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個人的仏教探索 (17) 後期密教 [個人的仏教探索]

田中公明著「性と死の密教」内容理解のためのメモ その5 セクソロジー編のサンバラの部分を読む・・・はずだった。

私は以前に「この本の著者は『寄り道』をしたがる」と書いた。その後、導入編が終わりセクソロジー編の生起次第・究竟次第、そして灌頂の解説になると、まとまった量の単一テーマの話が出てきたので、私は「寄り道」はなくなったのかと思った。それにしても秘密集会で生起次第を見てからヘーヴァジュラで究竟次第を見るというように論じる対象の文献があちこち飛び、全体を通して一本の筋道が見えるというよりは、後期密教の様々な文献からテーマを取り出してはクローズアップしているのかなと感じていた。そうしたらここに来て著者から「サマーヨーガ→ヘーヴァジュラ→(後期)サンバラ」という筋道が示された。私は「そうだったのか」と思うと同時に、「それじゃ秘密集会は巨大な寄り道だったのか!」とも思った。

突然だが、田中公明著「性と死の密教」内容理解のためのメモは、ここで休止となった。もうずいぶん前から私はこの手の話題に食傷気味で、もう勘弁してくれという気が起き始めていた。それがついに、本のこの先を読めない精神状態にまで達した。

もともとこのコーナーは「お勉強」でも「仕事」でもなく、時間と気力のある時に少しずつやろうというものだ。気力がなくなれば休止したほうがいい。また数年も経てば、改めて興味が湧くかもしれない。その時に読み返したら、今はわかっていないことも見えてくるかもしれない。そういう長い目で見てゆこうと思う。
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