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第四の生き甲斐を探します95 [手記さまざま5]

昨日の記事に書いた、私の「人生補完計画」最後のプロジェクトを始めます。

私は恐れているので、人払いを目的として、対象物の名前は記事を読んでもなかなか出てきません。読む方にはわかりにくく、お辛いと思います。すみません。

では始めます。今のところ4つ予定している対象物のうち、ひとつめの物についての解説です。

今となっては、これを覚えている人は少ないでしょう。はるか昔の作品です。原作漫画を懐かしむ人は日本のどこかにいらっしゃるでしょうが、これは映画化されたものでオリジナルではありません。ネット上に中古ビデオの販売だけは見つけたことがあります。

私はこれを映画館で見ずに、レンタルビデオ店で見つけました。当時の私は定期的にレンタルビデオ店に行き、何か面白いビデオはないかと探すのが趣味でした。私の主な目的はアニメコーナーでした。奥に仕切られているアダルトコーナーではありません。ところが、小さなレンタルビデオ店は商品の置き場がいいかげんなことがあり、おそらく「アニメならアニメの棚だろう」という程度の感覚で成人向けアニメを子供向けビデオのすぐ横に置いていることがありました。私はそれを見てハラハラしましたが、その店が潰れなかったことから、親に連れられた子供がそれをレンタルすることは一度もなかったらしいと推測できます。とはいえ、時にはその「店のいいかげんさ」が私に良い作品との出会いを運んでくれました。それが、この「愛しのベティ魔物語」です。

ジャンル分けというのは罪なもので、「成人指定」とか「エロティック」とかレッテルを貼られると人はそういうものなんだと思い込みます。でも実際はそんなに簡単ではありません。男女の関係を入れつつもテーマは他にある作品、あるいは、見る私が他の要素に惚れ込む作品というのがあります。「愛しのベティ魔物語」は私にとってファンタジー・アドベンチャーなのです。そのアドベンチャーに男女の関係が入ることで、当時若かった私にはそれがスパイスになって楽しかったのだと思います。これは、見てエクスタシーを感じる作品ではありません。感じるのはラストのカタルシスです。世の中のジャンル分けは、そこをわかってくれない。社会の規定によりUP対象を選り分けるYouTubeやブログもわかってくれない。だから私は長年、この作品をUPできずにいました。

私がこの作品に費やした努力は、ひょっとすると世界中の誰よりも大きいかもしれません。私はこの作品をダビングした(レンタルした物にコピーガードはかかっていませんでした)VHSビデオをパソコンで視聴できるmp4に変換しようとしました。私がとった方法は、当時持っていたVHSビデオデッキで再生し、それをケーブル接続でDVDレコーダーに録画し、そのDVDをパソコンに入れてmp4化するというものです。この手順のうち、最初のVHSビデオデッキの所が大変でした。デジタルデータに比べて、アナログというのは気を遣わねばならないのです。とくに、保存用にデジタル化しようとして再生する時は。VHSビデオデッキに関しては、複数の機器を持っているなら結果を比べると色の濃さや細部の表現が異なるので、デッキを選ばなければいけません。そして一番の問題は、トラッキングです。古いビデオテープはトラッキング不良を起こします。それは3倍モードで録画している時に特に現れます。これを何とかする方法は、トラッキング調整を自動から手動に切り替えることです。なぜなら自動だと、(1)トラッキングがちょっとずれた時にビデオデッキがそれを修正しようとし、一時的にトラッキングが大きくずれることがあります。(2)自動トラッキング調整で修正しきれないトラッキング不良がある場合、トラッキング調整を固定にして手動で微調整するともっと良い結果が出ることがあります。

ただし、こうしてトラッキングを手動(固定)にすると、大問題が発生します。トラッキング不良を起こしたビデオテープは、再生が進むうちにトラッキング状態が変化してゆくことがあるのです。だから上記の方法を選択した私は、結果をチェックして、またトラッキング不良が生じた時点でダビングをいったん止め、それ以降のトラッキングが最良になる状態を探し出してダビングを再開します。もしもまたトラッキングがずれたら、また同じことをします。最終的には、トラッキングがずれる箇所までで止めた複数の動画が手元に残り、私はそれらを編集してひとつの動画にします。

あと、家庭用ビデオデッキで再生するならばどうしても生じる問題があります。ビデオテープの経年劣化による退色です。もしもこれが、それなりの企業が所持する高価な「古いビデオテープからデジタル化するための機器」ならば、当たり前に補正してくれるでしょう。それどころか、上記のトラッキング不良もそういう高価で特殊な機器ならば起きないはずです。でも我々庶民は違います。手持ちのしかも使い古した機器で何とかする。機器が出来ない部分は自分が何とかする。それが庶民です。私はAviUtlに読み込んでから色調補正を試みました。

追記
先週の途中からパスワードを再表示していました(期間が短くてすみません)。そしてついにファイル公開の直前となったので、パスワード表示をおしまいにします。パスワードが有効なことは、再テストして確認しました。企画は4つありますから、ファイル公開の日を間違えないでください。これは1つ目の企画です。今回は私のわがままな企画におつきあいいただき、ありがとうございます。