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福島県のマンションから放射線 [震災後の放射能漏れ問題]

福島県の昨年7月竣工のマンション内から高い放射線が検出された。これは、住人が所持していたガラスバッジ(積算線量計)により発見された。その後の調査で1階室内にて最大で毎時1.24マイクロシーベルトの放射線が計測され、これは屋外の2倍近い値。マンションの基礎のコンクリートから放射線が検出され、このコンクリートに使われた砕石が計画的避難区域である浪江町の砕石場から産出されたことがわかった。この砕石場は年間100ミリシーベルトもの放射線量を計測する場所だが、計画的避難区域に指定された4月22日まで国からの指示等はなかったので、砕石の営業が続いていた。

また農業用水路でも毎時1.97マイクロシーベルトの放射線が検出された。これもマンション建築と同じ業者が、つまり放射能を含むコンクリートをそれと知らずに使い、去年4月に補修工事を行っていた。

問題の砕石はマンションと用水路での使用にとどまらず、全部で5千2百トンが生コン業者、建設会社19社に出荷された。生コン業者は200社あまりの建設会社に生コンクリートを販売。

国の対応はというと、セメントについては1kgあたり100ベクレル以下と基準を設けているが、砂や砂利については基準を設けていなかった。

私は思う。すでに福島第1原発は危機的状況を脱し、大量の放射能が外部に漏れなくなってから何カ月も経っているというのに、いまだにこれだけの脅威を我々にふりまく。食品の放射線量規制がようやく納得できる値になって、私が放射能の記事を書くこともまれになったかと思っていたのに。残念ながら放射能の脅威はやはり並大抵のものではない。野田総理が、原発再稼働の必要がある時の覚悟を胸に秘めるのは個人の自由だが、国民がこれほどの不安を受けている今それを表明したのは、時期尚早だったんじゃないか?やはり野田総理は、見るべきものを見ていないのでは?

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