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本当は休息が欲しい [手記さまざま4]

事の起こりは去年の6月。その時まだ歩けていた親が路上で突然転んだ。本人も何が何だかわからなかった。でもそれが脊柱管狭窄症の始まりだった。その後どんどん悪くなり、親は要介護1になった。私は仕事のかたわら親の世話をせねばならないと思った。そこへ今年2月、隣人の叔父が急死した。私たちが住んでいる家は一種の集合住宅で、「土地売りたい派」と「住み続けたい派」の力の均衡の要がこの叔父だった。私は仕事と親の世話と転居先探しと自室の大事な物の処分を同時にやることになり、それはどう考えても無理だった。何かが疎かになる。そんな中でのメルカリ取引は、明らかに無茶だ。こういうフリマは時間もお金も気力もある人が楽しみながら取引するものだ。私には時間もお金も気力もないが、大事な物をごみとして焼却処分や破砕処分されないために頑張らねばならない。でも本当はとっくに疲れ切っている。休息が欲しい。

実は、以前にレコードプレーヤーを業者に買い取らせることを考えた時の候補があと一件残っている。床屋さんから勧められたE店だ。でも私は嫌な予感しかしない。業者の買取り基準は大体同じだろう。営利企業だから損をするわけに行かない。何でも買い取るわけではない。また断られるのかと思うと辛い。以前にPC-98とレコードプレーヤーを断られ、大事なPC-98をごみとして出さなければならなかった時から、私の気力はゼロなんだ。本当は電話なんかかけたくない。でも、処分確定と思っていたスピーカーを救えるかもしれない。E店は要修理の物品も修理費差し引きで買い取ってくれるという。私のスピーカーは長年の間に可変抵抗器のクリーニングと電解コンデンサの取り換えが必要と思われる。このスピーカーを救う道はもうE店しかない。だから理性的に考えれば、まずE店で交渉し、そこで断られてからレコードプレーヤーだけをメルカリに出すことになる。私にはそんな気力はもうとっくにないのに。

E店の買取り申し込み日は毎月1日だそうだ。明日がその日だ。


メルカリ個人的備忘録 [手記さまざま4]

取引相手に対する評価のコメントは自分の表示画面で後から参照できないんだな。てっきり、それ以前のメッセージのやりとりと同様に参照できると思っていた。慣れてる皆さんは定型文的な文章になるかもしれないが、私はなにせ初めてだから、もうめっちゃオリジナルな表現でこだわりまくって評価して送信した。後から自分でも読み返したくなったが、もうどこにも見当たらない。お互いの最終的な感謝や ご挨拶は、評価の直前にメッセージとして送信しておくほうが良かったか。


それでもメルカリで出品開始/早速何か やっちまった [手記さまざま4]

もうじき6月になってしまう。私はどんどん動かなければならない。「これで良いのだろうか」と悩みながらメルカリにアカウントを作り、1つ目の品物の解説文を書き写真を撮り、出品した。もし売れたらどう行動すべきか、まだわかっていない部分がある。売れないまま転居先が決まれば、出品を取り消して可燃ごみとして処分する。まずはこのまま試し、慣れてからレコードプレーヤーの出品をしよう。


追伸
早速何か やっちまった

品物が売れた。すごい早さで売れた。

ヤマト運輸に集荷をお願いした。すごい早さでヤマト運輸が来た。

そこまでは良かった。落ち着いた後で、気づいたことがある。私は自分が儲けを必要としないから1円でも良かったが、メルカリは最低価格300円だから300円にした。ところで、らくらくメルカリ便の送料は販売利益から差し引かれる仕組みだという。だから私は思った。300円ではとても送料に足りないから、未払い分を何とかしてメルカリに支払わねばならない。それで支払い方法を調べた。それが載っていないかわりに、こんな記述を見つけた。

※商品のサイズに合わせて、適切な商品価格の設定をお願いします
※送料が商品価格よりも著しく高い場合は、警告や制限の対象となる場合があります

そんなの知らんよ。私は送料出品者負担だから、私が払えばいいと思っていた。警告や制限になってしまうよ。


メルカリは私にとってなんでこんなにハードルが高いのか [手記さまざま4]

前回までの記事の続き。損をしても確実に売りたい私は、梱包発送たのメル便で品物の金額に送料が加算されてしまうのを悩んだ。結局、全部自分の思い通りには行かないと納得し、品物が高くなってもメルカリで売ろうと考えた。寝ていてもそんなことを考えるから、まだ暗いうちに目が覚めてもう眠れない。それでメルカリに登録してアカウントを作った。本人確認というのがあるので、それを済ませようとした。そうしたら、マイナンバーカードか運転免許証かパスポートか在留カードが必要だという。私はどれも持っていない。今日中に商品の写真も撮ってガンガン先へ進まねば、私にはもう時間がないと思っているのに、どうしてこんなに目の前にハードルが出てくるんだろう。私は、子供の頃から大事にしてきた物を転居で手放さなければならなくなり、一生懸命「里親」を探しているだけだ。もしもゴミとして出せば、自分の大事なものが確実に焼却されたり破砕されたりする。それが嫌だから頑張っている。どうして社会はそれを邪魔するんだろう。

さらに調べたら、本人確認なしで品物を売っている人もいる。ここまで色々なハードルが目の前に現れると、これでうまく行くとも思えないが、とにかく本人確認なしで進めてみるか。


オークションやフリマは手間がかかりすぎる、時間切れ間近 [手記さまざま4]

再度メルカリのサイトへ行き、レコードプレーヤーがらくらくメルカリ便で発送されていることを知った。私は何か間違えたのだろうか。その一方で、アマゾンで段ボール箱を探してもなかなかレコードプレーヤーに合うものがない。幅が十分でも奥行きがない。毎日の仕事が大変でレコードプレーヤーのほうが進まない。そのくせ毎晩私はレコードプレーヤーを梱包している夢を見る。よろしくない。もう転居先を決めねばならない。時間切れ間近だ。

オークションやフリマは転居を控えた私には手間がかかりすぎるとわかっていたので、業者に買い取ってもらいたかった。でも業者は相手にしてくれなかった。


メルカリも匿名配送には一定の条件があった [手記さまざま4]

前回の記事の続き。私は集配と匿名配送が両方ともできるメルカリを使おうとした。

ところが、メルカリならば、らくらくメルカリ便で匿名配送できると思っていたのに、らくらくメルカリ便というのは郵便受けに入るサイズの荷物にしか使えない。

梱包発送たのメル便というのもあり、これも匿名配送できる。ところがこれは、品物の金額に送料が加算されてしまう。損をして確実に売ろうとしている私には使えない。

難しいなあ。どうしても匿名配送ができないならば、ヤフオクに戻るかもしれない。


ヤフオクを使いたいが初心者には悩みが多い [手記さまざま4]

私の自室に、このままだと転居に伴いごみとなる大きな物が2つある。私はできればこの2つをごみとして処分したくない。しかし業者の買取りは望めそうにない。

もしも私がこの2つをごみにしないならば、ヤフーオークション等で自分で売ろうとしなければならない。正直なところ、小銭を稼ぐのが目的でなく、2つの物の「里親」を見つけるのが目的なので、金銭的には始めから損をするつもりでいる。

ネット検索して、メルカリとヤフオクを知った。売りたい物のうち1つがレコードプレーヤーなので、ヤフオクのほうが適していると判断した。

Yahoo JAPAN IDは、ずいぶん昔に必要があって取得した。ヤフオクのサイトへ行った。ところが、ここからが悩んだ。

私は、ふたつのことを何とかしなければならない。配送と、決済。

まず配送は、私が「おてがる配送」を使えないのが悩みだ。なぜ「おてがる配送」を使えないかというと、集荷してもらえないからだ。売りたい物2つのうち、とくにレコードプレーヤーを私は郵便局まで持って行けない。私は腰痛持ちで、しかも車を持っていない。だから集荷が必要で、「おてがる配送」は使えない。でも「おてがる配送」にしないと、「匿名配送」が使えない。これは入札者にとっては、入札を渋る理由となる。それで私は悩んでいる。でも、ヤフオクを使うならば、私はどうしても「おてがる配送」以外にするしかない。

次に決済。ヤフオクは「かんたん決済」を利用しなければならない。それはわかったのだが、説明が複雑で中身をいまだに理解していない。別の所でYahoo!ウォレットの登録というのが出てきたが、これと「かんたん決済」は同じものなのか、別なのか。

どちらの悩みも致命的ではなく、とにかくやってみるしかないだろう。ただ、最初は簡単そうに書かれていたから「ホントかな」と思いつつ始めたら、私にとっては簡単じゃなくて悩んでいる。

ここから先は、品物の写真を撮ること、適切なサイズの段ボール箱を調達すること、品物を梱包することを優先させたほうが良いのだろうか。先へ進もうとすれば、すぐに写真のアップロード等を求められるから。若い人にはたぶん楽しいことなのだろうが、私にはハードルが高い。「ヤフオクを使うために何か登録する必要があるのならば、今日中に登録を終わらせてしまうぞ!」と思って始めたのに、上に書いたようにいまだに悩んでいる。


追伸
上の文章を書いた後も、私は調査を続けた。メルカリならば、「らくらくメルカリ便」で集荷依頼が可能で匿名配送だ。私の場合、こちらのほうが悩みが少ない。ただ、ネット上の情報ではメルカリの利用者は女性が多いと書かれていて、私の売ろうとしている物が果たして売れるだろうかという根本的な心配は残る。


深窓の佳人ならぬ深窓の図書室に寿命が来た [手記さまざま4]

私は若くてまだ体が動いた時、一回に数十万円という大金をかけて外国へ行き、その都度一か月滞在した。そんな無茶をしたのには理由があるが、それは今回の話でないので省略したい。

外国で体験したことを私は逐一メモした。決して忘れず、大学院や学会の精神異常者達に潰されないようになるために。外国で沢山のものを買い、高い郵送料を払って日本の自宅へ送った。

それから数十年が経った。大学院は潰れた。あたりまえだ、あんなだったから。学会が変わるにはまだ数十年を要するが、それでも確実に新風は入った。

そして私は家を追い出される。過去に体験したこと、買ってきたものが成功したか否かに関係なく、私はあらるゆものを処分してウサギ小屋サイズの新居へ転居しなければならない。

今日は戸棚を開け、昔外国で体験したことをメモしたノート、買ってきた膨大な量の専門的な冊子、持ち帰ってきた紙類を入れたバインダー、外国人の友人から譲り受けた国旗を取り出した。そして可燃ごみ袋へ入れた。

ノートも冊子も、とてもきちんと包まれていた。大きさの同じものを重ね、空気が入らないようにぴったりとビニルを密着させて封をし、収納場所に隙間なく入るように包みの向きを選んでぴったりと入れていた。見ているだけで清々しい。ここまで気を遣っているから、今まであらゆることがうまく行ったのだな。それが、PC-9821Ct16を不用品回収に出した時と同じく、ごみとして扱った瞬間に不思議なほど一瞬でごみの様相になった。ごみとして可燃ごみ袋へ入れたとたんに曲がり、一瞬でごみという感じになった。家を出て行かねばならなくなった時点で、大事にしてきた物たちに「寿命」が来たのだろう。


Czur Aura Pro白い紙捧げ持ち作戦 [手記さまざま4]

このオーバーヘッドスキャナが機器以外の光源に影響されると知ったのは、もうずっと前だ。最初は天窓から入ってくる朝日。スキャン画像が赤っぽくなる。次は背後から来る朝日が私の左脇から漏れて差し込む時。画像の左下だけが赤っぽくなる。光源だけでなく反射光にも影響されると気づくには、さらに時間がかかった。サイドライトでスキャンすると、なぜか画像の左下だけが暗くなる。ライトからの距離が同じならば、右下も同様に暗くなるはずなのに。先日やっと、これのからくりがわかった。私の机の右側にはタワー型のパソコンがある。その側面は光沢のある白だ。いっぽう左側は、ディスプレイがある。正面にスキャナを置いたらディスプレイが置けなくて、左脇に斜めに置いた。ディスプレイは液晶バックライトで光るが、スキャン中は専用ソフトのプレビュー画面だ。プレビュー画面には専用マットの黒が映っているから暗い。光はほとんど出ていない。だからスキャンすると左側は暗く、右側はサイドライトがパソコンに反射して明るい。ここまで知った時、光源や反射面に影響されるという欠点を逆に積極的に利用してやろうと思った。
大判のスキャン対象をスキャンする時、サイドライトの反対側、つまり私の手前側に光が届きにくい。そこで私は白い紙を捧げ持ってフットスイッチを踏んだ。鏡ならばもっとサイドライトを反射するだろうが、手元に鏡がない。もし鏡があっても、それはスキャン対象の左端から右端まで達する大きさでなければならない。紙ならば手軽だ。A3紙ならばスキャン対象の幅をカバーできる。捧げ持ち方は、紙を垂直に垂らすのではない。サイドライトを反射した光がスキャン対象の手前端を照らすには、紙の下辺は机の端で固定しつつ、紙の上辺を両手で持って、紙を向こう側いっぱいに傾ける。傾けすぎるとスキャナのカメラに紙の端が映るが、そうならないギリギリまで傾ける。傾けながらプレビュー画面を見ると、スキャン対象の手前端がほんのりと明るくなる時がある。その状態でフットスイッチを踏む。ほんのりとでも、紙を捧げ持つのと持たないのとではスキャン結果が違う。


飲酒時記事 一日だけの野良犬黒吉祭り [手記さまざま4]

今夜は祭りだ!みんなで楽しもう。さあいらっしゃい!綿飴も金魚すくいも射的もないが、野良犬黒吉がいるよ。前線で活躍していた時代の全十一巻。全巻布表紙で箱入りだ。お代はいらない。

でも祭りの屋台は高級じゃないよ。某オーバーヘッドスキャナでスキャンしたから画質最低、歪み最低、まあギリギリ中身は読めるって所だ。高級レストラン並みの質がお好みならばメルカリかヤフオクへ行ってくれ。

アーカイブファイルzipの中に「スマホ写真」ってのがあるのはね、某オーバーヘッドスキャナの色が時々スキャン元と少し違うんで、日陰で撮ったスマホ写真も捨てられないってことなんだ。スマホ写真のほうが元の感じが良く出ている。

アップロード先はあんまり長期間保存できないよ。もっと長期間保存できるサイトもあるのだろうけど、それを探す暇がないんだ。私は今、仕事の合間に転居先探しと自室整理をやるという、とんでもない事情なんで、今日だけ特別に休息日。私にとっても今日一日だけの休みだから、ダウンロードする方も、今日一日の祭りだと思って、たまたま見つけた方だけが見てくだせぇ。


アップロード先のサイト
https://f.up300.net/7a86106b2978720e98c432b37ab279de/


EXPO'70の記念切手は売らないで終わった [手記さまざま4]

先日古銭の買取りに業者が来た時に、他には何かないですかという話になり、大阪万博1970の記念切手があるはずと探したが出て来なかった。その切手が今になって引き出しの中から出てきた。
stamps1970.jpg
買取りの時に見つからなかったのは何かの縁だろう。これはもう手放すのをやめて、転居先へ持って行こう。それに、切手収集家は昔に比べて減り、切手は高く売れないとネットに書いてあった。思い出を二足三文で手放すものではない。


Czur Aura Pro現在スキャン画像1枚が2円未満 [手記さまざま4]

4月に記事にしようと思ってから、何の因果か書こうとするたびに忙しくなり書けなかったが、Czur Aura Proでスキャンに成功した画像数が27,000枚を越えた。このスキャナの価格が4万数千円だったから、現在1枚2円未満の計算だ。私の目標は1枚1円になるまで使うこと。つまり4万数千枚のスキャンをすることだ。

天袋の本はもう全部スキャンし、それで27,000枚に達したのだが、今は戸棚の仏教経典(大乗小乗色々ある)をスキャン中だ。それが終わったら、今までの授業記録をスキャンする。授業記録は教え子との思い出だ。良いことも悪いことも、みな受け入れて生きなければならない。転居を口実にみんな捨てて忘れるのは駄目だ。

Czur Aura Proはスキャナだが、スキャナ以外の使い方もある。卓上ライトになる。この卓上ライト機能はネットで「使えない」と批判されていて、私も最初はそう思っていた。しかし私の生活環境が悪くなり、「使えない」卓上ライトでも重宝するようになった。

私の部屋は日当たりが良い。ところがそれが災いして、カーテンを閉めても眩しい。部屋中がものすごい間接光に満たされ、午前中はとても部屋にいられない。しかしこれでは仕事が出来ない。そこで私は雨戸を3分の2ほど閉め、ずっと後ろのほうからだけ光が来るようにした。これで、天気の良い日は丁度良い明るさになる。ところが、曇りや雨の日は部屋が真っ暗だ。昼間から蛍光灯を点けっぱなしという不経済なことはしたくない。そこで、机の上だけをCzur Aura Proで照らす。光量調節で暗くする。私にはそれで丁度いい。

こうして私はCzur Aura Proをスキャナ以外の用途でも使うので、それを加味すれば現在1枚2円未満というのは、さらに1枚1円に近づく。


別の話になるが、記事を分けるほどでないのでついでに書かせてほしい。
先日、パソコンにスマホをUSB接続してのテザリング回数が800回を超えた。これは使える機能だ。とくにWi-FiにZeus WiFiを選んだ私はその仕様により、接続を開始してから使えるようになるまでに数分かかる(常時接続でなく使う時に接続を開始するから)。急ぎのネット接続はUSBテザリングだ。そして大量ダウンロードにはZeus WiFiのほうが適している。
network800.png


レコードプレーヤー買取りは無理っぽい [手記さまざま4]

古銭の買取り業者が来た。古銭は思った通り、たいした買取り金額にならなかった。明治の銀貨ですら、多く出回っているのでプレミアが付かないのだそうだ。百円札の束、沖縄博記念コイン、つくば博記念コイン、天皇在位コイン、内閣云々コイン等は買取りでなく、銀行で口座に入金して使いやすい金に換えることになった。大阪万博1000円はわずかな上乗せ金が付いて買い取られた。過去に古銭ブームがあった時は大々的にその価値が宣伝されたが、今は古銭マニア自体が少ないのだそうだ。

色々話をする中で、オーディオ関係も取り扱うという意外な言葉が出た。それで私は一縷の望みをかけて、SL-1700とSB-5300を見てもらった。プレーヤーは今年4月に動作確認をし、スピーカーはコーンに傷はないと説明した。が、相手の第一声は「他にはありませんか」だった。これだけでは買取り不可だそうだ。しかしアンプとカセットデッキは不用品回収に出してしまったし、レコードは売ってしまった。他にない。D店に続き、この業者も駄目だった。こういう買取業者の判断基準として、SL-1700単体やスピーカーが付くだけでは駄目なのかもしれない。その時に、私が気になっていたことを聞いてみた。このスピーカーはフロア型で大きくて重いから買取りが駄目なのですか、と。そういう事ではないそうだ。

床屋さんは情報屋さん [手記さまざま4]

最近は仕事の合間に転居に向けて自室の物の処分をし、転居先の物件も調べるという忙しさで、散髪が遅れに遅れた。でもいいかげんに髪を切らなければならない。行きつけの床屋へ行った。この床屋のことは以前にも記事に書いた。店内にビートルズをはじめとする昔の洋楽が流れる、若い人が一人で切り盛りしている店だ。

椅子に座ってすぐに、良いことを思いついた。床屋さんといえば、多くの人と接する職業だ。お客から色々な話を聞く。そこで、処分に困っている物品の話をしてみた。私が昔外国で買ってきた高価で巨大な土産物については、メルカリを提案された。私のほうでもヤフオクというのを見つけて調べたという話をした。床屋さんが言うには、こういうオークションは品物の梱包、発送、落札相手とのやりとりと、やることが沢山あるのが大変だという。私もそれは気にしていた。仕事の合間に転居に向けて自室を整理し物件を調べている私に、そんな暇はない。

話はレコードプレーヤーに移った。SL-1700がD店で買取品リストから除外されていたと私が話すと、床屋さんが言うには、E店ならば買い取らないことはないと思いますよ、とのことだ。私は帰宅してすぐに、そのE店をネット検索した。D店がオーディオ専門なのにたいして、E店はもっと緩く広範囲に扱っている。各地に店舗があり、どうやら総合窓口のあるD店と違って、Eではまず最寄りの店舗を見つけて、その店との交渉になる。ということは、日本中の人がネット検索して私のSL-1700を見つけるのでなく、この近所の人が店に行って見つけるだけなのか。私は、全国規模で人がネットを介して見るDだと有難かった。私が何を残念がっているかというと、SL-1700は私が子供の頃に手に入れた機械だから相当古い。一度専門家に整備してもらって以来、常に私の期待を裏切らずに動いてきたが、いつ壊れても文句は言えない古さだ。いっぽう店にたまたま行ってたまたま私の機械を見る人は、これからガンガン使ってやろうという気でいるだろう。そしておそらくSL-1700のことは知らず、値段等を目安に買うだろう。私はそれを心配している。昔SL-1700を持っていた人が懐かしむには、私の機械は最適だ。まだとりあえず動く。マニュアルや付属品も揃っている。時々昔を懐かしんで動かしてみるには丁度いい。しかし、日常的に酷使すると、いつまで持つだろうか。でも、仕方がないのだろうなあ。誰に売り、誰の手に渡ろうと、私の手を離れた時点で全ては私の思い通りにならない。私はそれを認識すべきだろう。


DVDを処分する [手記さまざま4]

DVD-Videoは戸棚から出して以来、処分が後回しになっていたが、自室のものは早く片付けたほうが転居に向けて吹っ切れるので、昨日買い取り店を探し、今日箱詰めして申し込みフォームに記入し送信した。こう書くと何の問題もないみたいに感じられるだろうが、実際には変な夢を見て真夜中に目が覚め、もう寝られず、真夜中に買い取り店を探した。自分の大事なものを処分し続けている今、精神は不安定だ。


レコード買い取りの意外すぎる結末 [手記さまざま4]

以前の記事に書いたが、私は長年埃も付かないように綺麗に保存してきたPC-98と、満を持して査定に出したレコードプレーヤーSL-1700が両方とも買い取りを拒まれ、社会の厳しさを知った。それだけでなく、すでに査定に出していたレコードに値が付かずに送り返されると思い、恐怖した。だって、あんなに綺麗に保存したPC-98や、完動品のSL-1700ですら拒まれる厳しさだ。それに対してレコードはジャケットにシミが付き、私は査定に出すのを諦めていたのを、つい魔が差して出してしまったんだ。毎日世の中の厳しさを考えるうちに、私は心が疲れ果ててしまった。

そして今日、買い取り先からメールで返事が来た。私は冒頭の挨拶文を読みながら思った。値がつかないで返送だろうか。それでいいや。もう疲れた。そして先を読んだ。

金額  61,559 円

・・・?
・・・?
何の間違いだ?
シミの付いたジャケットに値が付いたのか? いや、そうではあるまい。一緒に送ったCDの価値が認められたのか。でもやがて私は、事の不気味さに気づいた。一桁多い。いかにUltimaThuleと風船付きElectronic Meditationといえども、私が査定に出したのは後年にCDとして売られた、いわばイミテーションだ。オリジナル(レコード)ではない。値が付いたとしても、せいぜい上記金額の10分の1だろう。ではこの不気味な金額は何だ。私は査定の明細を不要と申告した。自分が大事にしてきたレコードに二足三文の値が付くのを見たくなかったから。明細がないので、何に高値が付いたのかは不明だ。レコードの中にピクチャー盤とポスタージャケット盤があった。これらは湿気取り漏水事件の後に買ったのでシミ被害も免れている。初期タンジェリンが好きな私は興味のない後年のものだが、これにプレミアが付いたのかもしれない。


ブラウン管動かして足動かず [手記さまざま4]

重いブラウン管ディスプレイを引きずって外階段を2階から1階へと降りてから一週間が経とうとしている。あれ以来、私の足が思うように動かない。私は元々慢性腰痛だが、最近は無理をしなければ結構歩けた。それが、ブラウン管を引きずって以来、歩けなくなった。困るのは仕事だ。バスを使える区間はバスを使うが、歩くしかない区間はノートルダムのせむし男みたいな動きで必死に歩かねばならない。そして仕事は休めない。いつになったら治るんだろう。


飲酒時記事 初めて気づいた心の収支 [手記さまざま4]

私はずっと家計簿を付けていた。支出と収入。なぜなら以前にリストラされ、金がなくなるという事の恐怖を知ったから。それももう終わる。なぜなら家を追われ、毎月相当額の家賃を払わなければ生きてゆけない現実が来るから。家計簿を付けるのは、収入と支出のバランスを見るためだ。これからの私は、持ち金を減らしつつ、いつまで生きられるかという人生になる。家計簿を付けたら、「お前の命の残りはこれだけだ」という現実を突きつけられるだけだ。

そして今日、アル中の私が明日の仕事の準備を大体終わらせたので、つい飲んでしまったその時に、今まで数十年考えなかったことが頭をよぎった。

金銭の家計簿は当たり前にあるけど、心の家計簿って、考えたこともなかった。

今日、私が人に尽くした事がどれくらいあったか(支出)。自分に尽くした事がどれくらいあったか(収入)。他人が私に尽くしたかどうかは私の頭にない。大事なのは自分が何をしたかだ。

どうしてこんな事を考えたか。私は先日、自分にとって大切なPC-9821を破砕処理に出した。その時の回収業者が立派な働きぶりで、私は感心した。私は自分に尽くすことは当たり前にあるが、人のためになることをどれだけしているだろう。そう思った。


昔頑張って入手した本を、今苦労して捨てる準備をしている [手記さまざま4]

住んでいる家を追い出されるので、大事にしていた本を処分しなければならない話。

戸棚ののらくろがある区画から全部出した。今後雨模様の日が多そうなので、雨の降らない日にできるだけ捨てておく。のらくろ・冒険ダン吉を出す都合で一緒に出た外国人からの贈り物も処分に回す。

雨の降らない資源ごみの日にできるだけ捨てておくという理由から、戸棚の外国語漫画のある区画からも全部出した。

沢山ある外国語漫画をビニル紐で縛りながら思った。これらの漫画は外国語が出来るようになるために、外国旅行の際に見つけては高い送料を払って日本へ送ったものだ。それを今、苦労して捨てる準備をしている。世の中とは皮肉なものだ。


カセットテープをごみ袋に入れた [手記さまざま4]

天袋に最後まで残っていたカセットテープを出し、ビニルに包めるだけの分量に分けて包み、新しいごみ袋へ入れた。ビニルに包む意味は他人にはわかるまい。私にとってカセットテープは中学時代からの親友も同じなので、捨てるとはいえ、早くから埃まみれにしたくはなかったのだ。

最初は、綺麗にごみ袋に詰めるはずだった。ところが、一度詰めた袋を立てた時点で内部に雪崩が起き、カセットが斜めに傾きぐしゃぐしゃになった。PC-9821にしてもそうだったが、綺麗に保管してある時は綺麗に見えるのに、いったん処分が決まり動かそうとすると突然ごみのような様相になるのは、なぜなんだろう。

このごみ袋にはカセットテープ以外は入れない。次回の可燃ごみの日、木曜日にごみ出しすることになる。

天袋にはカセットラックが残っているが、これは転居までそのままとし、片付け業者に任せる。天袋の作業が完全に終了した。私がブログに昔の懐かしい物の記事を書く時、それはほとんど天袋の物だった。それが何もなくなったということは、私が懐かしい物の記事を書くこともなくなるということだ。時代は変わってしまう。


Cookieは、時にうっとうしい [手記さまざま4]

先日パソコン処分のネット検索をして以来、スマホでブラウザを開くとパソコン処分の宣伝ばかりが出る。パソコンの処分方法はもう決まったし、大事な愛機をジャンクとして処分するのだからブラウザを開くたびにパソコン処分、パソコン処分と言われるのは辛い。百害あって一利なしの宣伝だ。これはきっと、Cookieのせいだろう。

今までも、私はCookieには困らされてきた。アマゾンなどで買い物をすると、買い物が済んだ後で同じ商品の宣伝がいつまでも出る。もうその商品は要らないというのに。

AIなどがこれほど進化した世の中なのだから、人が買った後で買った品の宣伝をするという馬鹿なシステムを改めて、「それを買った人は次に何を買うか」という予測で宣伝を出す気はないのだろうか。

とにかく、私はCookie削除だ。


非通知の電話 [手記さまざま4]

私はスマホで電話を使わない人間だ。だから私の電話番号を人は知らないし、私のスマホに電話はかからない。過去に電話がかかったのは、はるか5、6年前に1回。非通知設定の相手からかかった。私はいつもマナーモードだ。それで電話に気づいたのは後からだった。私はネットで調べて、電話番号順に手当たり次第に電話をかける輩がいると知った。

それから5、6年が経った。今年5月、レコードとパソコンを売るために店に電話番号を登録する必要があり、私はスマホの電話番号を登録した。今日、5、6年ぶりに非通知設定の電話が来た。今回も私はマナーモードなので後から気づいた。

5、6年間来なかった非通知電話が、店に電話番号を登録して1週間で来たのは偶然か? 正確なことは誰にもわからないが、可能性としては2つの店のどれかから番号が漏れた可能性のほうが高い。普通の人なら、そんなことはわからない。私が電話を全く使わず誰にも番号を知らせない珍しい人間だから、それでわかった。

ちなみに、どの店からもすでにメールで返事が来ているので、もしも相手から連絡が来るとしても電話でなくまたメールのはずだ。それに、非通知というのはおかしい。


大事に保管していた物が一瞬でジャンク扱い [手記さまざま4]

アンプ、カセットデッキ、ビデオデッキ2台、PC-9821、そのディスプレイ、スピーカー、キーボード、外付けハードディスク、MOディスクドライブと、それらのコード類、そしてPC-9821パソコン台のうち鉄の部分を不用品回収に出した。今まで埃が付かないように布や紙を被せて大事に保管していたものが一瞬のうちにジャンク扱いになるとは、世の中は厳しい。

ブラウン管があんなに重いとは。そのことは、すっかり忘れていた。あまりに重いので段ボールを下に敷いて引きずったが、私がもっと年をとっていたら、もう動かせなかっただろう。


空回りする足掻き [手記さまざま4]

最近書いている記事内容の続き。PC-98もレコードプレーヤーも、店に買い取ってもらう道は断たれた。それで不用品回収に回すしかないというのが、前回までの話。基本的には、今もそれが最有力だ。ただ、私としてはあまりに残念な結果なので、せめてレコードプレーヤーだけでも他に道はないかと、つい考えを巡らしてしまう。

ネットで物品を売買するという、私には縁遠いシステムがある。縁遠いから、私は詳しいことを何も知らない。調べてみた。ヤフオクというのがある。メルカリというのもあるが、これは女性がよく利用するそうで、バッグなどの売買に適しているに違いない。レコードプレーヤーという感じではない。

ヤフオクの利用のしかたを調べてみた。

料金が安い「おてがる配送」は、荷物を取りに来てもらえない。郵便局かローソンへ持って行かねばならない。私の場合、バッグや小物でなくレコードプレーヤーなので、集荷が必要だ。

すでにSL-1700を出品している人がいるかどうか調べてみた。複数いる。ただしジャンク品も含む。出品者の主観により評価の記述が決まり、時には二つの出品を比べた時に、写真の見た目が悪い方が状態の記述が良い。なるほど、色々学んだ。SL-1700を出品しても落札者が出るかどうかは何ともわからない、ということも学んだ。

私は学び続けるうちに、止まらなくなった。自分のレコードプレーヤーを救えるかもしれないという思いが後押しし、ヤフオクや発送方法のことばかり調べて時が過ぎた。これはいけない。前の記事にも書いたが、私は転居を控えて時間がない。今日はこの記事を書いて、強制的に自分を終わらせる。

それに、さっきも書いたが、私が頑張っても空回りし、落札されない可能性は高い。まだある。私はつい、自分のプレーヤーの良いことばかりを考えている。まだ動く。長年埃よけをかけて保存した。付属品が揃っている。でも他人を巻き込んで売買するには、悪いことのほうを認識すべきだ。子供の頃に若気の至りでダストカバーに傷を付けた。いつのまにか、ダストカバーの四隅にある小さなゴム足のひとつがなくなっていた。前回の動作チェックでは動いたが、なにせ古い機械だから、いつまで動くかは、もう自分の機械を信じるしかない。それを人様に売るリスクを背負い、時間が惜しい今、出品するというのか。私は頭を冷やしてから出直すべきだ。


買取り不成立 第三の脅威 [手記さまざま4]

前回の記事で私は、PC-98とレコードプレーヤーが両方とも買取り不可になって社会は厳しいと書いた。経済の事情はよくわかっている。会社は、売れるものしか買い取っちゃいけない。でなければ経営が成り立たない。ただそれでも、立場を私に移すと、自分が一生持っていたかったほど大事なものが二つとも価値を認められないと、そりゃあ落ち込むさ。そしてここに第三の脅威がある。

PC-98とレコードプレーヤーに先んじて、私はレコードとCDを買い取ってもらうために送った。全品に値がつかない時は送り返され、その送料は私持ちだという。私はもちろん、全品に値がつかないなんてことは無いと思って送った。だってタンジェリンのUltima Thuleもあれば、風船つきのElectronic Meditationもあれば、おかあさんといっしょCD BOXもある。それで値がつかないわけがない。ずっとそう思っていた。

そこに第一と第二の脅威だ。値がつかないわけがないPC-98とレコードプレーヤーが拒まれた。私は、にわかに、社会と自分の大きな隔たりを感じた。そして恐れた。PC-98とレコードプレーヤーに比べれば、先に送ったレコードとCDの価値はとても低い。レコードジャケットにはシミがあり、CDの多くは人気曲でなく私の趣味だ。今度拒まれたら、私は自分と社会の大きすぎる隔たりの中で、趣味関係の話題をブログに書く勇気を失うだろう。

レコードとCDは、現在、査定待ちだ。


社会はここまで厳しい [手記さまざま4]

(店の中傷にならぬように、また私自身の住所等個人情報に関係せぬように、などの複数の理由から、店名と地名はアルファベットに置き換えてあります。)

PC-98を扱うパソコン買い取り業者の件。Aという店は結構気に入っていたのだが、CDドライブのフタが自動で閉まらないと書いたら本体が「動作品」ながらも「不具合あり」として600円となり、ディスプレイはそもそも値段がつかない、つまり引き取り不可となり、外付け機器はまとめて400円、宅配買い取りの下限額3000円に届かず売れなかった。世の中は厳しい。これで本体は不用品回収、ディスプレイはブラウン管テレビとして処分と変更になった。

昨日はPC-98を救おうと一日頑張ったが、買い取り業者へ送るために撮った綺麗な写真が自分の記念として残ることになった。最悪の場合としてそれも想定に入っていたが、これだけ綺麗で動くならば売れると思っていた。

さらに気になり調べたところ、PCのCRTディスプレイはブラウン管テレビとして出せないと判明。パソコンメーカーによるリサイクル料金は古いものの場合4000円。送るのは自分で何とかするんだろうなあ。リサイクルもする家電量販店Bで小型ディスプレイ1080円だが、最寄りの店の場所がZで、取りに来てくれるという記述はない。残るは小型家電リサイクル認定事業者のC。費用1500円+税。さらにCRTモニターは有害物質処理費用3000円+税。これが一番現実的か。私は金額4500円+税に苦情を言うつもりはない。実際にはこれに段ボール箱代が加わるので財布の事情は相当厳しいが、これが現代の事情だということは認識している。しかし金額とは別の所に大問題がある。私は、ディスプレイが入る段ボール箱を調べた。限度である140サイズに丁度ぴったり入るが、それは段ボール箱がディスプレイにぴったりくっつく形をしている場合だ。そんな上手い形状の段ボール箱は売っていない。縦が長すぎ、横が短すぎる。そうすると入らない。転居を控えて毎日自室の思い出の品をチェックしながら処分している私には、段ボール箱の形状変更で工作している暇はない。もうゴールデンウィークが終わってしまい、長距離マラソンのように長丁場の仕事が始まる。その中で無理やり時間を作って自室の整理をしなければならないのだから。

調べても調べてもうまく行かない私は、不用品回収の紙に目を遣った。テレビ・PCモニター、作業代にて回収と書いてある。電話してみた。ブラウン管はインチ掛ける200円だそうだ。私はギリギリ5000円までは出そうと思っていた。だから、回収時に少し高めの値段を言われても構わない。本当にありがたいのは、さっき書いた通り、段ボール箱で四苦八苦せずに済むということだ。転居を控えて毎日急ぐ私にその暇はない。

上記の件を進めるのと並行して、今日はもうひとつ残念なことがあった。完動品で付属品も揃い、あまつさえナガオカの換え針まであるレコードプレーヤーを、満を持してDへ査定に出した。先方から連絡があり、「モデルとしては低年式となり、誠に勝手ながら弊社買い取り品目より外させて頂いております」とのことだ。私はものすごく意外だ。PC-9821Ct16はCDドライブのフタが自動で閉まらないが、SL-1700は完動品だ。付属品も揃っている。値段はともかく、そもそも売れないとは思いもしなかった。社会は厳しい。レコードプレーヤーは誰か他の人の元で第二の人生を送れると信じていた。

私にとってはまさかの事態だが、10日にはアンプ、カセットデッキ、ビデオデッキ2台だけでなく、レコードプレーヤー、PC-9821、そのディスプレイとスピーカーとキーボードを全部、不用品回収に出すことになった。他に道が残っていない。


病床2日目 私がネットサーフィンして何に出会うかを決めるのは検索エンジンだ [手記さまざま4]

昨日の晩に発熱を確認して、動き回るのをやめて大人しく布団に入った私が今日何をしているかというと、相変わらず大人しく布団に入っている。残念ながらコロナワクチン接種の後遺症は一晩で完治しなかった。今朝は元気だったが、昼から具合が悪くなった。

布団に入っているのは暇だし、無駄に時間が過ぎて行くという焦りがある。そこで、布団の中でもできることをしてみた。

いつの頃からか、私はネット検索の結果が昔と違うように感じていた。勝手気ままにネットサーフィンすると、昔はたまに変なサイトや残酷な画像に出会って恐かった。それが今では、何だか安心してネット検索できる。世の中が変わったんだなと、私は思っていた。ただ、「そんなに簡単に変わるほど世の中は甘くないはずだが」という意識も心のどこかにはあった。

もしもコロナワクチン接種で熱を出して寝込まなければ、私は何も気づかずにこれからも過ごしただろう。何の因果か布団から出られずに退屈して、色々なことを考えた時、ふと思った。「世の中が変わったんじゃなくて、私が愛用してきた検索エンジンが変わったんじゃないか?」

私は考えが足らない人間で、ネット上の情報がそのまま検索結果として出ると思い込んでいた。よく考えてみると、情報に何らかの方法でフィルターをかけているに違いない。そうでなければ危ない薬の売買のサイトまで表示されてしまうのだから。

どこの検索エンジンでも、それがまともである限りは、危ない薬の売買のサイトはブロックするだろう。しかし、それ以外で何を表示するかの基準は各検索エンジンで異なるだろう。

いつの頃からか私が嫌なサイトに出会わなくなったのは、私が愛用している検索エンジンがフィルターを変えたからに違いない。嫌なサイトに出会わなくなったのは有難いが、実は不満もある。以前はネット検索すると、これでもかと検索結果が出た。それがいつの頃からか、何を検索しても検索結果が少なくなった。私は「こんなものなのだろう」と思いつつも、心のどこかに「こんなものなのか?」という疑問があった。

私は複数の検索エンジンを比べてみた。その結果は、まず、何を先頭に持ってくるかが違った。そして続きを見て行くと、ヒットするサイトにも違いが見られた。きっと検索件数も違うだろうが、検索結果を最後までは見ていない。両手を動かせるとはいえ、私は今布団に入った病人なのだ。ほどほどにしておこうと思う。今日は、ここまで。


ワクチン接種で発熱 [手記さまざま4]

コロナワクチン接種の当日、注射した肩の痛みは予想した通り大したものではなかった。私は接種翌日を警戒した。翌日は、予想に反して肩の痛みは何でもなかったが、体じゅうにものすごいだるさが出た。起きていられなかった。少し前の記事に書いたが私は在宅ワークが出勤に変わったら、仕事をする度にクラクラして続けられなくなった。体力が限界に来ていたのでワクチンの作用に負けてしまったのだろう。夕方になってもだるさが取れなかった。風邪の症状に似ていると思い体温を測ったら、37.2度の微熱があった。ちなみに接種直前の体温は35.7度だった。ロキソニンがあったので1錠飲んで、今日はもう寝ているしかない。


私の部屋のXデーが来た [手記さまざま4]

コロナワクチン接種から帰って来たら、郵便受けに不用品回収の紙が入っていた。「今度この紙が来たらアンプ等を出さねばならない」と思っていたが、ついに来たか。しかも、明日にはレコードを入れる段ボールが届くというのに。と思いつつ風呂に入っていたら、その段ボールが今日来た。一気に忙しくなった。不用品回収は10日だ。一体何が出せるかと考えた。不用品回収の紙にスピーカーと書いてあるのでアンプと一緒に出そうと考えたが、いくつか問題がある。ひとつ20kgもあるスピーカーを階段の下まで運ぶのは大変だ。業者はこんな巨大なスピーカーを予想していただろうか。もしも引き取られずに玄関前に残ったら、それを引っ込める手段がない。親は家具類の片付けを業者に頼むと言っているので、スピーカーはその時に業者に頼もう。ではVHSビデオデッキはどうだろう。2台ともまだ動く。私はネットで欲しい人に譲りたかったが、毎日この忙しさでは、ネットで物品を譲る方法を学ぶ暇も、ネットでのやりとりも、梱包をする余裕もない。大事に使ってきた機械を二足三文で業者に売るのは好まないが、ネットで調べてみた。D-VHSやベータのデッキには高値がつくらしいが、通常のVHSビデオデッキは500円位のようだ。もしも送料負担だと足が出る。さっきも書いたが梱包の余裕がないほど忙しい。おまけに、ビデオデッキは2台だがリモコンは1つしかない。自分は1つあればスイッチ切り替えで両方に使えたので、片方は捨てた。まだ動くものを、分解・破砕されるとわかっていて不用品回収に出すのは、まだ生きているペットを見殺しにするようでとても辛い。しかし私は家まで失ってどこかへ行かねばならぬのだから、仕方ないか。あとは、PC-9821。長年連れ添ってきたこいつとも別れなければならない。


追伸
明日になったらワクチン接種した腕が痛くて上がらないかもしれないので、今夜のうちに段ボールにレコードとCDを詰めた。レコードの収納箱が空になった。こんなことは数十年なかった。自分の家と共に自分の今までの生活が終わりを告げるのを知った。

自室がレコードスプレーの匂いに包まれた。「もうこの懐かしい匂いを嗅ぐこともない」と思った。


古銭 [手記さまざま4]

私は若い頃、父や父方の祖母から古銭を受け継いだ。一円札や十円札もある。母方の祖母からは板垣退助の百円札を束で受け継いだ。私はそれらを長年大事に仕舞っていた。ところが、今年の2月に叔父が急死したのをきっかけに、私は今住んでいる家を出なければならなくなった。小さな転居先へ持って行ける物は限られ、自分の大事な思い出の品を捨て続けている私は、受け継いだ古銭も手放さなければならない。私は祖母から受け継いだ古銭を売ることに抵抗がある。抵抗があるだけでなく、そもそも売るにふさわしい金銭的価値がない。確かに天保通宝や寛永通宝、明治や大正のお金もあるが、ネットで調べたところ、希少価値のお金でないときわめて金銭的価値が低い。こういう古銭は売るためのものでなく、親から子へ、子から孫へと受け継ぐことに意義がある。私には残念ながら受け継がせる子がいないが、それでも自分が生きる限り所持していたかった。それが、今住んでいる家を追い出され、ウサギ小屋のような新居には生活必需品しか持って行けない。手放すにしてもまさかゴミとして処分するわけに行かず、土に埋めるのも抵抗があり、残る方法は、ご先祖から受け継がせてもらった物をこともあろうに二足三文で「売る」という見下げ果てたものだ。受け継がせていただいたご先祖に申し訳ない。申し訳ない気持ちから、私は自分一人でこれを売ることができない。この古銭だけは、親に手伝ってもらって、親に売ってもらいたいと思っている。

ゴールデンウィークに入り、やっと時間が出来たので、今日は私が古銭を年代順に飾った額2枚、紙幣を年代順に収めたクリアホルダー1冊、残りの古銭を入れた箱1つに目を通し検閲してから、親に見てもらった。