SSブログ

第四の生き甲斐を探します280 映画「J」 私の闘いはこれからだ [手記さまざま6]

前回、srtを付けるためのアプリを探している話をした。Vrewの次に、私はSubtitleEditというアプリを試した。このアプリは今回インストールしたものではなく、昔インストールして忘れていた。確か、最初にこれを使おうとした時はOCRとして使い、うまく行かずに「こりゃ駄目だ」という結末になった。日本語でなくドイツ語だったが、それでも間違いだらけだった。

その後、ドイツ映画のsrtが見つかった時にタイムスタンプの変更に使い、これは成功した。私が持っている動画はドイツ人がテレビ放送をダビングしてくれたもので、ネット上にあるsrtとは開始時間が合わない。それに、私がワールドワイドVHSビデオデッキで日本の規格に直した時にフレームレートが変わってしまったかもしれず、映画全体の長さもsrtと合わないことが多い。それで、字幕全部を早めたり遅らせたりする機能と、srt全体の長さをパーセンテージで指定して伸縮する機能を使い、手持ちの録画に合わせた。

今回は、既存のsrtを動画に付けるのでなく、私が自分で作成したテキストを字幕としてsrtにする。果たして、その目的で使えるか。どうやら使えるようだ。アプリのコマンドが全部英語なので、私は相当長い間敬遠していた。でも頑張って英語と向き合い理解したところでは、機能は立派に付いている。しかも、動画を再生し音声を波形として表示させ視覚的に操作するので、字幕の開始点と終了点をとても精確に指定できる。

SubtitleEditには何の問題もなかったが、私自身のとんでもない間違いが次々と明らかになった。私は文字起こしにトランスクリプトを使った。つまり、映画の映像を見ずに音声だけを作業した。これがいけなかった。

セリフを喋る人が途中から変わったのに気づかず、同じ人のセリフとして訳していた。ヨーロッパ言語の場合、日本語ほど話者による文体の個性がないので、続けて訳せてしまうから恐ろしい。映画に字幕としてテキストを付けてみないと完成しないと私が書いたのは、つまりこういうことだ。

また、私はトランスクリプトの結果ならば全部を再チェックして訳の修正を済ませたが、その作業はそもそもトランスクリプトの結果が正しいという想定に基づいていた。そして、トランスクリプトの間違いが見つかった。

トランスクリプトがMaria Bergと聞き取った部分は、実際にはMorgen, Herr Merzだと思う。文字にすると全然別物だが、実際の声は「モアメアメア」という感じに聞こえる。それをトランスクリプトはMaria Bergだと思い、私はMorgen, Herr Merzだと思った。私がドイツ旅行について口にする時によく話す、相手の声を単語レベルに集中すると聞き取れないが、全体を聞くとなぜか意味が脳内に入ってくるという、あれだ。

その他にも、Tag!やMir!という短い発話がトランスクリプトで完全に無視されていて、私はトランスクリプト結果だけを見ていたのでそれに気づかなかった。

上記のような問題点に注意して進めなければならないので、字幕付けの作業には何ヵ月もかかるだろう。4月と5月にはU-NEXTの視聴が割り込むので作業を中断する。だから字幕付けの作業が終わるのは夏か、下手をすると秋になるかもしれない。私の闘いはこれからだ!