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第四の生き甲斐を探します65 作品3 [手記さまざま5]

作品3をまたも未完のままにしないためには、早くキリの部分を作らなければいけない。キリを作れば、最初の早笛から最後のキリまで、曲がりなりにも音をつなぐことができるから。そして昔の私が作ったキリは、オーケストラ演奏だった。今の年とった私は、夢と希望が詰まっていた昔の思いを大事にしたい。だから昔オーケストラ演奏で作ったキリを、今再現したい。でも、昔持っていたシンセ音色バンクはもうない。どうしたらオーケストラの音を作れるか。

KORGのサイトには、KORG Collection(旧KORG Legacy Collection)のライセンス所有者がダウンロードできる音色バンクがある。私は以前に一度これをダウンロードして音色を聞いてみたが、すべての音色がいわゆるシンセ・サウンド的なもので、アコースティック楽器を模した音色はひとつもなかった。私が求めている音色とはあまりに違うので、削除してしまった。でも今回DTM再挑戦となったので、私は再度KORGのサイトから音色バンクをダウンロードして聞いてみた。結果は、昔の感想と同じだった。どうにも使えない。MS-20でアコースティック楽器を模すのは無謀なのだろうか。製作者のKORGでさえ、それをしようとしない。でも私の場合、XILS3がデモ版を使っているので、音色を保存/読み込みできるシンセはKORG Collectionしかない。今の私がアコースティック楽器を模すには、MS-20を使うしかないのだ。

私に残された可能性は、昔買った本「シンセサイザーここがポイント」だけとなった。昔この本に載っているヴァイオリンの音色を試したことがある。そのまま使えるほど高級な出来ではなかったが、そこから学べるかもしれない。もうじき仕事が忙しくなる。あまり時間が取れないが、仕事をする気になれない時、ストレスが溜まって困った時などに、この本の音色を試してみよう。

**** 本のヴァイオリン.fxpから本のヴァイオリン2.fxpへの変更:
violin.jpg
FREQUENCY MODULATIONセクションのMG/T.EXTを1から0.6に
MODULATION GENERATORセクションのTEMPOをオフに、FREQUENCY/TIMESを4から3に
ENVELOPE GENERATOR1セクションのDELAY TIMEを1.5から4.7に、ATTACK TIMEを2から4.2に

解説
MGのTEMPO SYNCなるものがハードウェアMS-20にはなかったと思われる。これがオンだとMGの効きが妙なことになる。これをオフにするとビブラートが再現できるが、本の設定のままだと音の揺れの周期や強さに微妙にリアルさがない。そこでFREQUENCY/TIMESとFREQUENCY MODULATION-MG/T.EXTを微調整した。
ビブラートの始まりは少し遅らせ、効きも徐々に強くなったほうが良いので、EG1-DELAY TIMEとATTACK TIMEを長くした。

**** 本のギター.fxpから本のギター2.fxpへの変更:
guitar.jpg
VOLTAGE CONTROLLED LOWPASS FILTERセクションのCUTOFF FREQUENCYを3から7に
LPF-CUTOFF FREQUENCY MODULATIONセクションのEG2/EXTを8から2に
ENVELOPE GENERATOR2セクションのRELEASE TIMEを1.5から5.1に

解説
本の通りの設定だと音があまり出なかった。私はHPFとLPFのカットオフ周波数つまみが同じ位置というのが気になった。そこでLPFのカットオフ周波数を上げたら音が出た。
本の設定を見るとVCAに送るEGのSUSTAIN LEVELが上がっている。弦楽器だから減衰音のはずなのにSUSTAINを上げるとは、キーを叩くようにしてすぐ離す奏法を意図しているのかと思った。それならと、RELEASE TIMEを上げてゆっくり減衰するようにした。
LPFに送るEGを本のように強くするとシンセ独特の不自然な高調波が出てしまうので、あえてEGを弱くして自然さを出した。