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男の痔 (2) [その他の病気]

前回の話には後日談がある。後日談とはいっても、今度は私の話ではない。私の身内が痔になった。肛門の出っぱりは戻らないらしく、痛いそうだ。そして肛門科で診察してもらったところ、自然には治らないと言われた。見張りいぼとか言うそうだ。そのまま生きていても構わないし、治そうと思うなら手術が必要だという話だった。身内は手術をすることにした。身内のこの事件は当然私の日常生活にも影響を及ぼし、そのついでに私は痔について人と話す事が何度かあった。ある親戚は、自分はどうやら痔ろうらしいと言う。なぜなら屁をすると、肛門でない所から屁が出ているから。だそうだ。でも別段痛くもなく、このまま人生を送るつもりだという。そうかと思えば、具合が悪くなって肛門科に行ったら緊急入院と言われて即手術した痔ろうの人もいるという。

最後の緊急入院の話は親戚の事でなく、身内が手術のために入院し、そこで知った話だ。私も身内から色々聞いた。病院にはもちろん男性患者もいたが、大学を出たての若い女性患者が沢山いたそうだ。年寄りは少なかったという。私の身内は、若い女性がたくさん痔の手術をしに来ている事に驚いていた。

おもに便秘の人はいぼ痔などになりやすく、下痢を日常的に繰り返す人は痔ろうになりやすいそうだ。若い女性の場合はきっと便秘だな。女性の便秘については今回に限らず色々と耳にするから。

痔に種類があるように、その手術にも複数の種類があるそうだ。いぼ痔の手術は術後1週間くらい退院できない。痔ろうの手術はなんと2、3日で退院してしまう。さっき話した緊急入院の人も、私の身内よりも後から来て、先に退院して行ったという。

いぼ痔の手術は簡単なものらしい。20分もあれば終わってしまう。大変なのはその後のリハビリだ。毎日何度も肛門を洗浄し、少し治ってきたら日に何度か短い散歩をし、退院後も肛門洗浄などを続けなければならない。買い物や座りっぱなしの仕事は暫く出来ない。ウンチについても書かねばならない。いぼ痔の人は治るまで固いウンチを出してはならないので、強力下剤で軟便を出す。市販の下剤の数倍の効果をもつ、どんな便秘症の人でも必ずトイレに行く超強力下剤も使う。痔ろうの人は逆に固形のウンチを出さなければならない。

あと、(これは病院によって事情が違うかもしれないが、)身内が入院したら、家族の者は患者の身の回りの生活必需品が切れないか気にしてやるといい。食事は病院から出るが、飲み水を切らすと辛い。リハビリ中の患者はまったく歩けないわけではないが、買い物に出て重い物を持って帰るのは無理だ。患者と電話などで連絡を取り、必要に応じてペットボトル入りの水を買って届ける。患者さんの中には、空のペットボトルに病院の水道水を汲んで飲んでいる人もいる。入院が長引けば、寝巻きや下着の替えが欲しいこともある。
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blueclouds

コメント欄にて失礼。私は女性の場合便秘に由来する痔核が多いのかと思い込んでいましたが、身内が、痔ろうの女性も多くいたと言っています。そういうわけで本文の情報はここで修正します。
by blueclouds (2010-07-28 11:16) 

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