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昔のマンガ本を捨てる(17) [  昔の本(補完計画)]

前回の記事にそろそろ少年マンガを見たいと書いて、それ以前の記事に少年マンガはGS美神だと書いたから、論理的に今回はGS美神でなければおかしいのだが、現実は時として想定外の条件により論理の通りに行かないことがある。

GS美神のビニール袋に積もっている埃を吸い取るために掃除機を出してくる機会を逸してしまい、今はもう夜だ。それで私はどうしたか。見つけ出したぞGS美神以外を。同じ椎名高志先生の「椎名百貨店」1巻目。これは私にしては珍しく気に入って、GS美神は捨てても椎名百貨店は捨てないつもりだった。

「だった」と不吉な過去形になっている所から、お察しいただけたかもしれない。予定変更して捨てる可能性が出てきた。世の中は想定外が当たり前にあると感じる。

この特集の記事では最初1冊につき画像2枚だったが、近ごろは画像3枚になっている。これ以上増やすと「昔を懐かしむ手助け」でなく「画像のばらまき」みたいになってしまうので、私は1冊3枚が限界だと思っている。さて、「椎名百貨店」で画像を出すと、ちょっと情けないことになるのだが、試しにやってみよう。

過去にこの本を持っていた人が(そして私も)懐かしむとすれば、まずはアレではないだろうか。この本のブックカバーはこれ
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で、普通はブックカバーを外すと本の表紙は同じ絵のモノクロ版になっている。たとえばこの特集で少し前まで扱っていた南国アイスホッケー部もそうだ。でもたまにそうでない本もあって、この本はブックカバーを外すと
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こういう細かい心配りで読者を楽しませてくれる所も、私は好きだった。

私は椎名百貨店全3巻の中身をどれも好きだったが、第1巻の巻頭を飾るのはポケットナイトで、これは実にいい話だった。ムラマサがあゆみを巻き込むまいとたった一人でナガミツに立ち向かい、追い詰められて観念した時にあゆみの言葉を思い出し勇気をふりしぼる所は何度読んでも泣けてきた。

ところが、今回の私がデジカメ撮影をしながら中身を確認してゆくと、私の気持ちはあの、ムラマサがあゆみからサンタクロースの話を聞いた時のような
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になっていた。

年をとるというのは、恐ろしいことなのだろうか。感動というものを忘れるのだろうか。私としては、何かの事情でたまたまこうなったと思いたい。次にまたこの本を読んだら泣けてくると信じたい。

さっき、画像を出すと情けないことになると書いたのは、わかっていただけただろうか。私は自分の記事に合うようにちゃんとページを選んだつもりだ。その結果、中身の画像は「ハ!」だけになってしまったよ。

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