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放射能ニュースの内容が変わってきた [震災後の放射能漏れ問題]

今朝のラジオでも放射能検出のニュースがあったが、その内容は以前とは違う。以前は1.高い値の放射線が検出され、2.すでに商品が市場に出回っているという、1と2が揃った最悪のニュースがあった。しかし最近は、市場に出回る前に放射線が検出され出荷されなかったか、出回っているものでも今回のように国の基準値を下回る値にもかかわらず会社が自主的・良心的に情報を公開したケースばかりを耳にする。まだ全然安心できる状況ではない(時にはシイタケ等から高い値の放射線が検出されているのは事実だから)けれども、少しずつ以前よりましな方向へ向かっているのがわかる。今朝のニュースは以下のものだ。

昨日、粉ミルク「明治ステップ850g缶」のうち、原発事故直後に埼玉県で製造されたものの中から、基準値を下回る低い値ながらも放射性セシウムが検出された。値は最大で30.8ベクレル/kg。粉ミルクの乾燥工程で、大気中のセシウムが混入したと思われる。明治では検査を強化し、結果をHPで公開する予定。

さて、私は2つの事を考えた。

A.今回情報を公開した明治が良心的な行動をとった事を忘れてはならない。「放射線が検出された明治の粉ミルクは危ない」という認識は間違っている。なぜなら、原発事故直後に同様の工程で作った粉ミルクは、他のどの会社のものでも同様の結果になる可能性があるからだ。危険度は各社ともに同じだ。その各社の中で、少なくとも明治は情報を隠ぺいせずに良心的に公開した。そこから導き出される結論は、少なくとも明治は信用できるというものだ。

B.今回のニュースは原木シイタケのニュースとは違いがある。Ⅰ.原木シイタケは原木に付着したセシウムがそこで栽培されたシイタケに移ったもので、その意味で原発事故から何年経ってもその原木を使う限りはシイタケからセシウムが検出されうる。Ⅱ.ところが今回の件は、原発事故直後に製造された食品の放射線レベルが、今頃になって話題になった。その頃の食品がまだまだ消費されずに残っているという事だ。Ⅰでの放射能食品は、屋外で栽培されたきのこ等、一部のものに注意するだけで大半を防げる。しかしⅡでの放射能食品は種類が限定できない。今後も数か月は、長期保存可能な食品に気をつけなければならない。

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