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ビビン麺がないけど食べたかった [料理]

この記事は、暑い日に急にビビン麺が食べたくなったがそんなものは我が家になく、何とかして辛味と酸味と麺のコシを手に入れられないかと有り合わせの食材で奮闘した時の記録だ。

まずは有り合わせの食材がどういう経緯で家にあったかを書いておこう。

このまえスーパーで沖縄そばを見つけて買った時、コーレーグースが付いていなかった。コーレーグースに似たものと考えてタバスコを買ってみたが、実際には全然似ていなかった。でもこれでタバスコをゲットした。

数日前、親が鯛の煮付けを作った。鯛だから味はいいんだが骨がすごく硬くて、クラクラしている時に食べて喉に刺さったら大変なことになりそうだった。それで私は残した。鯛の煮付けをゲットした。

そしてあの日がやって来た。冷蔵庫の中がとても片付いている。はっきり言って物がない。晩飯どうしようか。その日は暑かった。冷やし中華みたいなアッサリしたものが欲しい。私は、んー、と考えた。私が本当に欲しいものは、冷やし中華でなく韓国ビビン麺だ。萎えた食欲を辛味と酸味が蘇らせるに違いない。でもそんなものは家にない。何か似たようなものは出来ないか。冷蔵庫を見たが韓国の醤は何もない。ナンプラーならある。やめてくれー!生臭くてたまらん。

辛味と酸味という時点で、私の頭にはタバスコが浮かんだ。既製品のつゆの素を希釈してタバスコを入れてやろう。問題は麺だ。韓国麺はコシがある。素麺では代用にならない。私は、んー、と考えた。乾物入れに、よく私の嫌いなアレがあるものだが、今もあるだろうか。探したらあった、マロニー。

これでスープと麺は目星がついた。あとはトッピング。冷蔵庫の野菜室でキュウリを発見。最低限これは欲しかった。最後に思いついたのが鯛の煮付け。これをほぐしてトッピングにする。骨がきついので、ほぐした身に骨が混ざっていると大変だ。ここは苦労して骨を見つけながらほぐした。

作り方はご想像の通りだ。キュウリは切ったら冷蔵庫で冷やしておく。鯛はほぐしたら、スープは調合したら、同じく冷蔵庫で冷やしておく。そして湯を沸かしてマロニーを茹でる。

親は一口食べて、ところてんみたいだと言った。まあ、ビビン麺みたいだとは言ってもらえないだろうなあ。ピリッとするのが良いという。出来上がったものはビビン麺ではないけれども、辛味と酸味と麺のコシは手に入れられた。

今日書きたかったのは、みんなも同じものを作ろうという誘いではなく、冷蔵庫の中身が少なくても有り合わせの食材とアイデアで楽しく料理できるかもしれないということ。


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