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沖縄離島ツアー。個人の感想。(6) [旅行 国内]

その6。
「波照間島には黒ずくめの一団がやってきた。」

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昨日も来た石垣港。港建物内部と桟橋は昨日撮影したので、今日は省略。昨日いたドリカンくんは今日はおらず、ツアー中に見たのは結局昨日1回きりだった。添乗員さんが言うには、波照間島行きの船は欠航になることも多く、順調に出港できるのはラッキーらしい。

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波照間島へ向けて出港。

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波照間島に着いた。

ドリーム観光は波照間島に定期便をもっていない。定期便をもっているのは安栄観光。今回はチャーター便だからドリーム観光の船で波照間島に来た。

バスの運転手が言うには、この島に観光客はあまり来ないそうだ。正直に言って島に観光施設は一切ありませんとのこと。

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バス車窓から。運転手が民家の説明をする。琉球石灰岩(もとはサンゴ。面倒くさいから以後「サンゴ」と書かせてほしい)を積み上げて塀とする。家の前には防風の木を植える。だから家を建てる際はまず防風の木を植えてから。

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バスを降りて民家散策開始。サンゴの塀、家の前のついたて、屋根の上のシーサーと全部揃っている家はなかなかない。

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塀からひょろひょろ生えているこの草が私は気になった。これの正体がわかるのは翌日。

集合時間までの間に(この時でなく昼食後の自由時間だったかもしれない)、私の同行者は郵便局で記念切手を買った。ツアー客のうち酒を飲む人はどこかへ行って当地の地酒「泡波」を買ってきた。この地酒は島を出るとどんどん高くなるので安い当地で買おうとしたそうだ。小瓶しか残っていなかったそうだが、一人で何本も買ってきた人がいた。さて、バスに乗り込み、次の目的地、日本最南端の碑へ。

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途中、車窓からヤギが見えた。ツアー客の感想としては「かわいいヤギ」だが、バス運転手さんはヤギが見えるたびに「おいしそうなヤギ」と紹介した。そのわけは、当地では祝い事のさいにヤギを食べる。ここで飼われているヤギは食用なのだ。祝い事のたびに1頭ずつ減る。この事情は小浜島でも同じらしい。

バスは波照間空港の滑走路のすぐ近くも通った。運転手さんがガイドするには、この滑走路にはもう何年も飛行機が来ていないそうだ。以前に、「波照間島へ来る飛行機のパイロットが定年で退職する」という知らせがあり、それっきり飛行機が来ないとか。でも現在この空港をまた使用する案件があり、じきにまた使われるだろうとのこと。

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バスを降りて、最南端の碑よりもずっと手前に集まり説明を聞く。今いる足元から最南端の碑まで続く2匹の蛇が絡み合ったような石造りのオブジェは沖縄が二度と本土と離れないようにという願いで作られ日本中の県の石が使われているという説明に私は関心を示さず、思うことはといえば、人々が最南端の碑を取り囲みあるいは碑と一緒に記念撮影を始めたらもう良い写真は撮れない。人より先に碑までたどり着き、人より先に写真を撮ってしまうこと。一目散に碑を目指す。バスの運転手が車内で「最南端の碑をご覧になったらあまりに小さくてがっかりすると思います」小さい理由はこの碑が自治体の資金によるものではなく発起者の学生をはじめとする人々の手によって作られたからと言っていた。また、旅行前の下調べで日の丸が付いているほうではないというのも読んでいた。私はまだ人が少ないうちに最南端の碑にたどり着き写真を撮った。

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後から人々がやって来るが、その中に黒ずくめの一団がいた。これも観光に来た一団に違いないから私は気に留めなかったが、後で添乗員さんが言うには、あの黒ずくめは神職の一団だったそうだ。最南端の碑の隣にある日の丸の付いた碑が昔神道神職の立てたもので、そこへ集まったらしい。じつはこの後、私たちがニシ浜へ行きそこから去ろうとすると、入れ違いでさっきの黒ずくめの一団がニシ浜へやって来た。目的である碑の前での参列を済ませ、次に当地の観光といった所だろう。
上の写真はネット上での公開を考慮して人の顔を隠している。写真を編集したのがウィンドウズのソフト「ペイント」なので、「ぼかし」などという高級なことはできない。ベタ塗りご勘弁。

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ここに来る前、どの島でだか忘れたが、木にパイナップルのような実がなっているのはアダンという植物だと説明があった。そのアダンが日の丸の付いた碑の背後に生えていたので撮影。前の記事に書いたが、タコノキというのもパイナップルに似た実がつく。帰宅後に調べたらアダンはタコノキ科タコノキ属だった。

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