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食品の放射線量規制値、見直しへ [震災後の放射能漏れ問題]

このごろは仕事のない時は大掃除をやっていて、どうもニュースを見逃しがちだ。ニュースの後半だけ聞いたりちょっとだけ聞こえたりした報道を、後からネット検索で調べて記録を残す。そのせいで情報源まで正確に書くことができない。これは原発事故直後のような危機感がなくなったせいでもあり、その意味では良い傾向なのだが。

食品の放射線量制限について、今までの暫定基準値(一般食品なら500ベクレル/kg)に代わる新しい基準が決まろうとしている。それによると、一般食品は100ベクレル/kg。乳児用食品と牛乳は50ベクレル/kg。飲料水は10ベクレル/kg。まずここまでについて私の感想。ここに来て基準値を低く変更した、変更する必要を認めたということは、やはり今までの暫定基準値500ベクレル/kgというのは「これならまず安全」という意味で決められた値ではなく、「これ以上厳しくすると余りにも多くの生産物を規制することになり、自分の首を絞めるからこれしかない」という規制値だったな。それが、食品に含まれる放射能の量が事故直後よりもずいぶん減ったから、ようやくまともな(?)基準値を示せるようになったか。ネット上の情報に、今までの500ベクレル/kgでも他国の基準値より低いと一生懸命弁護しているものがあった。弁護の側からはそういう発言になるだろうが、私は立場が違う。そもそも正しいかどうか知らない他国の基準と比べて弁護されても困る。原発事故がなかった場合に食品から検出される(自然界に当たり前に存在する)放射線量と比べてどの程度か、のほうが、よっぽど私は知りたい。

さて、ニュースの続き。お茶は茶葉としての放射線量でなく淹れた状態での線量を測り、飲料水として10ベクレル/kgを基準とするという。これについての私の感想。うちの母はとことん濃いお茶が好きで、母が「濃くしないから」と言いつつ淹れたお茶を飲むと、それでも私には濃すぎる。ようするに茶の淹れ方って十人十色だろう。淹れた状態で放射線を測るって、どういう濃さで淹れるのさ。ニュースで公開された文面を読む限りでは、これ大問題のはず。

ニュースの最後の部分。新しい基準は基本的に2012年4月から適用されるが、米と牛肉は10月から、大豆は2013年からになり、それまでは経過措置をとるそうだ。私の感想。米と牛肉といえば今年日本を騒がせた食品だ。経過措置をとる必要があるということか。仕方ない。それに、いままで通りの食品選択をしていれば今まで通りの放射能摂取量(うげー、「放射能摂取」とは嫌な言葉だ)になるだろう。ところで大豆もか。国産大豆の納豆、大丈夫なんだよね?
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