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レコードを洗うとどうなるか(その1) [  レコード(補完計画)]

やっと元気が出たので、記事を書き始めます。今回洗ったレコードのうち、今日は最初に洗って試した2枚について報告します。

私は、何か気に入った作業をする時は、つい一番気に入ったものから先にやりたいという衝動にかられます。でもこれは間違いです。最初は未経験状態ですから、どんな失敗をするかわかりませんし、後から「より良い方法」に気づくこともあります。だから正しいやり方は、「作業の最初にはいちばんどうでもいいものを扱う」です。

そんなわけで、最初の1枚はセコハンレコードです。林寛子シングル「私がブルーにそまるとき」。売られていた状態は、レコードが入っていた紙袋もなく、歌詞カードもなく、シングルレコード本体がビニルに入って売られているという、最低最悪状態でした。中身もそれにふさわしく、盤の表面に浅い擦り傷が無数にあります。

それでは、洗う前の状態を聞いてもらいましょう。ブツブツノイズいっぱいの状態とはいえレコード音声なので、権利者に配慮して最初の部分だけを出します。林寛子が歌い始めると最初の「わ」で終わります。

wa1.mp3

目で見るとわかりやすいので、SoundEngine Freeを使って表示した振幅も出します。

wa1.jpg

さて、これを洗ったらどうなったか。私は洗剤を使って洗うのは初めてだったので、とくにこの最初の1枚は慎重に丁寧に洗いました。その結果がこれです。

wa2.mp3

SoundEngine Freeを使って表示した振幅も出します。

wa2.jpg

あなたの気持ちはわかります。あなたはきっと、「レコードを洗ったらこんなにノイズが取れた」という結果を期待して聞いていらっしゃる。で、聞き比べたらたいして変わらない。でも私は、たとえ好結果が出なかったケースでもご報告しようと思っています。そうすれば、いつでも好結果が出るわけじゃないということも伝えられるでしょう。1枚目は擦り傷が無数にあるセコハンレコードなので、私も結果に期待はしていませんでした。

さて、私は2枚目にとりかかりました。2枚目は、ビング・クロスビーのWhite Christmasです。私が子供の時に父が買ってきてくれました。洗う前の状態を聞いてください。ビング・クロスビーが歌い始めると最初のI'mで終わります。

I'm1.mp3

SoundEngine Freeを使って表示した振幅も出します。

I'm1.jpg

あなたはきっと「長年の間にレコードの音溝に埃が入ってノイズが出たんだな」と思うでしょうが、私にとってこのレコードの音は最初からこうです。時々ブツブツ、ブツブツと鳴るこのシングルレコードを毎年クリスマスイブになると聞いて、家族でささやかなクリスマスパーティーをしたものでした。

さて、これを洗ったらどうなったか。今度のレコードはセコハンではありません。

I'm2.mp3

SoundEngine Freeを使って表示した振幅も出します。

I'm2.jpg

私は、こんなにノイズのないホワイトクリスマス(このレコード)を聞いたのは生まれて初めてです。

今回の記事はここまでです。
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