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音楽購入をきっかけに色々思う [手記さまざま4]

今日は、私には珍しいことをした。ネットで音楽を購入してダウンロードした。狩人の青春物語と、4人の歌手のカヴァーだ。これらは私のカセットテープの1巻に入っていて、調べたら全曲が1枚のレコードに収まっている。私の従妹が若い頃に狩人の大ファンだったので、きっと私が若い頃に彼女からレコードを借りたのだろう。本当の事情はもう忘れてしまったが、当時の私が狩人の曲をカヴァー曲を含めてこれだけ録音したのだから、きっとそうに違いない。
私は「うさぎ小屋」への転居を控えて自室のほとんどの物を処分した。大切なカセットテープも可燃ごみとなり果てた。こうして何もかも失った後で、わざわざお金を出してカセットの曲を購入するのは、私という人間にとってとても珍しいことだ。しかし、たまにはそんなこともしていいと思った。ちゃんとした音源を聴くと、音が良い。たまにはお金を使うべきだ。私は10年以上も前にリストラされた時から、心が歪んでしまったようだ。極端に出費を怖がる。それだけではない。外へも出なくなった。なぜなら定期券がないから。仕事をたくさん失って、週の限られた曜日にしか出勤しなくなったから、定期を買うと足が出る。だから回数券を買う。回数券は定期とは違う。定期ならば、ひとたび購入したからには使うだけ得をする気分だ。自然と外へ出て電車に乗りたがる。ところが回数券は、無駄に使えば損をする。だから仕事もないのに電車に乗ろうとはしない。そういう生活を10年以上続けて、私は歪みまくった。きっと、足腰が不健康なのも、外に出ないからだろう。そんな気がしてきた。横浜も鎌倉ももう行くことはない。青梅も。一年365日、職場と家のどちらかに居る。それでどうして体と心の健康が保てようか。源氏山から北鎌倉へは、もうこの足腰では歩けないだろうなあ。でも歩こうとするうちに健康になるかもしれない。
これから転居し、今までよりも多くの出費を毎月するようになったら、私は今よりも怯え、家に閉じこもるのだろうか。