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イノシシのB級モンスター・パニック映画 [手記さまざま5]

若い頃の記憶は時々、驚くほど鮮明なことがある。先日、私は子供の頃にテレビで見たB級モンスター・パニック映画を2つ思い出した。どちらもラストはどこかの工場で、どちらも巨大モンスターが機械に潰されてエンドとなる。片方はイノシシが襲ってきて、ベルトコンベアの先で機械に粉砕される。低予算の作り物をごまかすためか、イノシシは部分的にしか見せない。でも私はこのラストが好きだった。もう片方の映画はイノシシよりも貧弱なモンスターが襲ってきて、私はこの貧弱なモンスターがあまり好みでなかった。数日間探し続けた努力が実り、両方の映画の名前がわかった。イノシシのほうは「レイザーバック」、貧弱なほうは「地下室の悪夢」だ。しかしそれだけではなかった。これら2つの映画には、私の思い出がまだあった。「レイザーバック」のほうは、男が見る幻覚の中で馬の骨が襲ってくる。このシーンを子供の頃に見た時は、強烈に印象的だった。「地下室の悪夢」は、怪物の巣に無数の骸骨が山になって散乱している。そして映画のラストで、ただ一人生き残った男が外へ出る時、出勤のパンチカードを差すが、死んだ同僚のパンチカードも差してから出てゆく。これが印象的だった。英語版ウィキペディアで調べたら、これはテレビ版のエンディングで映画版にはないそうだ。