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男の痔 (1) [その他の病気]

今回は痔について話そう。話は意外なほど昔に遡る。しかも内容も意外な話になる。

今の大学生がどういう生活をしているかは知らないが、私の大学生時代には、男はサークル活動で遅くなってそのまま飲み会へ突入し、さらに遅くなって最後には先輩の家に上がり込んで雑魚寝して一晩過ごすなんて事があった。当然のごとく夜遅くまで起きていて、料理の得意な後輩が炊事場でちょっとしたものを作ってきたりした。先輩は無修正の、いわゆる裏ビデオというのをどこからか取り出してきて後輩に見せたりした。今となっては思い出というにも古すぎて、ほとんど忘れている記憶だ。

さて、そんな忘れかけた記憶の中で、私は妙なものを見た。裏ビデオというやつの1シーンだ。知っている人ならわかるだろうが、この手のビデオは結合部を撮影しようとして色々なアングルから撮影を試みる。その中には後ろからというアングルもあるので、この場合見たくもない菊座つまり肛門が丸見えだ。そこで私は今でも覚えている不思議なものを見た。ふつう肛門というのは穴だ。ところがその肛門は、穴でなかった。肛門の真ん中に何かある。穴の真ん中に肉があったら、クソはいったいどこから出るんだ? 私は素朴にそう思いつつ、どうにも不可解だった。

この疑問の答が見つかったのは、それから何十年も後のことだった。しかもショッキングなことに、自分の体験として答が見つかった。当時の私は今と同じくパソコンを打つ時間が長かった。ずっと同じ姿勢で座っていた。しかも私は酒をたくさん飲んだ。加えて私はトイレで何も考えずにりきんだ。(肛門科のHPでは「りきむ」でなく「いきむ」となっていることが多いが、どっちでも意味は同じだ。)そうしたらある日、自分の肛門が変だ。何かプクッと出ている。ぶったまげた。

触った感じでは、どうやらプクッと出ているものが肛門を占領している。ということは、あの、はるか昔の裏ビデオはこれだったのか。しかし私は納得している余裕がなかった。私はある恐ろしい言葉を聞いたことがある。人工肛門。それがどんなものかも、どんな場合に使われるものかも知らないが、私を恐怖させるには十分だった。よりによって昔のとんでもない事件まで思い出した。ある病院で患者を間違え、健康な人に人工肛門を付けてしまったという大事件だ。そういう様々な記憶が私の恐怖を呼び、私はびくびくしながらインターネットで痔の検索をした。

色々検索するうちに、とても丁寧に解説しているHPが見つかった。今となってはそのHPを忘れてしまったので、ここで紹介できないのが残念だ。私の症状はどうやらいぼ痔らしい。初期のいぼ痔は薬で治ると書いてあった。しかし末期のいぼ痔は手術しなければならないらしい。人工肛門はいぼ痔とは関係ないらしい。私は座薬を買ってきて、確か2週間くらい使い続けた。それくらいの期間は必要だったが、少しずつ出っぱりが引っ込むようになり、ある日肛門の出っぱりはなくなった。それ以来、私はトイレでりきむのをやめた。パソコンの前に長く座るのと酒は、なかなかやめられないでいる。

話が長くなったので、後半はまた別の日に書こう。

ちなみに今回のタイトルが「男の痔」になっているのは、冒頭で裏ビデオの話が出るからだ。痔の女性も多くいるので、そういう人がこのページを見に来て突然裏ビデオの話になって気を悪くしないためにだ。
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