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夢十夜 なくなったズボン [手記さまざま]

家の近くにある料理屋のクーポン券を手に入れ、家族で行くだの行かないだのとぐだぐだ言った。ここまでは夢でなく現実だ。その後不覚にも寝不足がたたってうたた寝をしてしまった。料理屋に行くなら行くとはっきり決めるべきだったという思いが夢の中まで入り込んできた。そこまでは覚えている。

いざ夢の世界に入ると、なぜか料理屋でなく東京まで行って帰る話になっている。お得なバスが見つかり、それを利用しようということになった。それなのに私は荷物を持って、どこか知らない町のスーパーマーケットにたどり着いてしまったではないか。人がたくさん行き来している。私はスーパーマーケットの入口付近に棚を発見し、そこがなんと銭湯の脱衣場に思えてくる。なぜなら誰かの服があるからだ。なぜかスーパーの中に銭湯があってそれに入るのが正解のように思えてくる。東京まで行って帰るバスのことが頭にひっかかりながらも、私はスーパーの中へ入る。入口から左へ折れると、そこからは靴を脱いで上がる広間だ。スリッパをはいてどんどん奥へ行くと、案の定、銭湯の脱衣場があった。表にあった棚は脱衣場に見えて脱衣場でなく、ここが本当の脱衣場だ。なぜなら表で裸になるわけに行かないから。なんと家族は先にここへ来ていた。銭湯というより無料の浴場らしい。金を払うこともなく私は風呂に入った。

風呂から出ると家族はまだ脱衣場わきの座敷で話し込んでいる。私はぶらりとスーパー(つまり浴場)から外へ出た。通りへ出た所で、はたと気づいた。私はズボンをはいていない。パンツははいているが、ズボンはない。これは恥ずかしい。私は近くを探し回った。でもない。こういう時は今までの行動をよく思い出すんだ。一度浴場に戻ろう。脱衣場をほうぼう探したが、私のズボンはなかった。そして探しながらも、私はなぜかまだ東京まで行って帰るお得なバスのことが頭にひっかかっていた。
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