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最後の書籍補完計画 (04) [  昔の本(補完計画)]

体調は少しずつ悪くなる。やはりスキャン作業は下半身の血行を少しずつ悪化させる。それと反比例して作業効率は少しずつ落ち、作業中の発見で「デジタル化するべき書籍」は少しずつ増える。人生はそんなもの。それはわかっていたことだ。どこで区切りをつけて作業をやめるか。それが問題だ。

作業の初日には2冊デジタル化した。それが翌日には1冊半。その翌日にも1冊半。今日はとうとう1冊だけとなった。作業効率が落ちた理由は疲れや体調悪化だけではない。今日の1冊は予想外のことがあった。

昨日までの本はSG企画のVOL1からVOL5までで、これらは漫画だ。今日の本は「超人ロックの謎」で、これは文章が多い。漫画の場合、仮に綴じしろ近くのフキダシが一部見えなくても、1行はほんの数文字だから、その内容は見える部分から連想できることが多い。

君だって・・・そのくらいのことは計算して・・・
計算して・・・それでどうしたんだ。読めないぞ!
くらいで済む。ところが文章が書かれていると、この程度では済まない。

最近は、下・・・のかかったシャトレーズ。
下のかかったシャトレーズって何だ!全然わからんぞ!

どうして綴じしろ付近が見えないかというと、本の表紙や裏表紙に近いページを開いてフラットベッドスキャナに伏せて置くと、分厚い側のページ束が強いバネのように本の背を押し、薄い側のページ束が押されて、綴じしろ付近が垂直に近い立ち上がりになってしまうからだ。そこで私は、本の真ん中あたりのページからデジタル化を始めることを思いついた。真ん中あたりのページを長時間開くうちに、ページに癖がついて、端のページをデジタル化する頃には分厚い側のページ束が薄い側のページ束をあまり押さなくなるのではないかと考えたのだ。結果は、上の画像でいえば、右のページの「最近は、下」の次行の印刷がわずかに黒く見えているが、あれが見えるようになった。ページに癖をつける前にやったスキャンでは、あのわずかな黒が見えなかった。その程度の違いだった。結局1行読めず、妙なページからスキャンを始めたから画像の連番が狂い、手作業で画像の連番を直さなければならなかった。

ところで、結局読めなかった1行を私がどうしたかというと、その部分だけ別個にデジカメで撮影した。
sg10.jpg
デジカメ撮影は一部分にだけピントが合ってしまうので、それ以外の場所はピンボケになることもあり、本当はデジタル化に適さない。

そんなことをしているうちに体調は悪化するし時間は過ぎてゆくしで、今日はたった1冊のスキャンで終わってしまった。でも、私が毎日頑張っていることはこのブログ記事で察してもらえると思う。
sg09.jpg
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