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個人的記録 少しだけレコードをかける その2 [  レコード(補完計画)]

(「その1」の記事からここへ続く)
記事本編の前に、今日で平成天皇がその長いお役目をやっと終えることができるので、ひとことお疲れ様と記しておきたい。
では記事本編に移ろう。


録音レベル調整

最初にSoundEngine Freeを録音モードにした時、レベルメーターに表示されるノイズの音量が左右で異なり、右のほうがノイズが大きかった。これは変だと思い、接点の接触不良を疑った。塵または錆があれば取れるようにと、プレーヤーからのフォノ出力の標準プラグを挿したまま回そうとした。右は軽く回ったが左は固くて回らなかった。フォノアンプからのライン出力端子も回した。そのコードがPCに入力されるミニプラグも回してみた。その結果、左右のノイズレベルはほぼ同じになった。
record.petit5.jpg
無入力状態ですでにレベルメーターに-72dBくらいのノイズが表示されていたので驚いた。CDと違いアナログはこんなにもノイズがあるのかと。フォノアンプの電源スイッチは切ってあった。
record.petit6.png
それではとフォノアンプの電源スイッチを入れると、こんどは-48dBくらいのノイズが表示された。
record.petit7.png
それではとさらにプレーヤーの電源を入れて(ターンテーブルを空回転させて)みたが、ノイズレベルは同じく-48dBくらいだった。
record.petit8.png
「初恋少女」をかけてみると(おそらく録音レベルが100だったのだろう)0dBでクリップしたので、SoundEngine Freeの録音音量を44まで下げたら最大音量-2.72dBでうまく行った。録音レベル調整をしながら「初恋少女」を最後までかけた後、改めて録音しようとしてレベルメーターを見たら、無音時ノイズレベルは-72dBくらいだった。
record.petit9.png
私は最初、ノイズレベルが-48dBから-72dBに下がったのかと思い、フォノアンプの調子が出るまでに時間がかかったのかと思った。しかし後からよく考えるに、最初にノイズの大きさに驚いた時はまだ録音レベルが100だったのかもしれないと思った。

録音レベル不明の時点で、上記wavサンプルのノイズレベル自体は参考にならなくなったが、フォノアンプOFF/ON時のライン入力ノイズ波形、フォノアンプONでどれだけノイズレベルが上がったかを知るデータにはなるので、保存しておくことにした。


録音

まず「初恋少女」を録音し、それからもう片面の「彩の季節」を録音し、時間の経過とともに音が良くなる可能性も考えて「初恋少女」をもう一度録音した。レコードをかけるたびにクリーナーで掃除するので、「初恋少女」は2回目のほうが冒頭のプツリ音が小さくなった。1回目の録音時は外部からの邪魔なし。2回目の録音時は2番の「少女から大人へ」の所で親がベランダに通じるドアをドンと閉めて、どこかのガラスが震えたが、私が立っていた床に振動は感じなかった。振動に強いこのプレーヤーなら余裕で大丈夫だろう。初回の録音時は蛍光灯のトランスから出るノイズを気にして蛍光灯を消したが、2回目の録音時はうっかり蛍光灯を点けたままだった気がする(昼間だったがカーテンを閉めていたので作業をするにはちょっと暗かった)。
録音結果の「初恋少女」wavを聴いてみてびっくりした。高音が出ていない。プレーヤーのシェルとトーンアームの境の錆が影響したのだろうか、端子の接触不良だろうか、フォノアンプの不調だろうか、それとも元から高音の出ないレコードなのだろうか。カセット録音と比べてみた。やはりレコードは高音が出ていない。しかしカセット録音はグラフィックイコライザで高音を上げて録音している可能性が高く、依然として元から高音の出ないレコードの可能性は残る。シェルとトーンアームの境の錆を落とし、接点を拭いてからもう一度レコードをかけてみようか。しかしここで冷静に考えようと努めた。まずするべきことは、プレーヤーとフォノアンプが好調の時にすでに録音済みのレコードをかけて、今の再生音と好調の時の録音を比べることだ。LPレコード箱は密封してありレコードを出すのが大変なので、天袋のセコハンレコードで試そうと思った。ところがレコードは天袋の左端の奥にあり、その前には本が置いてある。今から天袋を開けるだけでなく本を降ろすなどすれば、かなりの埃が出る。そこでシングルレコードの箱から何か出すことにした。シングルレコードの箱の観音開きを開けてみると、手前に4枚のセコハンレコードを包んだビニルがあった。本当はセコハンでないレコードで高音を試したいが、取りやすさからこのセコハンで妥協した。セコハンはノイズはあっても高音が出ないということはないだろう。4枚のうちどれでも良いと手に取ったのはベイ・シティ・ローラーズ「ロックンローラー」だった。これは確かあまり高音が目立たなかったと思いつつ再生し、既存のwavと比べたが、やはり既存のwavともども高音が目立たず役に立たなかった。次に手に取ったのは林寛子「私がブルーにそまるとき」。これも思ったほど高音が目立たないが、聴くだけでなくスペクトラムアナライザも使って比較し、今回の再生音と既存wavは同じに思えた。
record.petit10.png
ということは、「初恋少女」は元から高音の出ないレコードだった可能性が高くなった。それで再録音はしなかった。ついでに「初恋少女」初回録音と2回目録音をスペクトラムアナライザで比較したが、どちらも同じに見えた。
record.petit11.png
結果に満足したらブログに音をUPするつもりだったが、この高音不足ではそんな気にもなれない。ちょうど4月のはじめから数週間耳鼻科に通ったばかりで、自分の耳の聞こえ具合すら疑ってしまう。今回の作業でレコードに接する気持ちを蘇らせようと思っていたが、こんな聞こえようではその気も起きない。

とにかく、音声のデジタル化の次はレコードと歌詞カードの写真撮影だ。そのためのカメラの充電は終わらせたが、充電がなかなか終わらずに就寝できなくて午前零時を過ぎるという大失敗をしでかした。寝不足は翌日に影響した。そのまた翌日からは天気が悪く撮影に向かない。写真撮影ができるのは何日後だろう。

(何日後になるかわからないが、続く)

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