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思った結果にならないのは当たり前だが、やはり残念だ [手記さまざま5]

世の中が自分の思ったように進まないのは当たり前のことだが、時々意外すぎて残念なことはある。

以前にYouTubeにUPした不明曲が判明したので、私は「自分ルール」に従って何かひとつ動画をUPすることにした。不明曲判明に協力してくれた方に直接お礼できなくても、世の人々が欲している動画を何か出せば巡り巡って世のため人のためになると考えてのことだ。

私は虎の子の動画を出すことにした。これは十年以上前から私自身が欲しくてたまらなかったもので、映像自体はとっくに動画共有サイトにUPされていたが、ドイツ語で喋っているから何を言っているのかわからない。私は何年もの間「わからないものは仕方がない」と思い諦めていたが、どうしても何とかしたいという思いを抑えられなかった。それで、友人のご迷惑になるとわかってはいたが、動画を送ってディクテーションをお願いした。彼は有難いことに快諾してくれた。

やがて、「難しかった」と言いつつも彼は結果を送ってくれた。私は念願の日本語字幕つき動画を完成させることができた! 私が持っている動画の中で、これほど価値のあるものは他にない。AIによる「合っているかいないかわからない」自動翻訳ではなく、友人と私、二人の人間が考え抜いて作った字幕だ。

私は満を持してそれをUPした。

友人はコロナ禍の最中に帰らぬ人となり、もはや私はこの字幕に手を加えることができない。だから、どなたかからコメントで何かを質問されても要望されても何もできないので、初めからコメントはオフにしておいた。

私は人様の役に立てたと信じていた。一週間後、アクセス数を見るために動画のページを見てみた。それからも何度か見に行った。見に来てくれた方は、お一人か、お二人か、多くて三人だ。あとは私がアクセス数を調べるために訪れた回数だ。

私が持っている中で一番貴重な動画なのだが。私以外の方には貴重でなかったらしい。それが不思議でならない。字幕なしの動画を動画共有サイトで見て、ドイツ語を聞いて、「一体何を言っているんだ」と知りたがった日本人は何十人も、いやそれ以上にいるばすなのに。AIが作った合っているかわからない翻訳でなく、人間が考え抜いて作った訳なのに。もはや、そういう時代ではないのかもしれない。


消火器 [手記さまざま5]

防災訓練が近づいて、掲示が出ました。何月何日の何時にアナウンスがあったら玄関に「無事ですカード」を出してください、と。私が以前に住んでいた所の自治会では「無事ですタオル」でしたが、どこも事情は同じと納得しました。でも、その「無事ですカード」はどこにある? 管理人さんが言うには、各戸に備え付けてあるのだそうです。でもリフォーム済みの住居を最初に見た時から、そんなものはありませんでした。管理人さんが推測するに、売主が持っていってしまったのか、と。その売主は個人でなく、マンションを買ってはリフォームして売る業者だから、持っていったのでなくリフォーム時に処分しちゃったのでしょう。「無事ですカード」は管理人さんが新しいのを調達してくれました。

さて大変だったのは、その後です。また管理人さんが言うには、各戸に消火器を渡してあるんですが、それはありますか?と。そんなものは、ここに来てから見たことがありません。すると管理人さん、今度は調達というわけに行かないらしく、売主に話して返してもらってくださいと言われました。ここを売り出したのは二年前なので、99.9パーセントの確率で消火器は処分済みです。さて、どうなるんでしょう。人生はどうしてこうも次々に何か起きるのでしょう。