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孤独へ向って突っ走れ (41) [  PC-98x1(補完計画)]

(Kingsoft Officeで編集・上書きしたWord文書が本家のMS Wordで「壊れているようです」と出て拒まれるが実は全然壊れていないという話は、この記事の下のほうにあります。)


前回の記事から数日が経った。私は今までと同様の作業をしているが、まったく同じではない。今まではパレット実現のサブルーチンcallを検出してその前後を調べたから、パレット読み込みの場所はその近くにあった。でもその作業は全部終わり、今ではそれ以外の「何かのファイルを読み込むサブルーチン」の近くを調べている。このゲームソフトではファイルの大半はpicなので、読み込む「何かのファイル」はかなりの確率でpicだ。そこまではいい。問題はそこからだ。さっき書いたとおり、パレット実現のルーチンはその近くにない。つまり、"「何かのファイルを読み込むサブルーチン」の近く"というのは結局picだけを読み込むサブルーチンで、そのサブルーチン内にはパレット関係はなく、パレット関係はサブルーチンの呼び出し側にある。だから私は今度はサブルーチンの呼び出し側をEXEファイルから検索して探し出し、そこを解析する。サブルーチンの呼び出しは1回とは限らない。EXEファイルの複数個所で呼び出しているかもしれない。私はそれをいちいち調べる。それだけじゃない。その呼び出し側にもパレット関係がない場合がある。つまりその呼び出し側サブルーチンの、さらに呼び出し側でパレットが実現されている。私はそれも調べる。ようするに、今までと違ってパレットファイルの読み込み場所にたどり着くまでに大変な時間がかかる。

それでどうなったかというと、PCの前に座る私の足腰が微妙に不調を訴えはじめた。前から書いているように、私は長く座ることを禁じられた健康状態なのだ。

もはやPCで作業ができないから、私はデータをスマホにコピーして作業の続きをした。データとは、Microsoft Word文書だ。PCに入っているPC-98エミュやディスクイメージの中身を見るソフトはスマホで動かないので、逆アセンブル結果をWord文書にコピーしてそれをスマホに入れる。プレーンテキストだと解析結果を色分けできないしインデントも付けられないので、ちょっと機能的に不足だ。それでWord文書にした。私のスマホにはMicrosoft Wordは入っていないが、そのかわりにKingsoft Officeが入っている。このソフトが結構よく出来ていて、スマホのちまちました画面でもそれなりに作業ができる。私はスマホを使って解析を続けた。そして、ひとつの文書内の解析が終わった。解析結果をPCへ移して保存する時が来た。

私は、できあがった解析結果のWord文書をスマホからPCにコピーして開いた。すると、読み込んだ文書が「壊れているようです」と出た。念のためにスマホで同じ文書を(Kingsoft Officeで)開くと、ちゃんと表示される。Kingsoft OfficeはMicrosoft Wordと互換のようで実は互換でなかったのだろうかと思った。こういう時はネット検索だ。あるサイトの個人的な書き込みによると、Microsoft Word 2007あたりから、純正Wordで作った文書でないものは「壊れている」と表示されて開けないという。でも私はもうひとつ、古いPCを持っている。新しいのほうのPCのWordは2013だが、古いPCのWordは2007・・・あれ、なんか嫌な予感が。まずは試してみた。やっぱりKingsoft文書は「壊れて」いた。こういう時は、色々試すんだ。私はスマホのKingsoft Officeで文書を「別名保存」した。それを古いほうのPCに読み込んでWord 2007で開いたら、ちゃんと表示された。ここからは私の想像だが、Kingsoft Officeを使って文書の編集と上書き保存をする過程で、なんらかのKingsoft Office独自のデータが付加されたんじゃないだろうか。それが、いちど「別名保存」する時点で取り除かれたのではないか。これは私の勝手な想像だが。

私は駄目押しで、PC内のMicrosoft Wordで開いたその文書をMicrosoft Wordで別名保存した。これで、保存したソフトは純正Wordになり、どう間違っても「壊れている」とは表示されないだろう。

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