SSブログ

肉牛の個体識別番号を検索してみた [震災後の放射能漏れ問題]

今日初めて牛肉のロット番号から個体識別番号を検索し、牛の経歴を見てみた。この経歴は放射線検出と直接の関係はなく、せいぜい原発事故時に牛がどこにいたかがわかる程度だ。たまたまスーパーのパック入り牛肉のラベルにロット番号が印刷されているのを見て、見てしまったからには気になって、それで調べた。

私が調べた肉はほんの188gだが、それでもひとつのロット番号から3つの個体識別番号が出てきた。この3頭の牛さんのどれかということか。その識別番号をもとに牛の履歴が見られる。

1頭は北海道で生まれたオスで、原発事故前にわざわざ栃木県まで売られて来て、そこで事故後しばらく生き、東京都で屠殺された。牛さんは、肉になることが確定した人生いや牛生を送ってきたのだが、それでも北海道では幸せに育っただろうか。変な話かもしれないが、最初は牛の出所が気になって調べ始めたのに、調べるうちに牛さんに愛着が湧いてきた。(愛着が湧いたからといって、「かわいそうで食べられない」と言う気はないぞ。)

2頭めは栃木県生まれのオスで、その後福島県、群馬県を移動して原発事故時は栃木県に戻っていた。下野市というのは「しもつけ」市と読むのか。勉強になるなあ。東京都で屠殺。

3頭めは神奈川県生まれのオスで、愛知県まで売られて行き、そこで育った。原発事故後の今年、静岡県で屠殺。肉牛さんって、一生の間に旅をするんだね。本人(牛)にとっては、旅(搬送)はストレスになるだけかもしれないけど。

ところで牛さんの経歴に「去勢」って書いてある。痛かったかなあ。オス(男)としては、去勢は嫌だよね。今日はどうもいつになくセンチメンタルな記事になった。

コメント(0)  トラックバック(0) 

コメント 0

コメントの受付は締め切りました

トラックバック 0