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音がずれてゆくmp4 (9) 長時間録画と再エンコードは未解決問題あり [手記さまざま3]

私の実験のうち、11時間の最長mp4は再エンコードによるファイルサイズ縮小とDtsEdit.exeによる音ずれ解消に成功した。以前の記事に書いたが、私はHVE703の11時間連続録画テストの1回目に成功した後、2回目にとりかかり、その途中で録画が勝手に終了した。その後もテストを続けたが、いずれも録画は途中で勝手に終了した。それらの11時間に満たない録画も、私はファイルサイズ縮小と音ずれ解消を実行しようとした。ところがここで問題が生じた。今回ファイルサイズ縮小をしようと決めた中でいちばん短いmp4が、どのアプリを使っても再エンコードに失敗した。Avidemuxで読み込みの際にBフレームによるクラッシュを回避するモードを勧められ、Noを選んでエンコードするとクラッシュした。再度試しても同じ。Yesを選んでエンコードするとクラッシュしないが、1時間もかけて再エンコードした結果のファイルサイズが異常に小さい。再生不可。AudioをCopyからAACにして再度試したが今度はさらにファイルサイズが小さい。AnyVideoConverterも再度試したが、やはり処理に失敗した。いま試している動画は2時間程度の長さ(59.94fpsだからフレーム数は通常の約2倍)なのでAviUtlでも何とかなるかと設定で最大フレーム数を増やした。読み込みは成功した。しかし入力プラグインにMP4 File Readerを使うとエンコード開始から少し経って例外が発生しAviUtlは終了した。入力プラグインにDirectShow File Readerを使うとエンコードはエラー表示なしで終了するがファイルサイズが妙に小さい。音声は先まで出るが映像は最初のフレームのみ。読み込んだ後にAviUtlの「ファイル情報」を見たら、フレームレートが25.000fpsだった。間違っている。元動画を真空波動研で調べると59.94fps。「ファイルを開く」ダイアログを見ると「fps変換無し」になっており、ここは問題なさそうだ。「60fps読み込み」にチェックを付けて読み込んでみるとフレームレートが50.000fps。駄目だ。AviUtlの「ファイル情報」のフレーム数は176211/352422(60fps読み込み)。本当は422455だから、滅茶苦茶だ。まがりなりにも使える入力プラグインはDirectShow File Readerだけなので、その設定を見てみた。フレームレートとサンプリング周波数を自動ではなく指定値を使用するにし、59.94fps, 48000Hzとした。再読み込み後に「ファイル情報」を見るとフレームレートが59.94fpsになっている。フレームはなぜか全部読み込めなかった旨の警告が出た。エンコードした結果は、ファイルサイズ393MB、59.94fps、フレーム数422483。フレームレート以外は異常だ。再生すると、音声は進むが映像は最初の辺りのフレームから先へ進まない。
私は、今はこれ以上できることを思いつかない。そういえばネット上のレビューに、自分のやりたい事にはHVE703は使えなかったという報告がひとつあった。私の場合も、長時間録画で問題が発生し、出力されたmp4が巨大なのでファイルサイズを縮小しようと再エンコードしたら問題が発生した。おそらくHVE703というのは、よくある使い方には使えるように調整されているに違いないが、そうでない使い方(私の場合は長時間録画と再エンコード)には対応しないことが多いのだろう。


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