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また酒を飲んでいる [痛風日記]

もう駄目だ。こんなに早く酒を飲むはずがないのに飲んでいる。きのう、ふと酒が飲みたくなり、前回の酒から3週間くらい経ったかと感じつつカレンダーで確認した。すると驚いたことに、前回の飲酒から1週間と少ししか経っていなかった。毎日色々なことをしたので1日に厚みがあり、たった1週間を遠い過去に感じたのだろう。でも飲酒してはいけない。一晩寝て今日になった。この日に飲酒したい気持ちは朝からあった。午前中は買い物に行った。そこまでは良かった。買物の後、酒を飲んでしまった。なんで昼間から飲んでいるかには複数の理由があるが、いちばん大事な理由は、明日出かけなければならないことだ。アルコールが体内にある状態で寝ると眠りが浅く、翌朝体調が悪い。体調不良で外出してもひどい1日になる。早く飲み始め、早く飲み終わり、早く酔いをさまし、早く体内のアルコールと毒素を分解し、翌日に持ち越さないようにしなければいけない。

前回も「また酒を飲んでいる」という同じ題でブログ記事を書き、その後半ではまったく別の話題に飛んで、読者を呆れさせたに違いない。今回も事情は似ていて、このあと、こういう時でなければ書けない事を書いてしまう。が、前回と違って今回は動画の操作ではない。全然別だ。




何か月も前に、ある若者と話をした。彼はドイツ語が好きだと言うので、ドイツ語が嫌いな私は早々に会話を切り上げたほうが良いと察した。が、話を切り上げるにしても急はいけない。そこでまず、どうしてドイツ語が好きになったのかと聞いておくことにした。すると彼は意外なことに、あるゲームの話をしはじめた。そのゲームの名前がどうにも聞き取れない。どうやら日本語ではないから、私はアルファベットで言ってもらった。dies iraeでディエス・イレと読むそうだ。調べたらラテン語だ。私はラテン語も嫌いだ。理由は、日常語として死滅した死語のくせに学術語として世界中で動いているから。ゾンビみたいで気持ち悪い。ゾンビのくせに妙なステータスまで身につけている。だから嫌い。複雑な文法が嫌なのではない。あ、ただ1回だけ学生時代に、他校のラテン語の先生を囲む会に呼ばれたことがある。その先生が「来るものは拒まず」というタイプの人だったから、見ず知らずの私でも会の常連に紹介してもらえば参加することができた。その先生が、ラテン語が好きなんだなというのが伝わってくる人だった。みんなでgaudeamus igiturを歌った。もしも私がこういう人の傍にいたならば、私もラテン語が好きになったかもしれないなと思った。それが、私がラテン語にもつ唯一の肯定的な記憶だ。

閑話休題。話を元に戻す必要がある。その若者はdies iraeというゲームが好きで、彼の話によるとそこにドイツ語が出てくるらしい。彼との話はあまり深い所まで行かなかったが、私は若者と話をした時にはそれを大事にしたい。ある女性から柿原徹也氏の話が出た時にはそれをネットで調べた。それでどうなったというほどの結果はないが、私は若者が個人的に強く思うことを大事にしたいのだ。だから今回も、dies iraeというゲームは何かをネット検索した。そうしたら色々と驚きの情報が出てきた。

驚きその1。これはエロゲーである。はぁ?ほんとに?だってその若者は臆することなく私の目を見てdies iraeというゲームの話をした。ふつう年長者に向ってエロゲを熱く語らないだろう。さらに調べた。別メディアでサブタイトル違いの18禁でないゲームが出ているらしい。再確認しようと今調べたら酔ったせいか見つからなかったが、ここで時間をとると酔いが回りすぎてこの後の「本来書きたかったこと」まで書けなくなるから先へ行かせてほしい。

驚きその2。近々アニメ化放送がある。(当時の話。今ではアニメの地上波放送分がもうじき終わりそうだ。)

驚きその3。オリジナルのゲームもそこから派生したアニメもそれぞれに複数の意味で「濃い」作品らしい。アニメのほうは、どっかの会社がスポンサーではなく、ゲームの熱愛プレーヤー諸氏が「スポンサー様」になっているという。これは興味深い。もちろん、巷のアニメ番組が全部こんなだったら大変だ。でも試みとしては、とても興味深い。何が興味深いか。普通はアニメ制作者が何よりも気にするのはスポンサー(どっかの会社)と視聴者(一般のなんにも知らない人)の反応だ。ところがこのアニメに限っては、事情が違う。気にするべきスポンサーは「どっかの会社」ではない。原作ゲームを熱愛するプレーヤー諸氏だ。その結果、ほんらいアニメ制作者が気にするべき「一般のなんにも知らない人」としての視聴者は、二の次にしなければならない!何よりもまず、スポンサー様(原作を知り尽くした熱愛者)が満足なさるアニメを作らねばならない。でも、一般人を置いてけぼりにしたら、一般の人のこのアニメにたいする評価は地に落ちる。いや、『スワスチカ』に堕ちる!さあアニメ制作者はどう動くか。それが私は興味深い。

オリジナルのゲームが「濃い」作品だというのは、一度ウィキペディアで「Dies irae -Also sprach Zarathustra-」を調べてみればわかる。第一印象「なんじゃいこりゃぁぁ!!!何が何だかわからん!!」でも私はある若者と話をし、彼の熱い思いを聞いたのだから、それでへこたれるわけに行かなかった。日を改めてウィキペディアを読んでみた。ところが、なんにも知らない私はウィキペディアを、日を改めて2回読んで、それでも、わかったような気になっていただけだった。そしてアニメが始まった。幸運にも、同時に始まった妖怪人間ベム50thがきっかけで、私は「あにこ便」というものを知った。これは、テレビ放送の中から特定の静止画だけを紹介してストーリーがわかるようにし、それに加えて人々のツイートを紹介する。このツイートが大事だ。ニコニコ動画のコメントと同じだ。dies iraeの場合、元ゲームを知らない視聴者にはこのコメントが必要不可欠だ。

ようやくこの記事の一番大事な所にさしかかったのに、私は金麦を飲み尽くすほどの時間を費やし、脳が酒漬けだ。もうあかん。なんとか頑張って、簡単にでも大事な所を書きたい。

このアニメを見て「なんだかわからん」と思った方には、私の体験から「こういう選択肢もある」ということを記しておきたい。まず、ウィキペディアを2回読む。1回じゃ無理だ。日を置いてもう一回読んで、ようやく「そこに何が書かれているのか」が「わかったような気がする」。ところがまだ、わかってない。この時点で最初からアニメを視聴する。そうすると、間違いは多々あるが自分なりに「これはこういうシーンなんだ」というのが見える「ような気になる」。ほんとはまだ間違いがある。それを正してくれるのが「あにこ便」のツイートだ。このツイートは2つの意味で絶対必要だ。

1つめの意味。これがないとアニメ(ゲーム)の世界観が理解できない。逆に言ったほうがいい。これがあると、アニメの世界観がわかる。ゲーム体験済みの人々のツイートによる説明で、色々わかる。その中には私がウィキペディアで読んで「うんうん、そうだ」と思うものもあれば、私が勘違いしていて「そういう世界観だったのか」と思い、あらためてウィキペディアを読み直すものもある。

2つめの意味。いわばこれがこの記事の『流出位階』だ。原作ゲームを知らず、ただウィキペディアを読んだだけでこのアニメを見始めた私のような人間にとって、何が一番楽しいか。それは「あにこ便」のツイートだ。いちばんわかりやすい例を出せば、わかる人にはわかる。それは、シュピーネさんだ!!全部で(現世にいるかどうかは問わず)13人いるらしい敵の中では明らかに下位で、アニメの中でも最初に『スワスチカ』送りになったのに、それ以前、1カットだけこの人が出た時点でもうツイートは「シュピーネさん」「シュピーネさん」。その人気が能力のレベルにあるのでないことは明らか。強さでもない。イケメンでもない。それなのに「シュピーネさん」「シュピーネさんが動いた」この絶大なる人気!!

私はこの時ほどコメントを見て楽しかったことはない。

最後に、せっかく酔っぱらっているのだから、こういう時しか書けないアニメへの不満も書きたい。主人公が今までに敵と戦ってかっこよく勝ったのは1回だけではないか。あの対シュピーネさんの回。その後、獣殿の前で圧倒的な実力差にもかかわらず善戦したというのはあるが、第10話まで来てこれだけか。主人公として少なすぎないか。もちろん、何も知らない若者だった主人公が自分の本来のポテンシャルと敵からの刺激で急速にその能力を上げてゆくという話は聞き知っている。でも、あと2回で地上波組はサヨナラなんだ。その後はたぶん、有料でWebだろう。リストラおじさんの私は最近のフロス3回連続購入で参ってるほどだ。有料はサヨナラになる。主人公が今の強さのままでサヨナラは寂しいよ。

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