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右耳で音楽の泉、左耳でスネークマン [手記さまざま2]

ひとつの分野にこだわらず、食指が動いたものから何でも貪欲に学んでゆけという言葉は、なにも学問の世界だけのものではない。起点がカセット音声の出所解明だからといって、ひとつの可能性にこだわり続けていると、逆に見落とすものが多いかもしれない。まあ、学問と違ってこっちのほうは、どれだけ頑張っても人々から褒められることはなく、立身出世に役立つこともないが。

今回の始まりは、少し前に捜索願を出したカセット音声だった。西田敏行(似)の声でコントが入っている。その後音楽が始まる所で録音はプツリと切れる。このブログ記事にコメントをいただき、私は俄然意欲が湧いた。そしてネット検索を再開した。でもここでは私の作業を時系列で追うのでなく、もっと大きな視点から見よう。

このカセット録音はコントであり、そういうコントはラジオ番組にもテレビ番組にもある。それに、スネークマンショーを考えればレコードの可能性もある。しかし録音の末尾で曲がかかりパーソナリティが「えー、ここで一曲聴いてもらいましょう」と喋る。この形式はラジオ番組の形式だ。もしもレコードならばかなり特殊なもの。テレビ番組とは私には考えにくい。

カセット音声にあるコントの西田敏行似の声が西田敏行だと仮定しての話だが、ウィキペディアは西田敏行出演のラジオ番組として「パックインミュージック」(1978-1982)と「ザ・バラエティ 西田敏行パロディカルナイト」(1980)の2つを挙げている。(ウィキペディアが情報を網羅しているとは限らないということも書いておく。)

パックインミュージックのほうは西田敏行自身がパーソナリティをやっている。しかしカセット音声ではコントに西田敏行似の声があり、その直後に始まる音楽と共に喋るパーソナリティは別人の声に聞こえる。

TBSラジオ「雄二・小朝の夜はともだち」の1コーナーとして「ザ・バラエティ 西田敏行パロディカル・ナイト」があった。探してみるとYouTubeに「ザ・バラエティ 西田敏行パロディカル・ナイト」の音声が見つかった。その内容はギャグ的な歌を歌っているものばかりで、コントの類はない。YouTubeには「雄二・小朝の夜はともだち」全長の音声もあった。各コーナーの中身はカットされて小朝のトーク部分と各コーナーのOP、EDだけに編集されている。でも今の私にはこれで十分だ。その音声で「西田敏行パロディカル・ナイト」のOPとEDを確認できた。どちらも西田敏行がコーナー名と提供を喋っている。いっぽうカセット音声ではコントの直後に音楽が始まりパーソナリティが喋り、コーナー名と提供の喋りはない。

こうして、ウィキペディアに載っている西田敏行のラジオ番組2つの可能性は少なくなった。

次に探すべきものは何だろう。西田敏行だがウィキペディアにある2番組以外でのコントの可能性。西田敏行似だが西田敏行でないコントのラジオ番組の可能性、スネークマンショーのようなコント収録レコードの可能性。

私はコント入りのラジオ番組を知らなかった。知らないものは探すのに苦労するから、知っているものから手をつけた。まずスネークマンショー。若い頃の私はスネークマンを聞くタイプではなかった。スネークマンが好きだったのは私の元友人のほうだった。カセットテープ交換で元友人がスネークマンを入れてきたので、それで私も知ることになった。(友人との交流は人間の幅を広げるぞ。まあ、広がった中身はスネークマンだけど。)友人がカセットに入れたのは「急いで口で吸え」。彼はレコードを持っていたようだ。しかしウィキペディアで調べると、スネークマンショーはそれだけではない。もともとラジオ番組として存在していたらしい。私はそれをネット検索した。どなたかが当時のラジオ録音をUPしてくださっている。番組の提供はGOROだそうだ。この雑誌も私は名前しか知らなかった。いや、人々がそれを忘れ去って久しい2018年冬に私はGOROを知るに至るのか。(いまさら知ってどうなる、とはどうか言わないでくれ。)「それゆけスネークマン」というタイトルの動画が多数、YouTubeにあった。なんだか名前が私のブログと似ているので複雑な気持ちだ。私はこのラジオ番組を最初から聞いてゆくことにした。なにしろ数が多く、私は師走が近いこの時期にボーッと聞いていられるほど暇ではないので、スマホにイヤホンを付けて日常生活を送りながら「それゆけスネークマン」を聞くという変なおじさんになってしまった。今朝は右耳でNHKラジオ第1の「音楽の泉」を聴きながら、左耳では「スネークマン」。脳トレになりそうだ。さぞかし脳が活性化したことだろう。

「それゆけスネークマン」の数は多く、聞く作業はまだ当分終わらない。それに、コントはあるものの、カセット録音とは違う感じ、違う声だ。放送年もおそらくカセット録音よりも数年前だと思う。私はやがてスネークマンから離れ、別の何かを探しに行くだろう。でも今はまだ何を探したら良いかがわからない。YouTubeのスネークマンを聞くうちに、同じページに表示される動画一覧にヒントがあるかもしれない。そこから私は別の何かへ旅立ち、しばらくはカセット録音と無関係に過ごすとしても、いつの日かあの西田敏行似の声の番組に出会うかもしれない。

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