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標題電子ミュジーク・コンクレート(2) [  標題電子MC(補完計画)]

1. KORG Legacy Collectionに再挑戦(前回の記事の続き)
2. 今後(次回ではない)の予告。ヴァーチャルVCS3が出たと思い込んだ




1. KORG Legacy Collectionに再挑戦(前回の記事の続き)

私はずっと前にKORGのLegacy Collectionを購入したが、もともと子供時代に憧れていたMS-20を触りたかったにすぎず、買った当時に昔を懐かしんでいじっただけで終わった。それ以上本格的にいじるにはMIDIキーボードが必要だった。そうでなければ、音色を作るためにEDIT画面でつまみを回してはMAIN画面でキーボードの鍵をクリックするという面倒くさい作業となる。MAIN画面でつまみを回すこともできるにはできるが、つまみがめっちゃ小さいし文字は小さすぎて読めん。キーボードがあればEDIT画面で鍵を押しながらつまみを回せば音を出しながら調整ができるはずだが、キーボードはないから、音を出しっぱなしにしてつまみを回すにはホイールとVCAをつないでホイールを回してからEDIT画面でつまみを回すのだが、そうすると今度は音が鳴りっぱなしだ。鍵盤があれば当たり前にできる作業がこんなにもややこしくなる。結局MIDIキーボードなしではこれ以上の音作りは作業が大変、しかしキーボードを買うにしては私は鍵盤楽器が弾けず予算もなく置き場所もないという理由で、せっかく買ったKORGのソフトは何年も放っておかれた。

その間に、PCのキーボードをMIDIキーボードがわりにできないかと調べはした。それはある程度可能だった。そのためには仮想MIDIケーブルと、ソフトウェアMIDIキーボードがあれば良い。何年も前の調査なので詳細は忘れたが、仮想MIDIケーブルとしてMidiYokeが見つかり、ソフトウェアMIDIキーボードとして「ペンちゃんの不思議なけんばん」が見つかった。どちらのソフトも実によく出来ていて感心すると同時に、自分がプログラミングできずに他人のソフトを使う結果になったのが悔しかった。残る問題点は、MIDIキーボードのかわりにPCのキーボードのキーを押す時、「ペンちゃんの不思議なけんばん」がアクティブになっていないと音が出ない事。これでは、キーを押して音を出しながらMS-20のつまみを回す事ができない。

さて、今回また音作りをしようという意欲が湧いた。私はミュジーク・コンクレートにも興味があるので曲の全部が音階を伴うわけではないが、それでも音階を伴う部分は必要だ。若い頃に買ったデジタルシンセも管楽器シンセもすでに手元になく、音階を演奏するならば私はKORGのLegacy Collectionに頼らなければならない。そこでまた引っぱり出してきた。

何年も経つうちに、KORGはいくつものLegacy Collectionを出していた。まぎらわしい。私が購入したのはずっと前だから、当然最新バージョンではない。調べてみた。内容物
MS-20
Polysix
Mono/Poly
LegacyCell
MDE-X
から考えてLegacy Collection ANALOG EDITION 2007と思われる。Legacy Collectionは2013年に64ビット版がリリースされ、すでにLegacy Collectionを購入済みならば無償でアップデートできるが、そのLegacy CollectionとはANALOG EDITIONのことではない。ANALOG EDITIONの販売はすでに終了している。やはりまぎらわしい。ANALOG EDITIONとしての販売は終わっているが、個々の内容物(たとえばMS-20単体)のアップデートは可能となっている。

ずっと前、購入時にMS-20をいじったのとはわけが違う。なぜなら、ずっと前には子供の頃の憧れ、つまりMS-20のつまみが並んだフェイスを前にして色々いじって音を出したいという(演奏者ではなく)エンジニア的な興味を満足させるのが目的だった。ところが今回は曲を完成させなければならない。つまり、自分の頭の中にある音を作り出すだけでなく、演奏しエフェクトも付けて多重録音しなければならない。それが具体的にどういう違いとなって表れたか。ずっと前には私はMS-20だけに興味があった。PolysixやMono/PolyやLegacyCellは、昔のアナログシンセ特有の外見(MOOGやVCS3のような)をもっていないから興味なかった。ところが今回は、なりふりを構っていられない。曲を作るためには、LegacyCellが必要だ。MS-20単体では音にエフェクト(私が使うのはおもに、擬似的に空間を感じさせるためのリバーブ)が付けられない。また、MS-20単体では音に厚みが出ないが、LegacyCellから2台使って合計4つのVCOをオクターブずつずらせば音に厚みが出る。

そういうわけで私はすでに昨日、LegacyCellの学習を始めた。しかし機能が多くて複雑なので、私は背伸びをするのをやめ、むしろ確実狙いで一歩ずつ進むことにした。確実狙いとは何か。学校のお勉強のように大上段に振りかぶって基礎から全部頭に叩き込んでいたら、実際に作りたい音を出せるようになる前にギブアップするかもしれない。だから、知識は中途半端でいい。とにかく自分の作りたい音を出す。そのために必要な事だけがわかれば良い。これを目的とする。そのためにはどうするかと考える。自分の作りたい音はたくさんある。つまり、作りたい曲はたくさんある。でも私はいわば「入学したての一年生」みたいなもので、何も知らない。だから作りたい曲の中で、いちばん単純な曲を選び、その中のメインとなる音から作り始める。こうすれば、初めの一歩から興味と希望をもって作業できる。作業そのものが自分の最終目的のひとつに直結しており、しかもいちばん単純な曲だから曲作りが成功しやすい。もしもそれに成功したら、改めてその次のステップへ進めばよい。このやり方で行くことにした。




2. 今後(次回ではない)の予告。ヴァーチャルVCS3が出たと思い込んだ

この後、私自身の備忘録として昨日の学習結果を記録するはずだったが、すでに記事が長くなったのでひとまずここまでにしよう。それだけではない。偶然にもヴァーチャルVCS3の記事をネット上で見つけてしまった!・・・と私は思い込んだ。

タダだ!なんとタダで、あのVCS3と同様のフェイスをいじり、どんな作業でどんな音を作れるマシンだったかを体験する事ができる!・・・と思い込んだ。

うおおお、タンジェリン・ドリームも使っていたあのVCS3を!・・・と感動しまくった。でもこれが勘違いだった。それに気づいたのは、この記事を書いた翌々日の事だった。記事UPの前に急いでこうして訂正している始末だ。似ているだけだったのヨ。でもタダで触れるのは事実なので、数回後の記事にこの件も書こう。

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