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本当は休息が欲しい [手記さまざま4]

事の起こりは去年の6月。その時まだ歩けていた親が路上で突然転んだ。本人も何が何だかわからなかった。でもそれが脊柱管狭窄症の始まりだった。その後どんどん悪くなり、親は要介護1になった。私は仕事のかたわら親の世話をせねばならないと思った。そこへ今年2月、隣人の叔父が急死した。私たちが住んでいる家は一種の集合住宅で、「土地売りたい派」と「住み続けたい派」の力の均衡の要がこの叔父だった。私は仕事と親の世話と転居先探しと自室の大事な物の処分を同時にやることになり、それはどう考えても無理だった。何かが疎かになる。そんな中でのメルカリ取引は、明らかに無茶だ。こういうフリマは時間もお金も気力もある人が楽しみながら取引するものだ。私には時間もお金も気力もないが、大事な物をごみとして焼却処分や破砕処分されないために頑張らねばならない。でも本当はとっくに疲れ切っている。休息が欲しい。

実は、以前にレコードプレーヤーを業者に買い取らせることを考えた時の候補があと一件残っている。床屋さんから勧められたE店だ。でも私は嫌な予感しかしない。業者の買取り基準は大体同じだろう。営利企業だから損をするわけに行かない。何でも買い取るわけではない。また断られるのかと思うと辛い。以前にPC-98とレコードプレーヤーを断られ、大事なPC-98をごみとして出さなければならなかった時から、私の気力はゼロなんだ。本当は電話なんかかけたくない。でも、処分確定と思っていたスピーカーを救えるかもしれない。E店は要修理の物品も修理費差し引きで買い取ってくれるという。私のスピーカーは長年の間に可変抵抗器のクリーニングと電解コンデンサの取り換えが必要と思われる。このスピーカーを救う道はもうE店しかない。だから理性的に考えれば、まずE店で交渉し、そこで断られてからレコードプレーヤーだけをメルカリに出すことになる。私にはそんな気力はもうとっくにないのに。

E店の買取り申し込み日は毎月1日だそうだ。明日がその日だ。