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雑記 [  VHSビデオ(補完計画)]

妖怪人間ベム50th再放送はピー音や欠番のせいで満足とは言えなかったが、それでも何かしらの収穫があるものだ。私の場合、VHSビデオテープからPCへ保存したmp4に不備があるのを発見できた。今回の放送(50th再放送)と昔の放送(VHSに入っているもの)を比べようとしたら、昔の放送のmp4に音が付いていなかった!作業ミスだ。これを発見できただけでも、すごい収穫だと私は思う。

でもそこからさらに、芋づる式に色々始まった。過去のPC保存で悔いの残るmp4を、このさいだからVHSを再再生してPCへ再保存しようという馬鹿な試みが。悔いというのは、私の知識不足から逆テレシネしなかったことだ。

いざ作業を始めてみると、長年使って摩耗劣化しているはずのビデオデッキが今回もよく動いてくれることに感心した。変な言い方をするのを許してほしいが、長年の連れであるこの機械が人間のように愛おしくなり、今回のように急いで再生するために使うのでなく、一度酒でも飲みながら好きなVHSをじっくり鑑賞することでこいつ(ビデオデッキ)と共に過ごす時間を作りたいと思った。

名探偵登場とチルチルミチルの冒険旅行を再保存することにした。

その他にサイボーグ009の比較的新しいアニメ。あの、本放送時に最後のほうの話が静止画になってしまったやつ。あのアニメの中でひとつだけ特に気に入った話がある。アルベルト・ハインリヒが自分そっくりの高性能マシンと戦わされる話。アルベルトは、性能的に彼に勝るマシンに辛くも勝利する。勝敗を分けたのは、フクロウのヒナが爆発に巻き込まれるという不測の事態にさいして、それを守ったアルベルトの「人としての心」と、戦うためのデータしか入力されていないがゆえにアルベルトの行動をまったく予測できなかったマシンのAIの差だった。でも私はまだVHSビデオからPC保存していなかった。

そしてついでのついでに、本当だったらどうでもいいが保存したものがある。それがタイムボカン王道復古。最初はどうでもいいはずだった。ところがどっこい、今回の記事の主役はなんと、この王道復古になった。世の中ってのは、やってみなけりゃわからない。

今ちょうど「劇場版Infini-T Force/ガッチャマン さらば友よ」の関連作品が再放送されることが多くて、王道復古(第2話でガッチャマン、キャシャーン、ポリマー、テッカマンが出る)もちょうどスカパー無料の日に1話目を放送していた。でも私が見たいのは2話目の秀逸デザイン&設定の悪玉メカだった。それはスカパー無料の日に放送がなく、まあ仕方がないと思っていた所に今回のVHSビデオ再保存計画。それで保存決定。

なんで私が王道復古を「本当だったらどうでもいい」と思ってきたか。それは、新婚ボケ・バカップルの二人を見たくないとか、こんなのキャシャーンじゃないとか、個人的に感じるものがあったから。バカップルのほうは言わずもがなとして、キャシャーンのほうは説明せねばなるまい。声がね、私にはニセモノに思えたんだ。なんか素人っぽい。「あっ、他の声優を起用したな」と思った。白鳥のジュンもなんか色っぽくて違和感あるから、違う声優だろうと思っていた。それ以来ずっと私にとっての王道復古の位置づけは低かった。で、今回記事を書くにあたり、ちゃんと調べてから書こうと思って声優を比較した。そうしたら、ガッチャマンもジュンもキャシャーンもポリマーもテッカマンも、昔と同じ声優じゃないか。うーん、どうしてしまったんだ西川幾雄さん。

さて声優が昔と同じとなると、色っぽいジュンは逆にガッチャマン本編では見られなかったジュンを見られたと評価するべきかな。こうして、私の中での王道復古の位置づけがにわかに高くなっていった。

第1話では、三悪は声優さんが一人七役をこなすという話題性十分の設定だった。歴代三悪の中でも目立って出番が多いのが、「全国の女子高生のみなさーん」でおなじみのボヤッキー。せっかく所帯を持ち堅気の商売を始めたというのに、ドロンジョたちのピンチを知り、すべてを投げ捨てて悪に戻るという事実上の主人公だ。
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ストーリーも良かった。とくに、「ボクちゃん達にはまだ、アレがあるじゃないですか」は良かった。
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第2話は、やっぱりあのバカップルが好きになれん。
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そりゃあ考えてみれば、人間ってのはもっと恥ずかしいバカなこともやってると思う。が、今までヒーローしていて、この後も同じ話の中でヒーローをやろうっていう人物が、視聴者の前でバカやってんじゃねえ。

やっぱり第2話のきわめつけは、このメカだ。
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「なんたってメカデザインは大河原邦男でまんねん」と言われても、無知な私は今の今までボーッと聞いてるだけだった。調べてびっくり、「機動戦士ガンダム」のモビルスーツのデザインを担当した人じゃないか。こういう無知な私が見ても、その道の秀才がデザインした物には、見るだけで伝わる何かがある。だから無知な私でも今までずっとこのメカを「きわめつけ」と思ってきたんだ。

後ろから見ると、ちゃんとランドセルも背負っている。
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しかもこのメカは成長する。それが実に楽しい。
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「これこそが成長する究極のメカだぁ。セーラームンムンの強さを思い知れぇー。」
どこかで聞いたことのあるセーラー服美少女戦士みたいな名前のメカに変化した。しかもこれの特技は嘘泣きと「ふざけんなよぉーい」という、あまり育ちの良くないJCだかJKだか知らないが、とにかくそういうのだ。

ジュンに「健、あなたの好みってセーラー服だったの?」と言われて弁明するあまりに「女は30過ぎてからが一番いいっていうじゃないか。」と口走ってしまい、「失礼ね!あたしはまだ30前よ。」と墓穴を掘る健。ここはもう笑うしかない。
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声優が昔と違うと思い込み自分の違和感がそのせいだと思っていた今までの私は、昔のジュンとの違和感でこのシーンも引いていた。だがジュンが正真正銘ジュンだとわかった今は、むしろこの痴話喧嘩が「その後の健とジュン」という意味で楽しい。

おっと、話が逸れてしまった。秀逸メカの話をしてるんだった。私にとっての大ウケは、次の成長段階「オバンバー」だ。これの得意技は猪突猛進攻撃。ヤッターワン相手に「おどきよ。犬のくせに。はじっこ歩きなさいよ。おどきよ。おどきよ。おどきよー!」
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それだけではない。「なにすんのよ。あんた学校どこー?先生に言いつけてやるわ。」そして「オバンバーの最大の欠点は、意地汚いことですよー!」

第1話の途中にはマージョのポロリ、第2話の最後にはドロンジョのポロリがある。ボヤッキーとトンズラーが見おさめと言っているが、時代的に考えてむしろ視聴者にとっての見おさめか。

ところで、「コロッケ玉子そば」が380円というのは、物価が安い時代だったんだなあ。
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