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最後の書籍補完計画 (05) [  昔の本(補完計画)]

今日のデジタル化予定はSG企画本の「新世界戦隊」だった。ページ数は今までの本と同程度だが本が大きいので、見開き2ページずつでなく1ページずつのスキャンになると考えた。そうすると時間は2倍かかる。だから2日かけて作業する予定だった。ところが、いざ開いた「新世界戦隊」をスキャナーのガラス面にはめ込むと、なんとか入ってしまった。しめた、これで見開き2ページを同時にスキャンできる。幸運はそれだけでなかった。この本はハードカバーで、それを開くとスキャナのガラス面とほぼ同じ大きさだ。ガラス面の端とスキャナー本体のプラスチック製躯体との間にわずかな段差がある。私はここにハードカバーを突き当てておいてスキャナーの蓋を下ろした。こうすることで、少なくとも本が傾く心配はまったくなくなった。左右の位置ずれも気にしなくていい。(ガラス面の端に本を置くとスキャン可能領域から外れることがあるが、それを気にしなくていいという意味。)あとは上下の位置だけ気をつければよかった。(ガラス面の端すぎて画像が切れないように。)その結果、作業がトントン拍子に進み、2時間くらいで1冊終わってしまった。昨日は苦労して1日かけて1冊済ませたというのに。人生は先のわからないものだ。

いちばん大変だったのはカバーのスキャンだ。ページの大きさはハードカバーよりも一回り小さいから、多少位置が動いてもスキャンできた。ところがカバーの縦方向サイズはまさにスキャン可能領域ぎりぎりの大きさだった。
sg11.jpg

今日はまだスキャンできる時間が残っていたので、さらに少しだけ作業した。別の本をまるまる1冊スキャンするのは時間的に無理だった。それで、私が若い頃から結構好きだった短編をひとつ。超人ロック作品で短編と表現されるものにはある程度のページ数がある作品も含まれるので、あえて私はこの作品をショートショートと表現したい。これはSG企画本ではない。出版社の名前は忘れてしまったが、今やウィキペディアの「超人ロック」のページにも載せてもらえない出版だ。私がロックを買い集めた時期には、この出版社の超人ロックが店頭に並んでいた。
この作品は、まず冒頭の静かな雰囲気がいい。

それから敵エスパーの突然の襲来となるが、ロックは「再生」(永遠の生を得るための、定期的な生まれ変わり)が始まっていて、すぐに超能力が使えなくなった。倒れるロック。敵エスパーは「死ね!超人ロック」と言って超能力で攻撃しようとする・・・。
少ないページ数の中で冒頭の静けさから一転しての超能力バトル、そしてまさかの結末。超人ロックのショートショートはかくあるべしと思えるほどに美しい展開。私にはそう思える。

さて、以前の記事に書いたが、私が作業を続けるためには「親のパソコン台」が必要だ。そのパソコン台を親に返さなければならない時が来た。作業はまだ終わっていないが、ひとまず中断しなければならない。いずれ作業を再開するつもりだ。その時にブログ記事にするかどうかは、その時の諸事情で決まると思う。もしも記事にするならば、今回の記事の続きだから「最後の書籍補完計画」のタイトルで出そうと思う。

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