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沖縄離島ツアー。個人の感想。(3) [旅行 国内]

その3。
「水落川では船の右側に乗れ。そもそもサキシマスオウはない。」

西表島を大原港から白浜港へ。

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この島の舗装道路には所々に赤茶色の縞があり、そこをバスが通るとガタガタ音がする。これは動物に車の進入を知らせるために音を出すのが目的で、ゼブラストライプと呼ばれているそうだ。

西表島は東部地区と西部地区に分かれており、東部地区ではさとうきび、西部地区ではパインとマンゴーが栽培されているという。だからここまで来ると、西表島でさとうきび畑を撮影する機会がなくなった。私はツアーの中に小浜島があるのを知っていて、そこに「シュガーロード」があるのも知っていたので、さとうきび畑は小浜島で撮影すればいいと考えていた。しかしそれは、後日の記事で述べることになるが間違いだった。

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白浜港に到着。このグラスボートに乗ってマングローブと珊瑚礁を見に行く。場所は船浮湾に流れ込むクイラ川の支流である水落川。

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マングローブの林。マングローブというのはこういう形態の根をもつ植物の総称であり、植物名ではないとのこと。私はどこかにもっと巨大なマングローブがあるのかと思っていたが、結局この大きさのマングローブしか見なかった。ボートで解説があると「右側に・・・」ばかりで私は左側に座っていたので、あまり写真が撮れなかった。

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水落の滝。ボートはここから引き返す。

引き返す途中のボートから、行きは右側に座る人の頭越しで撮影できなかったマングローブを近くで撮影しようとした。しかし帰宅後に見てみると写真はどれもブレている。観光船は、行きは解説しながらゆっくり進むが帰りはスピードを上げるので、そのせいかもしれない。

話は先走るが、後日の小浜島でのこと。バスの運転手さんがマイクで色々喋る中で、皆さんは西表島でマングローブとサキシマスオウをご覧になりましたねと言った。私はサキシマスオウを見ていなかった。20年前の旅行メモにはサキシマスオウを見たと書いてある。今回のツアーではマングローブ観光クルーズが仲間川ではなかったのでサキシマスオウが見えなかったと思われる。

さて話を元に戻そう。

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遠くに船浮港が見えるが、今は素通りして先へ行く。目的地は、イダの浜の沖にある珊瑚礁。これは船浮港から陸地の出っ張りをひとつ越した西側にある。

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行く手の海の色が明るい。珊瑚礁だろう。

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珊瑚礁に到着。グラスボートの真ん中に縦に伸びる覗き窓から海底を見つつ解説を聞く。

ボートの解説によると、珊瑚の呼び名はそのまんま形によるもので、テーブル状のものがテーブル珊瑚、枝状のものが枝珊瑚、脳のような形をしたものが脳珊瑚。潮の流れが急な所にはテーブル珊瑚が多く、潮の流れが緩やかな所には枝珊瑚が多い。

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船浮港に着いた。桟橋から、トイレおよび案内図のある場所へと歩く。たぶんこのへんを歩きながらだと思うが、グラスボート乗務員転じてガイドのお兄さんが、船浮の集落はこの200mほどの道で全部ですと言ったと思う。ほんとうに200mしかなかったのかはわからないが、とにかく海岸沿いの一本道を歩きつつ時々止まってガイドする。

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これがその200mの一本道の途中だ。どのへんまで歩いた所かはもうわからないが、イダの浜へ行く案内板が見えるから、まだここはトイレのすぐそばだろう。これから道なりにぶらぶら歩きつつ、この短い道の中でいくつものガイドを聞いた。

船浮集落の観光が終わると、その後は各自昼食場所まで帰るのだが、その時にガイドさんが「御嶽(ウタキ)には入らないでください」と言った。現地の人も神職以外は入らないそうだ。ガイドさんはニライカナイという言葉も口にした。私はそういうウタキなるものが明日行く新城島にはあると知っていたか、ここ船浮にもあるとは知らなかった。で、ツアー客からは、そもそもそれはどれですかという質問があり、ガイドさんが教えた。私は初め、小屋のような建物のことかと思ったが、そうではなく、その小屋に隣接する、ただ石を積んで塀にしたその内側の広場のような場所だった。

ガイドが終わって昼食処へ行った。靴を脱いで上がってくださいと言われて意外だった。

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「海人(ウミンチュ)田舎汁定食」。
当地では味噌汁は具沢山で、これがメインだと説明があった。汁の具の中で写真を見てわかりにくいものは、白身魚に衣をつけたもの。白味噌仕立てだが生姜の味がした。食後に私の旅仲間同行者が、作ったおばさんの一人に聞きに行ったところ、魚のあらで出汁を取り、白味噌を使い、生姜の搾り汁を加えているという。汁が入っているどんぶり茶碗が、普通のどんぶりよりも重い。
ご飯は、沖縄風炊き込みご飯。私の耳にはコージューシーと聞こえたが、帰宅後にネット検索したらクファジューシーだった。ツアー客が2人参加の場合、向かい合って座り真ん中におひつが置かれる。ご飯はこのおひつから取る。私は、炊き込みご飯に豚バラ肉の小片を入れても美味しいなあという感想をもった。これの作り方も旅仲間同行者が食後に聞いたところ、豚ばら肉とヒジキと人参を米と一緒に炊き、炊き上がってから小ネギを混ぜるという。私はばら肉をあらかじめ油で炒めて味付けするのかと思ったが、帰宅後にネット検索したところ、それはしない。
右上は、もずく酢。
左上はデザートで、沖縄風ぜんざい。麦を使うのが特徴。他には小豆が入っている。ほどよく甘い。
具沢山の汁で腹いっぱいになった。この定食は、興味深く、珍しく、滋味。

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