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転居は信仰心も失わせる [手記さまざま4]

(今回は私の転居メモからそのまま写すことをお許しいただきたい。表現は他人に見せるためでなく自分用になっている。)自室最後の懸案、亡くなったじいちゃんと父ちゃんの大きな写真を団地サイズの部屋に合うように縮小する懸案に取りかかった。2つを一度にでなく、まず、うまく行くかどうか1つ試すのがいい。じいちゃんの額から写真を取り出しリュックに入れた。これをコンビニへ持って行きL判写真としてプリントする。それで、ばあちゃんの写真と同じサイズになるはずだ。作業の途中、父ちゃんの写真が悲しそうな顔に見えた。それは私の心に残る最後のためらいを反映したのかもしれない。私は今回の自室整理を始める前と始めた後とでずいぶん変わった。始める前はお経の本を転居先へ持って行くのが当たり前のつもりだったし、じいちゃん父ちゃんの写真も額ごと持って行くのが当たり前だった。それが、子供の頃から大事にしてきた本、レコード、カセットテープ、若い頃から大事にしてきたビデオテープ、PC-9821を断腸の思いで捨てて行くうちに、何もかも捨てるという風に脳内が変化して行った。転居は信仰心も失わせる。お経の本はオーバーヘッドスキャンしてから資源ごみとして出した。じいちゃん父ちゃんの元写真を捨てはしないが、団地サイズでしかも木ネジが通らないコンクリート壁の住居ではじいちゃんの大きな額を壁に下げるのは現実的でなく、父ちゃんの写真は現在額の台となっているフロア型スピーカーがなくなるので、置き場所すらない。それでコンビニのマルチコピー機で縮小することを思いついた。