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音がずれてゆくmp4 (2) 元動画のタイムコードを適用 [手記さまざま3]

Avidemuxでの再エンコードは、元動画が11時間なのでものすごく時間がかかった。その間に私は、必要になるはずのことを考えておいた。Avidemuxに巨大元動画を読み込んだらなぜかMPEG-4 AVCのFiltersのMPlayer resizeのConfigure設定ウィンドウが出なかった。そこで、今やっているエンコードが終わってAvidemuxをいったん終了・再起動したら、元動画読み込み前にMPEG-4 AVCの設定をしておこうと私は考えた。動画ファイルサイズを小さくするのが目的で再エンコードしているのだから、動画の縦横サイズを縮小する必要があるに違いない。mp4の場合、基本的に縦横のサイズは8の倍数の必要がある。私はAviUtlで4の倍数にしてしまうことが多く、それで何とかなっているが、AvidemuxのMPlayer resizeでは8の倍数にしないと警告メッセージが出る。8が基本だと聞いているし、そうすべきだろう。アスペクト比は16:9の必要がある。DVDレコーダー内蔵HDDに入っている本来の動画は480iだが、縦480ピクセルだと横が8の倍数にならない。だから私は、縦が480以上でアスペクト比が16:9になり、縦横ともに8の倍数になるような、できるだけ小さい縦横サイズは何か計算した。896x504だった。

そうこうするうちに、Avidemuxでの出力(Save)は成功した。ファイルサイズはなんと7.28GBまで小さくなった。元が61.7GBなのに。縦横サイズを変更せずにここまで小さくなれば、せっかく計算した8の倍数のサイズ変更は必要ないかもしれないと思った。それは良かったのだが、困ったことに音ずれが生じた。全体が前後にずれる単純な音ずれではなく、動画冒頭では音ずれがなく後へ行くほどずれる。今までにもmp4を再エンコードした時は、しばしばこの手の厄介な音ずれが生じた。だから私は可能な限りmp4を再エンコードしなくなった。この手の厄介な音ずれは直すのが困難だと思っていた。
ところが今回ネット検索したら、元動画のタイムコードをそのまま適用できれば簡単に直せると書いてあった。どうして私は今までその情報にたどり着かなかったのだろう。私がmp4を再エンコードしたのは昔のことだが、その時にネット検索したら、mp4は完成形として書き出すためのフォーマットであり、再エンコードするためのフォーマットではないと書いてあった。インターネット検索文字列の違いによって、たどり着く情報がこうも違う。
動画の各フォーマットごとにタイムコードを取り出すソフトがあるという。mp4のためにはDtsEdit.exeというのが、さる有難い方の手により作られたという。ネット上にはDtsEditの情報は多くない。その中に私が確認しただけで3つのダウンロードサイトがあり、そのうちの2つはダウンロードしたファイルのサイズが妙に小さかった。調べてみると中身は実行可能ファイルではなく、テキスト、おそらくHTMLだった。この2つのダウンロードサイトはどちらも拡張子exeのファイルへの直リンクだったので個人的に違和感があり嫌だなあと感じたのだが、その嫌な予感が当たってしまい実行可能ファイルではなかった。残る1つのサイトではアーカイブrarで置いてあった。サイトに、こつこつと地道にお仕事をしているプログラマーさんの見慣れた雰囲気があったので、なんかホッとした。そのサイトで正しいDtsEditに出会えた。
取り出したタイムコードを他の長時間動画に適用するのは、かなり時間がかかる。実は現在、その長い時間を使ってこの文章を書いている。適用の結果が出るまでにまだ時間がかかるので、今回の記事はこのへんまでとなる。
なお、元動画を編集せずにただ再エンコードするならばタイムコードをそのまま適用できるが、途中をカットしたりつなげたりと編集する場合はエクセルを使うという記述がネット上にあった。私は最初、なぜエクセルなのかがわからなかった。各セルの値にたいして簡単な作業で加減算ができるかららしい。なるほどと私は感嘆した。私は頭が固い。さすがに膨大な量の数値を前に電卓で対処しようとは思わないが、プログラムを組もうと思ってしまう。それでは手間がかかりすぎる。そんなことをしなくても、エクセルを使ってできるのだ。私は自分の頭を柔らかくして、そういう発想ができるようにならねばと思った。


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