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第四の生き甲斐を探します127 [手記さまざま5]

転居はただの転居だ。でも本当にそうだろうか。転居で色々なものが変わる。まず当然のことだが居住地が変わって接する人間が変わり、生活環境が変わる。

転居の契機となった事柄がある。それが転居後の生活に影響する。私の場合は親の脊柱管狭窄症が悪化したこと。

転居に際してやむを得ずしなければならなかったことが、転居 後に影響してくる。私の場合は老後の楽しみに取っておいた品物を片っ端から処分したこと。

ここまでで、転居で変わることが三種類挙げられた。ところが、もう一種類ある。まるで人間よりも上位の存在か、あるいは世界のシステムがそれを意図したかのように、自分の周囲の転居以外の様々なものが変わり始める。私の場合は職場との関係だ。もちろんそれまでも、同僚との意識の違いに気づいたり、カリキュラムが少しずつ面倒な方向へ変化したりした。でも今までは、同僚に対してはだましだましうまくやってきたし、カリキュラムもきわめてゆっくりと変わるので自分をだましてやってきた。ところがそれが、何の因果か転居後に一気に動き出した。これはもう退職の潮時かと感じるほどに。

人間よりも上位の存在なのか、それとも世界のシステムなのかは知らないが、そっちがその気なら私もそれに乗ってやろう。これはいわゆる時流というものだろう。時流に逆らって頑張っても、辛い割に成果はない。そういうものだ。

退職するにあたり、心配事がある。無収入になることが心配だ。物価は上がる一方。マンションの大規模改修工事は迫ってくる。そういう現状で無収入になるのだから、普通心配するだろう。

何か踏ん切りをつけられるものが欲しいと思っていた。たとえば銀行口座の残高がキリの良い所まで上がったら、とか、あと一年分の給料に匹敵する臨時収入があったら、とか。

ショボい人生を送っている私に高額の年収も臨時収入もなく、転居前の土地は権利者の一人が親から未相続でいつ売れるかわからない。

ただひとつ、試算するべきものがあった。塩漬けの株だ。

つづく