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原子力委員会、廃止へ向けて [震災後の放射能漏れ問題]

日本に原発が初めて作られるより前に、原発推進を前提とし、それを担うために作られた原子力委員会が、今後廃止の方向で検討される見通しだ。

戦後から今まで日本は長年にわたり、アメリカに同調して原子力エネルギー推進を大前提として動いてきた。それは時代の流れとして必然だったかもしれない。ただしその当時からすでに問題はありそれが隠されてきた。アメリカでは万一の場合のために取られてきた措置、原発の設置場所を人口密集地から遠ざけるという方策が、日本ではそれを取り入れると原発設置そのものが難しくなるという理由でわざと無視された。「はじめに結論ありき。結論に合わないものは無理やり曲げてしまい、その事実はそっと隠しておく」というずさんさが最初からあったことは、以前のNHKテレビの特集で調査され取り上げられたことがある。

野田総理も原発事故の後しばらくは、原発の早期再稼動を、とたびたび口にした。ただし私は今、この点で野田総理を責めたいのではない。そもそも人間は、そして人間の集合体である社会になればなおさら、一度動き出したものを変えることが難しい。相当痛い目を見て、さらに時間をかけて、やっと方向転換する気になる。日本政府はようやく長年にわたる原発推進のアクセルペダルから足を離し、ブレーキをかけ、少しずつ方向転換しようとしている。

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