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音がずれてゆくmp4 (5) (休憩)x264のクォリティ [手記さまざま3]

Avidemux組み込みのMPEG-4 AVCのデフォルト設定クォリティ26では、細かい所にノイズが見えた。もう少しクォリティを上げて、ファイルサイズ肥大化を許してもいいと思った。でも、どの程度まで許せるのだろうか。それを考えた。(この時に私が見たノイズは、後に元動画のノイズとわかり、私の考え違いだった。とはいえ、これがきっかけで様々なクォリティを試すことができた。)

ネット動画画質だとすると、ファイルサイズはどれくらいになるだろう。720pの巨大動画を想定して、あとは当てずっぽうで、1時間に440MBを許すと仮定した。11時間だから4,840MB。4.84GB。ファイルサイズはおおよそ5GBまでが許される。上記の再エンコード動画は7.28GBなので、おおよそネット動画画質ということか。ただしHVE703の仕様で約60fpsになっており、それでこのファイルサイズだから、1フレームあたりに使われるファイルサイズは少なめだろう。

DVD-R画質(DVDレコーダーのSPモード録画相当)だとすると、ファイルサイズはどれくらいになるだろう。この場合、1時間に2GBだから、11時間で22GB。この画質は暗い映像でもブロックノイズが見えない高画質だが、私が何かの映像をmp4化する場合はファイルサイズの問題からもっとずっと画質を落とす。x264のquality19くらいが、ファイルサイズと画質の妥協点だと思っている。とりわけ高画質で保存したい場合だけquality16にしている。だから今回の再エンコード動画に22GBも使わないほうが良いだろう。

以上の推測をもとにして、MPEG-4 AVCのクォリティを変更して再エンコードした。

クォリティ16ではファイルサイズは29.1GBになった。エンコードにかかった時間は(私の環境では)19時間あまり。ファイルサイズが大きすぎる。x264のクォリティを下げるか、または動画の縦横サイズを小さくしなければいけない。

クォリティ19ではファイルサイズは19.4GBになった。上に、再エンコード動画に22GBも使わないほうが良いと書いた。その意味ではもっとファイルサイズが小さい方が良い。

これで、x264のクォリティ26,19,16の3通りの結果が出たので比較した。評価は、元動画にどんなものが映っているかで変わってくる。今回の元動画の中にはその分量の多さからDVDレコーダー内蔵HDDを圧迫するのを恐れてLPモードで入れてしまったものがあり、それらには時に小さなノイズが見える。そういう元動画は画質にこだわる意味があまりなく、加えてクォリティが高いと元動画のノイズを忠実に再現してしまう。クォリティ26程度で構わないと判断した。私がAviUtlで使っているx264はデフォルトのクォリティが23なので、精神衛生上はそれと同じ23だといいなと思っている。

まだ縦横サイズ縮小は試していない。サイズを縮小する分だけ、動画を全画面表示した時のぼやけはひどくなるのが一般的だ。しかしまた、元動画がたったの480iでそれをDVDレコーダー再生時に720pに拡大したのだから、それをまた縮小しても結果は同じという推測もある。さらに言うなら、拡大された動画が手元にある時は、それを縮小するかどうかは結果を見比べてから決めるという私の経験もある。全画面表示時のぼやけは同程度か違うか。パナソニックDVDレコーダーの動画拡大時のピクセル補間能力はあなどれないか、あなどれるか。


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