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さらばシーバット 後半 [  昔の本(補完計画)]

私が大量の漫画本を横に置いて作業していたら、親が古本屋に売ってはどうかと言った。それは私も予め考えた。でも、本を売ってもわずかな金にしかならない事を私は知っている。今まで大事にして捨てないでいた本の価値がそんなわずかな金額だと認める事が果たして正しいのか。加えて今は、住み慣れた家を出る時が来るぞと苦しめられ、末長く使うつもりだったテレビをデジタル入力がないという理由だけで捨てなければならず、辛い気持ちでいる所に親の右足が動かなくなった。そんな事になるとは知らずに注文したうすべり(ござ)が来週には届き、部屋の家具を退けて畳の上に敷かなければならないが、親の病気があるからそれは延期しようか、でもうすべりを置いておく場所はない。思う事が多すぎて私の脳はこの上古本屋と話し合うような余裕がまったくない。一生懸命最後のデジカメ撮影をし、どんどん処分してゆくしかない。

今回は、前回に引き続き沈黙の艦隊。中身ではなく表紙の航海図。

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モルッカ海峡から日本を、そして北極海を経て大航海をしてきたシーバット「やまと」は、第17巻でついにニューヨークに現れる。表紙の航海図もニューヨーク沖の限られた領域となる。

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第21巻では「やまと」はニューヨーク付近にて機関停止。ここから先の数巻は同じような航海図となる。「やまと」がエンジンを始動するのは第25巻。

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やまとがはっきりと動き出し、表紙の絵がはっきりと変わるのは第27巻。絵が変わるといっても場所が変わるのではなく、さらに狭い範囲を表す図になる。

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第28巻で「やまと」は自由の女神の近くまで来る。「やまと」の航海は目的地に到達した。この後は海江田が陸に上がる。

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第32巻・最終巻。海江田は凶弾に倒れるが、彼の志は実を結ぶ。表紙はそれまでの自由の女神近辺の図から一変して、全世界となる。