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リュックサックが上着に穴を開けるならば [手記さまざま2]

今日は「以前に加工した」リュックサックの縫い糸がほつれたので、修繕した。「以前に加工した」とは何か。リュックサックの紐は歩く時に服と擦れるので、長年のうちに仕事用ジャケットの左右腰の部分が網のようになった。夏用ジャケットはまだ網で済んだが、冬用ジャケットは生地のせいかボロボロになり、完全に穴が開いた。気づくのが遅すぎ、生地の分厚い高価なジャケットを全部捨てる羽目になった。さて話はジャケットでなくリュックサックのほうだ。高価なジャケットに穴を開けたリュックサックは憎いから捨てるか。でも新しいリュックサックを買ってもどうせまた同じように擦れ、同じように穴が開く。それでは解決にならない。そこで私は、リュックサックの紐の下部を加工した。
私の考えは次の通りだった。紐とジャケットが擦れるのは、紐がジャケットに密着しているからだ。ところが同じく密着していても、リュック本体の下部はジャケットに穴を開けていない。紐の下部だけジャケットに密着しないようにすれば、ジャケットに穴は開かないのではないか。私は紐の下部を、体から離れるような向きでリュック本体に縫い付けた。

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必要なものは、裁縫道具。この中には、私が中学生時代に学校の家庭科で使った道具も含まれる。懐かしい私の相棒だ。針は、できるだけ太い、というよりも針穴の大きいものが必要だ。

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そして糸。ごついリュックの加工だから、普通の糸では心もとない。写真の糸は、帆船模型セットの道具だったもの。私は子供の頃に、親にねだって自分が作れもしない帆船模型セットを買ってもらった。結局捨てることになり、親には迷惑をかけた。船体に使う木材は再利用の予定がなく処分したが、切り出しナイフ、ピンセット、糸は再利用した。いずれもわが家の道具の中では一番の性能だ。この丈夫な糸はリュックの加工にうってつけだ。色が黒でなお有難い。

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上の写真の右側が、リュックを背負った時に背中に当たる部分。そこから普通に出ている紐の下部を、あえてリュック側面に縫い付ける。

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そうすると、紐はリュック側面から出ているかのようになる。これでジャケットに穴が開かないことは、今までの使用で実証されている。

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リュックの反対側の紐も、同じように縫い付ける。糸の端がピッピと出ているが、私は武骨なおじさんなので、そういう所は無頓着だ。このゴワゴワのリュックを裏返して結び玉が内側に来るように縫い始めるなんていう努力を、武骨なおじさんはしない。それに、リュックを適宜裏返しながら紐の位置も歪まないように縫うなんていうスキルは武骨なおじさんにはない。


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