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音がずれてゆくmp4 (1) 経緯 [手記さまざま3]

この話は長いだけでなく、私自身が何日もかけてテストしては次を試すという記録なので、記事は何回もに分かれた連載となる。その1回目は、事の経緯に相当する部分。

このブログで最近書いてきた、VHS3倍モード長時間再生をそのままmp4化する試みは、HVE703の録画が勝手に終わってしまい失敗した。本来の実験はその時点で終了したが、後に残されたものが少しある。

長時間録画の実験だから元動画は何でも良かったが、せっかく11時間もかけて録画するのに真っ黒の画面というのは情けない。その11時間のうちに再生機器であるDVDレコーダー(の内蔵HDD)もわずかながら摩耗劣化する。無駄に劣化させたくない。それで、昔まだPC用外付けHDDの容量が小さかった頃、DVDレコーダー内蔵HDDを倉庫代わりに使って保存していたホームビデオ撮影等をmp4化する気になった。ホームビデオ撮影というと、普通は我が子の運動会での姿といった使い道になり、たいした録画時間にならないが、私は違った。私は職業柄外国に1か月/1回ほど滞在していた。その頃はまだリストラの影もなく、仕事人間だった私は人様と比べて多くない収入を外国での滞在に馬鹿のように注ぎ込んでいた。そして馬鹿のような投資が無駄にならないように、外国で見聞きしたありとあらゆるものを手持ちのビデオカメラで撮影した。長時間ということなら、任せてくれと言える分量がある。

問題はその次だ。外国でのビデオ撮影は480iだ。DVDレコーダーの出力設定には480iはないが480pはあった。しかしHVE703で入力480pは出力4:3固定となっており、モニター画面では上下が少し切れ、そのぶん縦長に引き延ばされて映った。それで、DVDレコーダーの出力を720pにした。その結果アスペクト比は正しいがファイルサイズは無駄に大きくなった。11時間録画して61.7GBだ。いくら今どきのHDDの容量が大きいといっても、61.7GBをそのまま保存したくない。それでファイルサイズ縮小を試みた。

まずAnyVideoConverterでのテスト。読み込みは成功。画面サイズを小さくして変換・出力する試みは、MP4動画(*.mp4),MPEG-II動画(*.mpg),DVD(NTSC方式)動画(*.mpg)を試したが、MP4とMPEG-IIは変換の「ステータス」が0.1%なり0.2%まで進んだ時点で「失敗」と出て終了した。DVD(NTSC)は、エンコードパス2回のうち1回目は成功。とても時間がかかるので処理を任せて寝たが、翌朝起きて見たら失敗していた。おそらくエンコードの2回目で失敗したのだろう。こうして、61.7GBという馬鹿なサイズの動画はAnyVideoConverterには荷が重いとわかった。

次にAvidemuxでのテスト。読み込みは成功。ただし読み込み完了までに、フリーズしたかと勘違いするほどの時間がかかった。VideoをMPEG-4 AVCにしてFiltersのTransformからMPlayer resizeを選びConfigureで動画の縦横サイズを変更しようとしたが、Configureボタンをクリックしても設定ウィンドウが出なかった。これが実は、後日再度試した時には設定ウィンドウが出た。どうして初回に試した時に出なかったのかは不明だが、とにかく出なかった。前述のように元動画を読み込むだけでも相当な時間がかかるので、せっかく読み込んだからにはそのまま終わりたくない。Saveを試すことにした。単純に考えれば縦横サイズを縮小せずにSaveしても意味がないかもしれないが、それでも試す価値はあった。Videoは再エンコードするから。HVE703は入力した動画をリアルタイムで変換してはHDD等に書き込むので、エンコードの設定は速度重視だろう。でも画質もユーザーに不満を抱かせないクォリティでなければならない。となれば圧縮率は犠牲になる。いっぽうAvidemux組み込みのx264の設定は、速度重視の必要はなく、デフォルトでそんなに高クォリティに設定されているとも思えない。そのぶん圧縮率は上がるかもしれない。とにかくこのまま試そうではないか。試した結果は、話が長くなるので次回の記事に書きたい。

AviUtlは編集できるフレーム数に制限があるとわかっているので試していない。


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