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レコード音声のデジタル化 個人的記録 (13) [  レコード(補完計画)]

ついに12月に入った。天気予報では、明日から冬将軍襲来だそうだ。レコードを扱うにも、朝の早いうちはまだ寒すぎて適さないだろう。レコード針の調子も私の体調にも、どちらにも適さない。お昼前からはふつう家人と共に過ごす時間があるのでレコード作業を終えなければならない。そうなると、作業に使える時間はかなり短くなる。お昼を過ぎてから再開することもあるが、うちは日照の関係もあり、昼を過ぎて午後3時ごろにはもうかなり冷える。家人に頼みこんで昼過ぎまでぶっ通しで作業させてもらうことも考えなければならない。

とはいえ、私はこの時期を待っていたという一面もある。なぜなら、ここ数日雨が降っては曇り時々晴れ、また雨が降りという感じで、湿度が高めのままだった。冬将軍到来後は寒くはなるが、乾燥する。

さて、前回の記事の後、作業がどうなったかというと、シングルレコードは回転が速い。いや、ターンテーブル上の回転の話でなく、作業の回転が速いという意味だ。LPは、一度針を落としたら30分くらいは時間がある。その間にジャケットのデジカメ写真を撮っても、時間はすごく余る。もしもジャケットにシミやカビがあったら演奏時間を利用して掃除するが、それでちょうど時間が有効に使えるという感じだった。ところがシングルは、ひとつ前のレコードにクリーナーをかけて仕舞い込み、現在のレコードの表紙の写真を撮っているうちにもう演奏が終わってしまう。演奏中にトイレに立つ時間もない。だから、LPの時とは比べものにならない忙しさで、そして比べものにならない速さで作業が進む。

あと推定22枚の予定。もしも今までのように朝7時すぎに開始し、家人にあらかじめ頼んで昼過ぎまでやらせてもらえば、1回の作業で終わる量だ。しかし冬将軍到来。朝7時台はとても寒いだろう。

そういうわけで、いくつかの不安材料はあるが、それらすべての不安が的中するわけではない。たとえば以前に不安材料だった隣家の外壁塗装は、意外なことにまったく臭ってこない。だから、できれば人生を楽しむ方向で、せっかく出してきたレコードを懐かしみつつ作業をしたいものだ。

考えが合っているか、正しいかは知らないが、私は歯医者と株からそれぞれひとつずつ、今回の作業の指針を得た。まず歯医者。歯根治療をするには何度も歯医者に通わなければならないが、私の行きつけの歯医者が人気があるらしく、なかなか私の順番が回ってこなかった。次の治療は1ヶ月後、ということもあった。最初のうち、私は気が気でなかった。治療の途中で放っておかれて1ヶ月?それって大丈夫なのか?でもとにかく半年くらいかけてクラウンをかぶせるに至った。私はそれを通して、何か作業をする時のひとつの方法を学んだ気がする。世の中にはまとまったことを1回でやってしまいたい、やってしまおうという方法もあるが、その一方で、現在できることをできる分だけやり、その時点で作業を中断、完全保存し、次に作業できる時が来るのを待つという方法もある。次に株。私は当初、自分に鞭打つという意味で、1ヶ月にいくらという目標を掲げ、それを目指して毎日頑張った。しかし株価の変動は1ヶ月単位で行なわれるわけがなく、私が月末になったので仕方なく上がりきらないうちに売ったら翌月になってドンと上がった。そこで私は1ヶ月単位の目標をやめ、上がるのをひたすら待つことにした。まるでアリジゴクのように、自分は動かずにアリが来るのをいつまでも、いつまでも、待ち続ける。そしてアリが来た時にはしっかりつかまえる。これを言葉で言うのは簡単だが、実際には辛抱ができないこともあり大変だ。1ヶ月はおろか2ヶ月目になっても株価が上がらない(または下がらない)。これはもう、動いたほうがいいんじゃないか。さんざん悩んだ末に決心して動くと、その直後に株価がドンと変動するという皮肉が実際にあった。だから今回の作業でも、「冬が来た。寒くなる。早く終わらせなければ」という焦りは本当はきっといけない。辛抱ができなくなって動いた結果は、きっと満足がゆかない。

これで、私が今回書きたかったことは全部だ。実は私は、前回のデジタル化分の中から何かレコードの画像が出せないかと考えた。まずはアリスの冬の稲妻から考えた。この曲は私の歳の人間には超有名な曲だから、表紙の画像はネット上に出回っているとわかっていた。でもレコード自体の写真までは出ていないだろうと思い、ネット検索してみたら、あった。それも、私のようなデジカメ写真ではなくスキャナでデジタル化したらしいきれいな画像だった。これは、私の出る幕がないと思った。私がもっているシングルレコードが何かというと、子供時代の怪獣ものの時期が過ぎると、その後は流行歌。当時の流行歌はそれが有名だったものならば、もうネット上に画像がある。でもまだ推定22枚残っているので、その中に何かレアなものがあるかもしれない。私としては、どうせなら不安材料のことばかり考えずに、残り22枚の中に何があるだろうか、どんな昔のレコードとの再会が待っているだろうかとドキドキしながら過ごしたいものだ。次回の作業が終わったらきっとまた報告する。その時には何か人々に喜んでもらえる画像が出せたらいいなあと思っている。

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