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夢十夜 第十一夜 [手記さまざま]

久しぶりに夢を見た。場所はどこか海の近くの建物で、大きな食堂にテーブルが並び、その上には食事が並んでいる。私はたくさんの人と一緒に食卓についている。食事はどれも美味しいが、そのうちに自分で食材を見つけてきたくなった。この食事会では、自分で食材を探してくるのも可となっていた。私と私の右隣りの男性は、その場から幽体のように壁をすり抜けて飛び出し、そのまま海へ飛び込んだ。どんどん潜っていくと、海底に自家用車が沈んでいた。ずっと前に事故で沈んだものらしい。運転席に女性の白骨死体があった。すでに一片の肉もなく、骨の顎が下がって口があんぐりと開いていた。頬肉がないと骨の口はずいぶん大きく見えて不自然だ。私はその骨の口に半透明の肉付けを想像してみた。その時、召集があり、私ともう一人の男性は命綱のようなもので海から即座に引き上げられた。見ると体にラップが巻きつけてあり、それをはがすと服が濡れていなかった。海中でどうやって息をしていたのかは知らない。私たちが自分の席に戻るとすぐにシェフの挨拶が始まった。このシェフはHUNTER×HUNTERのヒソカみたいな外見だ。私は、海底に沈む車の中の骸骨について聞いてみた。するとシェフは、「ご心配いりません。私の本職は『修復』ですから。」と言った。そこで目が覚めた。

この試みは夢十夜だが、その中に1回むりやり書いた回があったので、これで本当の意味で十夜となる。小さい頃から夢十夜を試みて、いつも三夜くらいでおしまいになっていた。起きてからも覚えている夢はそう続けて見ないし、そうこうするうちに夢十夜を諦めてしまうから。十夜完成したのは今回が初めてだ。もし今度夢を覚えていたら続編を書こうかどうしようかと考えている。
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