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たかがイヤホン、ではなかった。 [手記さまざま2]

イヤホン。たかがイヤホンと思いませんか。思わない方は、色々知っている方なのでしょう。私はたかがイヤホンと思っていたのですが、現実はそうでなく、もう完全にわからなくなりました。

私のパソコンにつなぐイヤホンが壊れました。中の機械は健在ですが外側が取れてしまいました。音は聞こえますが、そのまま耳にはめて中の機械が耳穴から取れなくなったり耳を傷つけたりしたら大変です。それで私は今までに2回、ヨドバシカメラという家電店に行きました。ところが2回とも、どれを買っていいかわからずに手ぶらで帰ってきました。

私は古い人間なので、イヤホンといえばテレビ・ラジオに使うとにかく聞こえればいい安いのと、音楽鑑賞用の周波数特性を気にした比較的高いのがある位だと思っていました。それで、私の場合はカセットテープ補完作業もしているので、最底辺の安物は避けて、ある程度音楽鑑賞に耐える周波数特性のものを買えばいいと安易に思っていました。

ヨドバシカメラの売り場に到着してまず驚いたのがイヤホンの種類の多さ。次に驚いたのが値段の高さ。なんでこんなに多いんだ。なんでこんなに高いんだ。その2つに圧倒されました。

何とかして絞り込まなければなりません。観察すると売り場の中央にBluetoothのイヤホンがズラリと並んでいることに気づきました。なるほど、音楽鑑賞用でしかも無線なら、それは高いだろう。私は据え置き型のパソコンにくっつけるので、無線の必要がありません。まずBluetoothを除外しました。

それでもまだ数が多すぎる! そして滅茶苦茶高いのがある! 有線のイヤホンの場合、高いのは、安いのと何がどれくらい違うの? そしてこの膨大な種類の中からどうやって選べばいいの? 私はこの先へ進むことができず、店から手ぶらで帰ったのです。

買う前にネット検索して情報を収集しなければ無理です。

というわけで情報収集しました。まず、イヤホンの形が昔と変わってしまったと私が感じていた謎が解けました。今の主流は耳穴にしっかり突っ込むカナル型というものだそうです。これにはいくつかのメリットがあり、音漏れが少なく周囲の雑音も聞こえにくい。低音が充実しやすい。これらはそのまま昔風のイヤホンが苦手とする所でもあり、昔風のイヤホン(今はインナーイヤー型と呼ばれているそうですが)は耳穴に密着しないから音漏れが多く、周囲の雑音が聞こえやすく、低音が軽くなりやすい。そんな風にネット上の記事に書かれていました。そのへんの事情は、私も何となくわかる気がするんです。私は若い頃、オープンエアー型のヘッドホンを使っていました。イージーリスニングにはそれで良かったんですが、プログレなんか聴く時は手のひらで左右のハウジングを覆ってヘッドホンを耳に押し付けると低音が強調され閉塞感が出て曲に合った感じになりました。事情はそれと似ているかもしれません。

ということは、もしも私がイヤホンで本格的に音楽を聴くならば、カナル型のほうが私個人の好みの音が出るかもしれません。でも今はイヤホンの用途が違います。カセットテープ音声をネット上の音声と比べ、高音がどの程度出ているか知るのがひとつの目的です。だから、どちらかというと高音がよく聴き分けられるのが有難い。それと、長時間使用時の耳への負担について。もしも本格的な音楽鑑賞ならば多少耳に負担がかかってもちゃんと聴きたい。でも周波数特性のチェック程度のことをするなら耳に負担がかからないほうがいい。

ハイレゾ対応は、若い方にお任せします。私はカセットテープおじさんに過ぎないので。ノイズキャンセリングは、自室で使うから要りません。

結局、インナーイヤー型を探すことにしました。自室のパソコンにくっつけるので、有線で、マイク等の付加的な機能が一切付いていないもの。

今のところ第一候補はゼンハイザーのMX375というのです。カナル型全盛期の今、インナーイヤー型は片隅に押しやられ、このMX375もすでに国内生産は終了したそうです。でも輸入品ならまだ手に入りそうです。購入前にカナル型とインナーイヤー型の聴き比べだけはしておこうと思います。親のテレビにつながっているイヤホンがカナル型、私のパソコンにつながっているのがインナーイヤー型なので。

というわけで聴き比べました。あなたは「結果はどうでしたか?」と聞くに違いないのですが、恥ずかしいのであまり聞かないでください。一言で言うと、カナル型だのインナーイヤー型だのという違いよりも、高いオーディオ用か安いテレビ用かの違いのほうがよほど音質の差に影響するということがよくわかりました。二言で言うならば、それに加えて、我が家にはろくなイヤホンがないということもわかりました。更にグダグダ言ってもよいならば、テレビ用でもドラマやバラエティー番組の人の声とBGMはうまく聞こえるように出来ています。でも音楽の低音部はなんにも鳴らないみたいです。音楽には音楽用を使わなきゃ駄目だということはわかりました。

今日の記事は、ここまでです。

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