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草原のラピエを買いそこねた話の後日談 [手記さまざま]

私が草原のラピエの記事を書いたのは一体いつだっただろう。確か夏の暑い時だった。今はもう年の瀬だ。以前の記事は、私が秋吉台でCDを買わなかったせいで帰宅してから曲を買えずに困ったという内容だった。なぜ買えないかというと、CDの通販では1回の配送に求められる商品金額よりもCDが安いから買えず、配信サイトからダウンロードするデータは特定のプレーヤーでしか再生できず、それが私の思う所に合わないという理由だった。

厳密には配信サイトについての記述には誤りがあった。つまり、音楽データはmp3ではなくwmaだった。それと、10回まではCDに焼く許可が出ていることを付記するべきだったかもしれない。でも私は、CD-Rに良くない思い出がある。何年も経ってから使おうとしたらデータが読み出せなくなっていたことがある。媒体が劣化したらしい。だからCD-Rでの長期保存を私は考えていない。

入手するならば道は2つ、要らないCDも一緒に注文して商品金額を通販サイトが求めている額以上にして買うか、wmaならば特定のプレーヤー以外でも再生できるデータにする方法を考えるか、だ。その後何度も考えた末、手に入れるならwmaという事になった。

旅の記録の多くがデジカメ+デジタルビデオカメラという形でデジタル化されたデータなので、wmaなどのファイルならハードディスクに一緒に仕舞っておける。でもDなんとかいう、ええと、DRMだったか、で保護されているデータは特定のプレーヤーしか使えず、それとPCの中に保存されるらしい何か鍵みたいなデータが必要だという。あらかじめそのデータつまりライセンスをバックアップして別個に保存しておき、PCを買い替えるたびに忘れずに復元するのだな?バックアップをし忘れたら2度と聴けなくなるのだな?ようするに私のようなオヤジには面倒すぎる。

著作権保持者の不利になる事はしないので、私1人が楽しむだけなので、ぜひともプレーヤーやPCを選ばないデータとして保持したい。そうすれば安心して保存しておける。それで、ずっと考えていたのは、10回までCDに焼けるということは、まずCDに焼いて、そこからwavなどの形で取り出すという方法だった。年の瀬にもなったし、年を越してこの問題を考えるのは嫌なので、行動に移した。

まず配信サイトから正規の方法で金を支払って曲を購入、ダウンロードした。メディアプレーヤーで聴いてみた。問題なし。思っていたよりちょっと短めの曲だった(笑)。いやー何しろ、秋吉台で聞いた時はBGMとして繰り返し繰り返しかかっていたから、長く感じたようだ。次にこれをCDに焼いた。実はこのためにわざわざCD-Rを買ってきた。いざ焼こうとしたらメッセージが出て、ドライブがギャップレスに対応していないが良いかと聞かれた。意味わからん。まあいいだろう。後で調べたら、ギャップレス再生は曲と曲との間のギャップのことらしい。それなら今回は関係ない。焼けたCDからwavを取り出そうとした。何の因果か私の持っているソフトの中で、CDからデータを取り出せるのはWin Me時代のソフトだけだ。XPやVistaや7になってからは、なぜだかプレインストールソフトにそういう機能が付いていない。私は今まで勝手に、著作権の問題が厳密に議論されるようになった結果かと思っていたが、今回ネット検索したらそういう機能をもつソフトは普通にあるみたいだ。私が持っていなかっただけか。とにかく私は骨董品のMeを起動してwavにした。

こうして、wavデータが出来た。ここでオリジナルとwavの中身を比較しておいた。
オリジナル
44.10kHz 16Bit 2ch 128.02kb/s 3.69MB
wav
44.10kHz 16Bit 2ch 1411.20kb/s 40.4MB
ビットレートとかいう物以外は同じ数値だ。オリジナルのビットレートが128kb/sで、それがwavにした時点で1411kb/sになってしまった。多分この値が大きいほうが音質は良いのだろうが、オリジナルより値が大きいぶんには単にファイルサイズをデカくするだけだろう。で、実際ファイルサイズがご覧の有様だ。無圧縮PCMのwavだからな。元が非可逆圧縮された音声なんだから、それをこのデカいwavのままで保存するのは無駄が多く、精神衛生上よくない。オリジナルと同程度に圧縮したい。

まず私は、数か月前に使った事のあるWeb上のconvertfiles.comを試してみた。でも満足はしなかった。なぜなら、convertfiles.comは各種変換ができるけれども、詳細設定はできないからだ。具体的には、上記wavをwmaに変換したところ、
44.10kHz 16Bit 2ch 64.00kb/s 1.97MB
となった。ビットレート以外は良い。ファイルサイズはオリジナルより小さい。でもこれは質が劣化したと考えて良いだろう。その劣化は私の耳ではわからない程度かもしれないが、これだけ明らかに目に見える数値として違うと、これも精神衛生上よくない。オリジナルよりも少しファイルサイズが大きいくらいで良いと思っていたのに。

そこで今度は、ずっと前に使ったことがある、えこでこツールというのをダウンロードしてきた。これでmp3に変換してみた。このソフトは詳細が設定できるので、ビットレートを2種類試した。
44.10kHz 16Bit 128.00kb/s 3.65MB
44.10kHz 16Bit 160.00kb/s 4.58MB
Fraunhoferとかいうのを使っている。固定ビットレートだそうだ。私はこの後、可変ビットレートを試そうかとLameなるものを探したが、結局ここまでで満足した。その理由は、実際に音を聴いてみたところ、すでにオヤジである私の耳にはオリジナルと変換後のmp3の違いがよくわからなかったからだ。もちろん可変ビットレートにすればさらに質の高い圧縮ができるだろう。でも私の耳はそれを感じ取れるだろうか。ま、ここまでで良いだろう。
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blueclouds

WMPライセンスバックアップについて修正。後で調べ直したところ、WMP10ではバックアップが出来たが、11でも12でもバックアップは不可能とのこと。これでは、いくら配信元で「バックアップ許可する」と書かれていても意味がない。私の乏しい知識では、これって、PCを買い換えた時点で曲は聴けなくなる(CD-Rに焼いた場合を除く)ように思えるのだが、そういうことか?
by blueclouds (2011-12-23 15:50) 

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