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記名式Suicaを失くした [手記さまざま6]

京王線新宿の改札手前で、ポケットにあるSuicaを出そうとした。Suicaはなぜかポケットの端に引っ掛かり、勢いよく出た弾みに私の手を離れて宙に飛んだ。カランという落ちた音は聞こえたが、私はSuicaを目で追えなかったのでどこに落ちたかがわからなかった。それから暫く私は辺りを探したが、どうしても見つからなかった。

私はJR新宿まで戻り、記名式Suicaの使用停止をしてもらうために「みどりの窓口」に並んだ。新宿駅の「みどりの窓口」は大抵並ぶ。失くしたSuicaにチャージした金は現金として返って来ず、その金を失いたくなければSuicaの再発行をしてもらう。
再発行は翌日以降でないとできない。翌日以降で申請日から14日以内に「みどりの窓口」で、申請時に受け取った紙と身分証明を出し、手数料とデポジットを払って再発行してもらう。「みどりの窓口」は申請時の駅でなくても良い。

さて困ったのは再発行までの間の電車賃だ。現金で切符を買っていると、いつも急いで飛び乗る帰りの電車に乗り遅れる。それに現金よりSuicaのほうが安い。私は再発行Suicaカードとは別に、モバイルSuicaを作ろうと思った。Suicaアプリをインストールしたら、おサイフケータイアプリが最新でないと言われて再インストールした。ところがおサイフケータイアプリを起動したらエラーになった。アプリはちゃんと使える設定にしたのにエラーは消えない。そのうちにネットのレビューの中に、設定のアプリ一覧のおサイフケータイアプリではなく、その画面の右上メニューのシステムアプリをタップすると、オレンジ色アイコンでも青色アイコンでもない、緑色アイコンのおサイフケータイ設定アプリがあるという有難い指摘を見つけた。これでおサイフケータイアプリは使えるようになり、私はSuicaアプリの設定を続けた。そうしたら、携帯電話番号の登録が必須だった。私のスマホはデータ専用SIMだ。電話はない。これ以上はどうしようもない。

と思ったが親の携帯電話番号を無断借用することにした。これでモバイルSuicaができたが、私はまだ忘れていることがあった。JRE WEB POINTサイトにモバイルSuicaを追加登録しなければならない。そうしないと帰りの乗車にポイントが付かない。

ここまでを職場で昼食後までに済ませた。Suica紛失による余分な出費は、行き京王線の切符を現金で買ったのでSuicaとの差額分と、今度再発行Suicaを受け取る時に払う手数料、それと、失くしたSuicaの解約で戻るはずだったデポジット500円。もしも失くした記名式Suicaが見つかれば、カード自体はもう使えないが、デポジット500円は戻ってくる。

帰宅時に念のために京王線新宿の事務室で落とし物Suicaを調べてもらったが、やはり届けられていなかった。