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買取り不成立 第三の脅威 [手記さまざま4]

前回の記事で私は、PC-98とレコードプレーヤーが両方とも買取り不可になって社会は厳しいと書いた。経済の事情はよくわかっている。会社は、売れるものしか買い取っちゃいけない。でなければ経営が成り立たない。ただそれでも、立場を私に移すと、自分が一生持っていたかったほど大事なものが二つとも価値を認められないと、そりゃあ落ち込むさ。そしてここに第三の脅威がある。

PC-98とレコードプレーヤーに先んじて、私はレコードとCDを買い取ってもらうために送った。全品に値がつかない時は送り返され、その送料は私持ちだという。私はもちろん、全品に値がつかないなんてことは無いと思って送った。だってタンジェリンのUltima Thuleもあれば、風船つきのElectronic Meditationもあれば、おかあさんといっしょCD BOXもある。それで値がつかないわけがない。ずっとそう思っていた。

そこに第一と第二の脅威だ。値がつかないわけがないPC-98とレコードプレーヤーが拒まれた。私は、にわかに、社会と自分の大きな隔たりを感じた。そして恐れた。PC-98とレコードプレーヤーに比べれば、先に送ったレコードとCDの価値はとても低い。レコードジャケットにはシミがあり、CDの多くは人気曲でなく私の趣味だ。今度拒まれたら、私は自分と社会の大きすぎる隔たりの中で、趣味関係の話題をブログに書く勇気を失うだろう。

レコードとCDは、現在、査定待ちだ。