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天袋から見つけた2つの懐かしいもの [手記さまざま4]

前回の記事で、私は自分の身の回りに起きる悪いことばかりを書いた。だが良いこともある。天袋整理をして、懐かしいものを2つ見つけた。

もしも転居がなければ、私は毎日忙しく仕事をし、定年になるまで天袋整理をしなかっただろう。

懐かしいものの1つ目は、昔のカルト映画。ちょうど大地震後の放射能騒ぎの中でDVDが発売されたものがいくつかある。私は放射能が本当に怖かった。それで、事故原発に近い県で製造されたDVDは、買うには買ったが身近に置くのが怖くなり、自室から出して他の部屋へ持って行くなど色々試した。そこまでは覚えていたが、最終的にどこに置いたかが思い出せなかった。後年、どこを探しても見つからず、怖さのあまりに捨てたと思い込んでいた。天袋内のどこに何があるかはエクセルで表にして記録したのでそれを調べたが見つからなかった。ところが先日、天袋の一番奥の壁にくっつけて、エクセル表に載っていない何かがあるのを見つけた。それがカルト映画のDVDだった。

懐かしいものの2つ目は、私が2000年に敢行した首都圏ジェットコースター制覇記録。浅草花やしき。今は無きとしまえん。東京ドームシティアトラクションズの前身である後楽園ゆうえんち。よみうりランド。東武動物公園。八景島シーパラダイス。富士急ハイランド。那須ハイランドパーク。もちろん東京ディズニーランドも。(ディズニーシーは2001年開園で、当時はまだなかった。)これらを私は2000年のうちに続けて制覇した。当時の私がいかにジェットコースターに飢えていたかがわかる。なにしろ、私の周りにいた友人たちは、私よりも行動的なアウトドア派ばかりなのに、誰一人としてジェットコースターを好まなかった。恐いのだそうだ。インドア派のオタクである私だけがジェットコースター大好き人間で、誰を誘っても一緒に乗ってくれず、私の精神はついに大爆発を起こして一人でジェットコースターに乗りに行った。


こんなまともでない生活は初めてだ [手記さまざま4]

仕事中にクラクラして続けられない。前回も今日も仕事をやめることが頭をよぎった。今年は異常だ。2年間の在宅ワークで体がなまり、その間に2年分歳をとり、貧血気味の私がマスクをして喋り続け、体を支えるはずの心は家を追い出される苦しみで満たされている。暇があれば大事な思い出の品を捨てることで自分に今の家を諦めさせねばならない。大事な本はもう捨てた。大事なVHSビデオテープももう捨てた。今は大事なレコードを捨てようとしている。それが終わったら大事なカセットテープだ。今まで生きていて、こんなまともでない生活は初めてだ。


天井裏を猫が走る [手記さまざま4]

我が家はいよいよ奇妙なことになった。私の自室の天井裏にコウモリが棲みついた話は以前にしたと思う。今度は、台所の天井裏を猫が走った。天井裏だから見えはしないが、四足獣の走る音で、あの軽い感じは猫だ。

どうやら、人間に転居のきっかけや必然があるように、動物にも棲みつきのきっかけがあるようだ。コウモリは、近所で空き家の取り壊しがあった直後から私の自室の天井裏に棲みついた。猫は、もともと壁ひとつ隔てた隣人の家でゴソゴソやっていたが、隣人が急死して家の片付けが始まった。そうしたら、うちの台所の天井を走った。


Czur Aura Pro備忘録 追補 [手記さまざま4]

最初に、前回の記事の一部を訂正させて欲しい。
前回の記事の水沢アキは、後日見直して色相+2でなく色相+3が正しいと思った。


では、今回の記事

備忘録の記録後に追記したくなった様々な細かいこと。こういう追記は、今後も出るかもしれない。

今回は、まず補助補正の多少テクニカルな使い方。それから、単純な補正や操作ではどうにもならない残念な画像について。

補助補正のうち、中央の縫い目は、操作が単純なので扱いやすい。普通は中央の縫い目に黄色い線を合わせるのが目的だが、あえて合わせないという選択肢もある。

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上の画像は補助補正のプレビュー画面。村山くみ子の右肩をよく見ると、輪郭が滑らかでない。これは元画像のせいではなく、スキャナ専用アプリが補正を行った結果だ。

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試しに中央の縫い目を見てみると、ちゃんと合っている。しかしこれがいけない。黄色い線が村山くみ子の右肩に近すぎる。黄色い線と重なる部分や近い部分は画像が歪む。

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そこで、黄色い線を村山くみ子の右肩から離し、あえて本来の縫い目の脇へ持ってくる。

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右肩の輪郭は滑らかになった。黄色い線を持ってきた所には画像に何らかの影響が出るが、どうでもいい部分なので、これでよしとする。

以前の備忘録で色相補正に言及した時に出した画像例でもわかるが、このスキャナでスキャンした画像を色補正する時は、残念ながら単純な補正で画像の全部がうまく行くとは限らない。

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上の画像で、白川亜美の色はこれで合っている。ところが村山くみ子の顔は赤い。画像の色を村山くみ子に合わせれば、当然白川亜美の色が変になる。

最後に、画像がどうしても暗くなる場合。

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上の画像は、露出を最大にしても明るくならなかった。つまりこれで限界の明るさだ。サイドライトから遠い側が暗すぎる。そこで本を180度回転してスキャンしてみた。

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上の画像はスキャン後にまた180度回転してある。今度もサイドライトから遠い側(さっきと反対の側)が暗すぎる。画像全体の明るさを救う方法がない。


Czur Aura Pro使用心得備忘録 [手記さまざま4]

Czur Aura Proでのスキャン作業の備忘録を作っておこうと思う。

トップライトは問題が多すぎる。元の色が再現できない。紙面に光沢があるとライトの形にテカりが出る。たとえテカりが出なくても白飛びしやすい。だから基本的にサイドライトを使う。

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サイドライトでも元の色が厳密に再現できるわけではない。とくにオレンジは赤になりやすい。上の画像(1つ目)できのこの傘は実際よりも赤い。デジカメ撮影(2つ目)と比べてみよ。しかしこれがCzur Aura Proを使ってのスキャンの限界だ。妥協も必要だ。

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ただ、時には妥協しかねる場合もある。とくに我々の目は、人間の肌の色には敏感だ。上の画像で、水沢アキは全身の皮膚が炎症を起こしている。本当にこうなったら急いで医者にかからなければいけない。しかし実際には小麦色に日焼けしているだけだ。つまり画像の赤みが強すぎる。このスキャナでスキャンした画像はオレンジ色だけでなく、茶色も赤っぽくなる。

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XnViewに読み込んで色相を+2してみた。元の写真とまったく同じではないが、XnViewの色相調整で可能な範囲ではこれがもっとも元の写真に近い色だ。

では、写真集の全部の画像をXnViewで色相+2にしたら良いかというと、面倒なことにそうではない。このスキャナでスキャンした画像は、特定の場合だけ赤みが強くなる。それ以外の画像は色相等をいじらないほうが良い。

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たとえばこの画像は、全体的な色相にかんしては、このままが一番元の写真に近い。もしもこれを色相+2すると

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こうなるが、これでは青みが強すぎる。スカートの色が薄くなってしまう。

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引き続きサイドライトの問題点について。サイドライトを使うということは、ライトに近い側とライトから遠い側に明るさの差が顕著に出る。

ハードカバー表紙に見られる、金色や銀色に光る文字は、光を反射せずに黒くなることが多い(これはフラットベッドスキャナでも同じ)。

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スキャナ付属アプリの新しいバージョンには「露出」の調整機能がある。このスキャナの自動露出調整は、かなりお粗末だ。開いたページのどこか一点で調整をしているらしく、その一点にどんな色があるかで露出が著しく変化する。だから写真集のような様々な色のある本では、ページごとに画像の明るさが違うのは当たり前で、同じ見開きでもページの開き方を変えたり、本を少し手前へずらしたりするとモニター画面が急に明るくなることがある。そして、ページの色によっては、いくら本の位置を変えても、そして露出を限界まで調整しても、明るくならないことすらある。

カラー写真やイラストがない文字ばかりの本では、上記の明るさの問題は少ない。それでも注意したいことがある。専用アプリのモニター画面は約0.5秒おきに更新される。つまり、本のページを指で動かしてもモニター画面でそれがリアルタイムには反映しない。そして、大判の本のページをめくる時にスキャナのカメラレンズのすぐ近くをページが通り過ぎると自動露出がモニター画面を暗くすることがあるが、ページをちゃんと押さえて暗さから復帰するのに1秒ほどかかる場合がある。この場合もモニター画面の明るさは約0.5秒おきに更新される。もしもモニター画面の更新前で画面が暗い時にフットスイッチを踏むと、暗い状態でスキャン画像が出力されることがある。モニター画面を見て、暗くないことを確認してからフットスイッチを踏まねばならない。

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個々のスキャンごとに露出を調整するならば、私は2つの選択肢のどちらかを採らねばならない。それは、細部を重視して暗さに甘んじるか、見た目の明るさを重視して白飛びの心配を諦めるかだ。これは、スキャン対象の本がどんな物か、その本に自分が何を求めるかで選択することになる。

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ページの歪みについて。製本が厳密で、薄めの本で、ハードカバーならば、ページの歪みは気にならないこともある。しかし、製本の状態によりページの上と下で開き具合が違うと、左右のページが傾き、平行にならないことは多々ある。「湾曲した本」モードであまりにひどい場合はスキャナ付属アプリの「補助補正」で中央の縫い目をわざと中央からずらすという裏技である程度修正できることもあるが、修正できないことも多い。

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「湾曲した本」モードの場合、本の傾き等は自動補正してくれるが、それにも限度がある。たとえば分厚い本の場合、片方のページの端が本の厚みだけ下がり、反対側との高低差が大きい。上の例では、ページ端まで写真があるので私はそれを専用指サックで隠してしまいたくなかったから、右側は指サックを使わず、左の指サックだけで押さえた。その結果、左右の高低差はさらに大きくなり、スキャン結果は左側のページ端が明らかに小さく写っている。

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専用指サックでページ端を押さえると、押さえた部分が微妙に沈み、逆にページ上端や下端は微妙に上がる。その微妙な変化がスキャン結果には顕著に表れる。ハードカバーならば、指サックで押さえてもページが沈まないので問題ない。しかしハードカバーでない本は、専用マットの柔らかさも影響して、指サック部分が沈む。スキャン結果の画像は左ページの端が「 > 」になり、右ページの端が「 < 」になる。先ほどの高低差の件もそうだが、このオーバーヘッドスキャナでスキャンした結果は、真ん中あたりがうまく補正されても、端の部分は問題が出やすい。つまり、それに妥協しつつこのスキャナを使わなければならない。

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自動領域認識が誤作動する場合の対処法について。上の画像は一見まともなようだが、実は画像の下辺、イスの足が切れている。背景が暗い色な上に、サイドライトから遠い場所にあるので、自動領域認識がその部分を本の領域外と判断した。こういう時の対処法は、いくつかある。

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まず、本を上下逆さまにする。すると暗い背景部分がサイドライトにもっとも近づくので、自動領域認識が正常に働くことがある。スキャン後に画像を180度回転させる。ただし大判の本の場合、サイドライトに近い側がライトに近すぎてテカりが出るので、上下逆さまにした画像だけがテカりの場所が他と違い、画像を順に見て行った時に違和感を覚えることもある。

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今度の画像は、下辺にハンモックがくっついていて違和感がある。実は元の写真はもう少し下まで続くが、背景が暗いので自動領域認識が誤作動し、ハンモックの下で画像が切れた。これを先ほどと同じように上下逆さにしてスキャンしてみた。

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今度は、上下逆さにしても自動領域認識は誤作動した。

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こういう時は、ページのすぐ下に白い紙を挟んでスキャンする。するとスキャナの自動領域認識は白い紙まで含めて認識するので、ページ端の暗い部分が切れない。そのかわりに、後で白い紙の部分をトリムする手間が増える。

上記の2つの方法でもうまく行かない場合がある。たとえば、折り込みページが山折り谷折りになっている場合は、その全体を自動領域認識させることはできない。スキャナは、真ん中あたりに綴じ目の低い部分があり、その両側が湾曲しつつ膨らんでいるという想定で処理しているから、そうでない変化を正しく認識せずに誤作動する。そういう場合は「湾曲した本」モードを諦め、「領域をスキャンする」モードで、ページの波打ちも含めてそのままにスキャンする。

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「湾曲した本」モードで山折りのような、想定されない形状の被写体をスキャンする時は、スキャン結果の画像をよく確認すること。上の画像は、一見スキャンに成功しているように見えるが、画像上辺近くの「セーラ・ローエル」を見ると「ロ」の字が一部切れている。折り込みページのように山折り谷折りになっている被写体を「湾曲した本」モードでスキャンすると、しばしばこの問題が生じる。

その他に補正が失敗しやすい事例は、赤っぽい色がページの大半を占めている場合。おそらくレーザー光の赤色と関係があるのだろう。

「領域をスキャンする」モードは湾曲を補正してくれないが、意外と有用だ。なぜなら、補正機能には誤認識も多く、それだけ手間がかかるから。一切の補正がないスキャンならば、誤認識を気にすることなく短時間で作業を進められる。

「フラットペーパー」モードは端が切れることがあるので気をつけること。「領域をスキャンする」モードと違い、「フラットペーパー」モードは領域自動認識が有効になる。その結果、誤認識もまた生じうる。

専用アプリのクラッシュについて。スキャナ専用アプリのメモリ管理は不完全と思われる。あまりに沢山の画像を一度にスキャンした時に、スキャン画面から戻る時などにクラッシュ(強制終了)することがある。クラッシュしてアプリが終了しても、スキャン画像はAuraDoc\sourcesに残り、専用アプリを再起動して画面右上の「フォルダをインポートする」機能で読み込むことはできる。しかし、メモリ上に確保されていたデータを使う機能(補助補正や、カラーモードの自由な変換)はできなくなっている。


飲酒時記事 前夜祭という名の大昔の読み切り漫画 [手記さまざま4]

痛風の私がこんなに早くまた飲酒したのは、私を家から追い出そうとしている人間が電話をかけてきたからだ。それで私は酒を飲んだ。昔の漫画雑誌を読み返した時に、それを一部UPすることにした。このブログ記事には縮小画像を3枚載せた。全体のダウンロードは記事の下にあるリンクから。
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zipの中の画像は周囲に白い部分があるが、これはフラットベッドスキャナでスキャンした時の余白。つまりこれは、デジタル化したままの、縮小も何もしていない画像だ。それなのに小さめなのは、私がスキャナでデジタル化を始めた頃のもので、まだ300dpiは必要だという事情を知らなかったからだ。

ファイル転送サービスのアドレス
https://e.up300.net/a44797b3f4db50e5eebc3a9a711bb3c8/

ファイル名
Zenya_Shift_JIS.zip

ファイルサイズ
10.36MB


飲酒時の申しわけない記事 [手記さまざま4]

定期的にこんな記事が出て申しわけない。私はアル中だ。仕事、親の病気、転居に伴い大事な物を処分する脅威。それらのストレスを酒で紛らわそうとする。今日は、初日授業の後で疲れ果て、どうせ仕事が出来ないのなら、今飲んでおいて明日次の仕事をしようと考えた。金麦3缶を飲んですでに酩酊している。(酒を禁じられると、酒にたいする免疫がなくなり、少ない量ですぐ酔うことがある。)

そういう、つまらない奴になった酩酊時の私が、皆さんにご迷惑をかけつつ、何をしようとするか。酩酊していないと出来ない事があると知ってしまった。それで私はアル中にかこつけて、悪いことをしようとしている、のかもしれない。

私はひとつ前の記事で「掃き溜めの鶴」の話をした。昨日初仕事から帰って、やっと気づいた。どうしてこれをUPしないのか、と。

私は布団の中で、スマホで検索した。果たして、この「掃き溜めの鶴」は、現在売られているか。結果は、売られていなかった。再版を望む声があるが、でも今のところ中古本の販売か、オークションでSOLD OUTになっているかだ。ではUPしよう。

ただ、今回のネット検索で、人々の思いというものを気にするようになった。私は現在のネット検索結果から、入手困難と認識してUPしようとしている。ところが、再版を希望している人々から見れば、こういう中途半端な行為は再版運動への妨げとなる。きっと、これを知ったら、気を悪くする人がいるだろう。人の考える方向性は、様々だ。世の中は難しい。

だから私は、あえてこの記事のタイトルに書名を書かなかった。記事の中身にも書名を書かない。著者名も書かない。再版を希望する人に悪影響を与えるつもりはない。恨まれるつもりもない。ただ、「何かの運でこのサイトに来た人が、何かの幸運で気に入ってくれたなら、ダウンロードしていただこう」という、ささやかな運動にした。思えば、私がこの本を見つけたのも幸運だった。女人禁制のエロ書店でこれに出会うなんて、ありえない。そのありえない幸運で、私はこの本と出会った。だから昔の私と同じく、今回も幸運によってこの本と出会える人がきっといるだろう。それだけでいい。
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今回は、zipの中に解説のtxt文書がない。飲酒時の酩酊状態でUPしたので、こうなってしまった。申しわけない。画像処理情報として、オーバーヘッドスキャン画像はスキャン後にXnViewで少しいじってある(各画像の色変化を目立たなくするためのグレースケール化)。でもそれは、私が「自分が見やすいように」と変えたことで、改善こそあれ、改悪はないと信じている。


ファイル転送サービスへのリンク
https://up300.net/f516852ef7120b54f93ea1f5e741fc34/

ファイル名
LC_Tsutsui_Shift_JIS.zip

ファイルサイズ
107.81MB


掃き溜めの鶴にお別れを [手記さまざま4]

仕事が始まるから、毎日忙しい。その中で転居のために思い出の品を処分してゆかねばならず、親は病気で、もはやオーバーヘッドスキャンをしている暇がない。まったく暇がないまま2日が過ぎ、明日はまた忙しいことがわかっているから、今日は寝る前に無理やり時間を作って1冊だけスキャンした。予定では保育社の原色図鑑のはずだったが、机から出した品の中に昔買った少女漫画本があった。これも次の資源ごみの日にお別れだ。お別れの前にスキャンした。
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この本のことは、このブログで2回くらい書いた気がする。私がまだ若かった頃、東京の女人禁制の店、つまりエロ商品ばかり売っている店に行った時、エロ漫画コーナーの書架に人知れずあった。だから私はこれを掃き溜めの鶴と呼ぶ。どうしてこれがエロの中に混ざっていたのかは永遠の謎だ。

この本は、はるか昔に一度スキャンした。その時はフラットベッドスキャナしか持っていなかったし、本を破壊するつもりはなかったので、スキャン結果の本はこんな風に歪んだ。
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今見てみたら、歪んでいるだけでなく、たいした解像度でスキャンしていない。今回の画像は縮小していないので、次のオーバーヘッドスキャン画像と比べてもらえばわかる。きっと当時の私は、この解像度では駄目だということがまだわかっていなかったのだ。

今日オーバーヘッドスキャナでスキャンしたのが、次の画像だ。画質は劣るが、綴じ代近くのネームが読める。
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この本の作品には感動できる話が多い。私がこれを愛読した頃はまだ若く、痛風にもなっていなかったから、夜に自室で酒を飲みながら読んで感動したものだった。今はもう痛風じじいになってしまったから、酒は駄目だし感動もできない。

悲しいが、もうこの本とお別れして、私は先へ行かねばならない。私の心の中では、なぜかバッハのゴルトベルク変奏曲が延々と流れて、この本への別れの曲となっていた。


デンジマンOPのイントロ、ウィキペディアの記事 [手記さまざま4]

ウィキペディアの電子戦隊デンジマンの記事で音楽の所を見た時、気になる記述を見つけた。記述が複雑で、分かりにくい。主題歌にはテレビサイズとフルサイズがあり、テレビサイズはコーダが1小節カットされたが、実際のオープニングはコーダをフルサイズのものに差し替え、、、、??それって、テレビサイズは結局使われずに、別個に実際のオープニングというバージョンがあるってことか?私には分かりにくい。で、ここからが本題だ。第2話まではイントロを2小節カット、第3話以降はイントロを1小節カットと書いてある。どっちもカットされてるが、第2話まではカットの度合いが大きいらしい。あの不穏なイントロがないのは、そのせいなのだろうか。


デンジマンに何が起きた!? [手記さまざま4]

君は電子戦隊デンジマンのオープニングを知っているか。戦隊ヒーロー物とは思えない不穏なイントロで始まるあのオープニングを。私は本放送時からあの不穏なイントロが好きだった。シンセサイザーとメロトロンで作ったような不気味でカッコいい音が。当時カセットテープにも録音したぞ。だから、今年の4月に東映チャンネルでデンジマンの再放送があると知り、私は録画してワクワクしながら見た。そうしたら、あの不穏なイントロがカットされているではないか。それだけではない。爆発音も無くなっている。一体デンジマンに何が起きたのだ。ひょっとして、DVDをレンタルしても同じように不穏なイントロがカットされているのだろうか。爆発音がないのだろうか。


海野十三発見 [手記さまざま4]

私は自室の天袋にある物を一通りデジカメ撮影したつもりでいた。本ならば、中身は撮らなくても表紙だけは撮って、天袋に何があるかがわかるようにしたつもりだった。ところが、そうではなかった。天袋整理を始めた最初の頃は、まだ「全部の物を撮影する」という事を思いついていなかったようだ。昨日、箱の中から海野十三の「火星探検」が出てきた。この本は、このブログの2020年11月13日の記事で、見つからなかったと書いた。でもデジカメ撮影がなかっただけで、本は存在した。
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昭和22年発行だ。私はまだ生まれていない。

どうして私がこの古い本を持っているかというと、叔父が私にくれたからだ。この本は、叔父や父が子供の頃の本なのだ。その叔父も今年の2月に他界し、私は転居のために自室の多くの物を処分しなければならないから、この本とも再会早々にお別れだ。

この本はあまりに古いから、どなたかからご要望があれば全ページをネットにUPしても問題は生じないはずだ。ただ、その「ご要望」がありそうにない。先ほど書いた通り、私はこのブログの2020年11月13日の記事で海野十三の話をした。その記事のアクセス件数が、2022年4月になっても、たったの20件だ。私がネットにUPするには、画像をzipに詰めて、ファイル共有サービスサイトにUPするだけでなく、後日自分でダウンロードし、中身を再確認し、間違いがないようにしなければならない。毎日を転居のための自室整理に使っている今の私には、その暇は本当はない。それでもUPするならば、人様に喜んでダウンロードしてもらえるような物をUPしたい。海野十三は、たぶんもう古すぎて需要がないのだ。

私は需要がありそうな本を1冊知っている。保育社の原色図鑑のうち、現在は売られていないもの。淡水プランクトン図鑑だったか。これを私は以前に、ただ自分の思い出というつもりで記事にした。そうしたら、びっくりするほどのアクセス数があり、私は何がどうしたのかと思った。今回、この本が本当にもう売られていないかをネットで確認した。売られていないようだ。ところがその時に、国会図書館のサイトがヒットした。そこに書かれていたのは、この本の著作権がまだ存続しているか、あるいはその調査が済んでいないので、この本をネット上で公開できず、閲覧したい人は国会図書館まで来てくださいという事だった。こんな事を書かれてしまったら、私がUPできないじゃないか。知らなければUPしていたが、知ってしまったからにはUPできない。残念だ。


アルバム写真をフラットベッドスキャナでスキャン [手記さまざま4]

親が自分のアルバムを出してきて、欲しい写真があったら取っていいと言った。その後アルバムは捨てる。せっかくのチャンスだし、今を逃したら写真は失われるので、必要な写真をスキャンしてパソコンに入れようと思った。そうなると、今日の可燃ごみ出しで処分するはずだった私自身のアルバムからも、必要な写真をスキャンして保存したくなる。ごみ出し前でギリギリ間に合ったのも何かの縁だ。

私はアルバムから必要な写真を取った。スキャンにはフラットベッドスキャナを使う。低画質のオーバーヘッドスキャナでは意味がない。スキャナの解像度はプリンタ設定の300dpiでも良かったが、今スキャンしておかないと元写真を捨てるので、720dpiにした。出力設定を「その他」にしたら、またディスプレイガンマが1.8になってしまったが、これはそのままいじっていない。プレビューの後スキャンした。スキャン領域全体だと1枚に10分もかかり、無茶だ。写真の部分だけを選択しても2分かかる。写真は、傾かないように置くのが無理なので、無造作に置いてスキャンし、後から画像編集アプリで角度修正する。

さて、最初のスキャン結果を見た。もっと拡大できても良いが、そのぶん時間がかかるので、720dpiのままで良い。その次に気づいたのが大問題だ。白いゴミが、良く見える。点のようなゴミや、糸屑のようなゴミ。写真もスキャナのガラス面も拭いたが、気楽な拭き方では駄目だったようだ。

もう一度写真とガラス面を拭いてスキャンしたが、ゴミは別の所に見つかった。私は、このゴミを完全に取るのは無理と判断した。仕方ない。人物ならば顔にゴミが付いていない、風景ならば中心となる所か、黒くてゴミの目立つところにゴミが付いていない、で妥協するしかない。1枚の写真を2回スキャンし、人物の顔や風景の中心となる所のゴミを比べる。どちらかゴミの目立たないほうを採用し、もう一方を削除する。どちらの顔にもゴミがあり妥協することもある。2枚の写真のまったく同じ所にゴミがあり、これはネガそのものの傷か、写真を拭いても取れないゴミか、いずれにせよこれ以上何もできないと納得することもある。ごくまれには、ゴミが見つからずに素晴らしいと感嘆する画像もある。何回スキャンしても同じ間隔で同じ形のゴミがあり、これはスキャナのガラス裏面のゴミだと気づいた時はショックだった。それからは、ガラス面のどこならば裏のゴミが少ないかも考えた。

ところで、今回スキャンする写真が何枚あるかというと、親のアルバムから10枚、自分のアルバムから約60枚ある。1枚のスキャンに2分かかり、1枚の写真を2回ずつスキャンする。写真とガラス面を拭く時間もある。全部終わったら、一体何時になっているだろう。