶにします。

結局このツアーは、格安ツアーのくせにあまりにも豪華な宣伝をこれでもかと載せていましたが、その宣伝に嘘偽りはまったくありませんでした。書いてあるお土産は全部出てきたし、料理の内容も全部(たとえ量はそれぞれ少しずつだとしても)確かに出てきました。それに美味しかった。

帰りの車内で地酒などが当たるくじ引きもありました。総勢45名のうち8名様だから私には当たらなかったけど、でも楽しかったです。

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そうそう、忘れちゃいけない。最後にとんでもないものが。バスを降りて解散という時に1人1本新巻鮭プレゼント。持ちやすいように箱入りで取っ手が付いているからそれは良いんだけど、家に持ち帰ってからが大騒動。2人でツアーに参加すれば鮭2本。切るだけでも大変でした。それに、正直「脂の乗った美味しい鮭」ではないし、輪切りにするとスーパーで売ってる鮭の切身と比べてずいぶん小さい。つまり格安ツアーのプレゼントとしては大きいけど鮭としては小ぶりなわけ。そんなわけで人様に手伝って食べていただくのは、はばかられて諦めました。腹に塩を詰めてあるけどどうやら詰めた後ですぐ冷凍したらしく、腹の部分以外は塩気がない。だからこのまま放っておくと長期保存は無理。(ウィキペディアによると、新巻鮭は塩鮭ほどの塩を使わないために貯蔵性が比較的低く、冷蔵保存の必要があるそうです。)どんどん食べなきゃ。毎日鮭か?そうなんです。毎日鮭なんです。

新春の日帰りミステリーツアー(関東)(1) [旅行 国内]

新春のミステリーツアーに参加してきました

今回の報告はミステリーツアーなので、ここで最初に目的地を紹介していいのかどうか迷います。これから同様のツアーに参加する予定の人は、ネタばれ注意!

朝早くに集合してバス乗車。
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このツアーは日帰りなのに3食つきというのがひとつの売りで、じきに渡されたのがサンドイッチと紙パックコーヒー。それ自体は予想通りに量が少ないので初めは「お菓子を持ってきて正解」と思いましたが、実はこの後「試食」と「試飲」がいくつも出てきてそれなりにお腹を満たしてくれました。持ってきたお菓子の多くはまた家へ持って帰ることに。

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御前水ということで渡された水。ようするに水です(笑)。

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まだ薄暗いうちから走り始めたバスですが、やがて朝日がまぶしくなってきました。じつはそのうち車内は暑くてたまらなくなるんですが。

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最初の試食は「みそしいたけ」。もちろん後で立ち寄る店で買わせるのが試食の目的。これはようするにしいたけの味噌漬けですが、使っている味噌はしいたけに合う良い味でした。あったかいご飯に美味しいでしょう。

08富士山.JPG
正面に富士山が。この後も車窓から富士山が見えましたが、目的地はさらに富士山に近そうだからと写真は撮りませんでした。でもそれが間違い。この後バスは昼過ぎまであちこちの店へ寄って、展望台から富士山を見たのは3時半すぎ。1月の3時半といえば日は相当西に傾いて、そしてこの時刻になると靄がかかる。ガスっちゃうんです。午前中の撮れる時に撮っておけばよかった。

13笹一酒造 酒遊館と志村健.JPG
最初の目的地(店)は笹一酒造。本名が志村健だという解説員のおじさんがバカ殿様のヅラをかぶって解説してくれました。ヅラの後ろには正月飾りが付いてました(笑)。

11笹一酒造 杉玉.JPG
志村けんさんについて歩く途中に杉玉がいくつかありました。解説自体は精米所で行われ、仕込みの場所などはまったく見られません。その後、酒遊館という名のショップへ。ここで何か買わせるのがメインだというのは、いわれるまでもなくわかってる。入口で樽酒をふるまわれ(すっごくちっちゃいカップでね)、店内でも新酒、梅酒、ワインなど試飲ができる(すっごくちっちゃいカップでね)。

15笹一酒造 巨大太鼓.JPG
外には巨大な太鼓があるけど志村けんさんは解説なし。

17笹一酒造 巨大太鼓とラオウ.JPG
巨大な太鼓の隣に「北斗の拳」のラオウがいるけど、これも自分で見るだけで解説なし。

笹一酒造で試飲してみて買ったのが「にごりうめ酒」。試飲した時にはおいしかった。買って帰ったのはまだ飲んでないから報告できません(同じモノのはずだけど)。

またバスに乗り込んで次の目的地(店)へ。なにせ、午前中の空気が澄んで富士山が美しい時間帯はひたすら店を巡りました。残念。でもまあツアー企画者の考えていることはよくわかる。午後になって皆さん疲れてきたら買い物がどうでもよくなってくるから、元気なうちに買わせようってね。

19あんころ餅.JPG
バス車内で配られた試食は一口サイズの「あんころ餅」。試食後にバス内で注文をとりました。ちょうど甘いものが食べたかったのでつられて注文。商品の正式名称は「甲斐福餅」らしいです。このあんころ餅は8個入りで賞味期限は数日。ツアー翌日の朝に食べたらもう中の餅が固くなっていました。でもこれのいい解決法を私は思いつきました。すでに実証済みだから紹介します。レンジで短時間チンです。あんころ餅ひとつにつき約10秒。長くやりすぎた時の結果は保証しません!

他にもチーズケーキか何か(これは試食なし)の広告が回ってきたけど、そっちは注文しなかったのでよくわかりません。ようするにどんどん買わせようっていう意図が見え見え。わかっていたけど。

22英雅堂 巨大水晶.JPG
次の目的地(店)は英雅堂(えいがどう)。ここは水晶とトルマリンの店。一部の商品にはMICマイナスイオンセンターという文字も。でもここで店員が熱を入れて宣伝していたのはそれではなく、トルマリン粉末を縫い込んだシーツと枕カバー。肌に直接当たるから他社のトルマリン入り商品より良いんだって。洗濯OK天日干し。でも高いから私は買わない。ここでは確か甘酒かコーヒーが飲めたな。飲みながら座っていたら外国人の店員さんが(でも日本語すごくうまい)私の首にあったかい物を巻きつけた。これが気持ちよかったので乗せられて買いました。「六晶石ほっとパット」という名前で、電子レンジで30秒加熱するとなかなか冷めずに暫くあったかいという物。私はこの現象が科学的に立証されているかどうかは結構どうでもいいのです。実際に試してみて気持ちよかったので買ったというだけでいい。ただ別の点では「乗せられて買った」とも思っています。だって、もしも冷静だったら、石入り首巻きのために何千円も出さないよ。

24英雅堂 入口の紫水晶.JPG
25英雅堂 店内の展示.JPG
27英雅堂 店内の展示.JPG
28英雅堂 店内の展示.JPG

29トルマリンシート.JPG
バスに戻ると座席にトルマリンシート(お土産)が置いてありました。微弱な電気だから肌に直接付けないと効果がないとかで、トルマリン粉末が絆創膏にくっついている物。そんな微弱な電気が人体に良くも悪くも影響を及ぼすのかどうかという点はさておき、帰宅してから家の者がこれを試しました。暫く貼ってからはがす時に「砂!砂!」「泥!泥!」と騒ぎ立てて、体についた粉末をはたき落としました。英雅堂の店員は何度でも使えると言っていましたが、うちではシートはそのままゴミ箱行き(笑)。

33昇谷 キムチ製造中.JPG
次は昇谷(しょうや)。ここはキムチの店。見学の後、ショップでの試食。

34すりごま.JPG
バスに戻ると座席に「すりごま」の小袋(お土産)が置いてありました。このツアーではこうやって、各々の店からの小さなプレゼントでお得感を出す仕組みになっています。

ここまでで午前終了。お気づきのとおり、店に立ち寄ってばかり(笑)。記事が長くなってきたし私も執筆を休憩したいので、この続き(午後の部)はまた後日とさせてください。

旅目的地研究 2月3月 [旅行 国内]

旅目的地研究 2月3月版

国内旅行は何度かしたが、また行きたいという時、さて今度はどこへ行こうかと迷ったりします。

パッケージツアーに一度参加すると定期的にカタログが送られてきますが、普通は何となく目を通して終わるんですよね。でもひょっとして、隅々まで目を通して、おもな旅目的地を書き出したら、今度行きたい所がはっきりするかもしれない。そういう企画です。

以前に「旅目的地研究」の12月1月版を書きました。今回はその続きです。これを1年間続けると、旅目的地の傾向と対策(笑)がわかるはず。

さて、2月3月版です。ツアーのカタログを見ての第一印象は、「この時期(ただし3月~)の特色は花見」ということです。桜はもちろん、その前には梅。南の地方のお花畑も。そしてまた、前回に引き続きこの時期も温泉。日本人はよっぽど温泉が好き!

まず北海道。この時期の北海道は寒いから、夏のような一般的な観光は目立ちませんね。そのかわりに、さっぽろ雪まつり(2月)と流氷見物(2~3月)があります。

少し南下して東北。温泉以外は特になし。前回12月1月版には岩手県の猊鼻渓とか宮城県の松島・山寺がありましたが、今回は見つかりません。タイトルに奥入瀬と書いてあるツアーも、中身は温泉がメインなのだ。やっぱり寒いからかな。観光よりも温泉に入っていたいですね。

白川郷に金沢(兼六園)または飛騨高山をセットにしたツアー。私が以前に参加した上高地と白川郷のセットはありません。この時期寒いから、上高地の散策はいまひとつなのでしょう。

京都は、北野天満宮の梅(2~3月)。そして嵐山・嵯峨野の桜(3~4月)。嵐山は、清水寺や平安神宮などとセットになっています。

奈良は、東大寺の修二会(3月)。ツアーでは法隆寺などとセットになっています。そして、吉野山の千本桜(これは4月ですが)。

熊野古道。世界遺産。これはウォーキングです。ハイキングというとイメージ違うからウォーキングなんでしょう。前回のツアーカタログではまったく目立たなかったんですが、今回は特集が組まれて目立ってました。

天橋立・鳥取砂丘・松江のツアーはこの季節も健在。この3目的地になぜか出雲大社が加わっているのが目立ったなあ。

倉敷・尾道も12月1月に引き続き健在。

安芸の宮島と萩・津和野のツアーも同じく健在。でもこれに、前回は見つからなかった秋吉台(秋芳洞)が付いています。前回はなんで秋吉台が見つからなかったんだろう。

九州。たとえば阿蘇、高千穂峡、湯布院、桜島。南の地方は冬でも観光に支障を来たさないから、東北よりも得してますね。

沖縄離島めぐりはベストシーズン。ずいぶん宣伝しています。

屋久島。世界遺産強し!


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