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第四の生き甲斐を探します4 ac3をwavするアプリ [手記さまざま5]

今日は、参りました。出版社に授業で使う教科書を伝え、献本と資料を送ってくれるように頼んだのですが、出版社は教授用資料は送ってもCDは送ってくれませんでした。忘れたのではありません、同封の紙に、教授用資料の所には手書きでチェックが付けてあり、CDの所には付けてありませんでしたから。注文冊数が少ない時はCDを省けという社内マニュアルがあるのでしょう。でもその時はまだ、私は困りませんでした。今どき音声教材は、学生がネットから取得できるようになっているのです。私もそこから取得して、wavにしてディスクに焼いて教室へ持って行けばいい、と思いました。

ネットからの取得はうまく行きました。音声は80個あまりのmp3でした。教室のプレーヤーで再生できるように、私はそれをwavにしてディスクに焼かなければなりません。私は80個あまりのmp3を選択してEcoDecoToolにドラッグしました。ところが途中でEcoDecoToolが終了してしまいました。wavに変換できないmp3があったようです。私はその次のmp3から先をEcoDecoToolに渡しました。また途中で止まりました。mp3をwavに変換する機会の多い方ならわかると思いますが、なぜか変換できなくてエラーを出すmp3があるんですよね。そういう時は一度mp3DirectCutに読み込んでから出力すると、変換できるmp3になります。でも今回は、80個あまりですよ。いちいちmp3DirectCutに読み込んで処理する気力はありません。

私はEcoDecoToolを諦め、AnyVideoConverterを使ってみました。80個あまりのmp3を選択してAnyVideoConverterにドラッグしました。すると今度は、全部のmp3がいちいち読み込みエラーを出しました。これはたまりません。エラー表示が出て、OKボタンをクリックしたらまた次のエラー表示が出て、またクリック、また次のエラー表示。途中でキャンセルのボタンはありません。最後に私がどうしたか、わかりますね。Ctrl+Alt+Deleteですよ。AnyVideoConverterよ、さらば。

でももちろん、教師はめげない、負けない、落ち込まない。ただ、これは「生き甲斐」ではありません。生き甲斐は、他の所に求めなきゃいけません。それで今回も生き甲斐探しの旅です。

さて今回は、前回の続きで、まずEcoDecoToolの最新バージョンでac3が扱えるかどうかの調査からでしたね。調査結果を書きます。

私が持っているバージョンは1.13.2(2009/05/01)でした。念のために再度このバージョンでac3を開いてみましたが、やはり駄目でした。
ecodeco1.13.2.png

これを、えこでこツールのreadme.htmlに書かれている「プロジェクトのホームページ」
http://sourceforge.jp/projects/ecodecotool/wiki/FrontPage
へ行って、現時点での最新バージョン1.14(2009/07/14)に更新してみました。
それから同じac3を開いてみましたが、これも駄目でした。
ecodeco1.14.png
結局、私がMPEG-2から取り出したac3をEcoDecoToolで開くことはできません。

ではそもそも、このac3ファイルは有効なものなのか。当然それもテストしなければいけません。コーデックがあれば音楽プレーヤーで再生できますが、ここでは2つめの調査を兼ねて私の自作プログラムを使います。これは私がまだ元気だった頃にプログラミングしたもので、内部でAC3 Filterというコーデックを使います。これが、ひとつ前の記事に書いた「最後に残された中途半端な解決策」です。なぜ中途半端かというと、このコーデックは渡されるファイルパスに日本語が含まれると認識できないのです。とにかく、このac3ファイルが有効なものである証拠をここに出さねばなりません。次の動画は私の自作プログラムからac3を再生したものです。(動画はブログの容量をたくさん消費するので、後年に削除すると思います。)元の音声が小さいのでボリュームを上げないと聞こえないかもしれませんが、「名曲アルバム」の最初の部分が流れます。私の環境Windows10+Chromeだと、動画を埋め込んだ状態ではなぜか映像が出ず真っ白になりました(音は出ました)。ダウンロードして再生すると映像が出ました。これの原因を究明すると本題から逸れて多くの時間がかかるので、今はここまでとして先へ行かせてください。


このAC3 FilterとDirectShowの仕組みを使って、wavを出力できるはずです。

しかしまた、ここまでの調査をする過程で新たなアプリを見つけました。ひとつは、前の記事で挙げたUniConverterと同様に、無料と書いてあるけど調べてゆくと実は有料のアプリです。もうひとつはフリーソフトWav to AC3 Encoderです。これをお読みのあなたは、一瞬のうちに違和感を覚えたでしょう。私も覚えました。このアプリ名だと、WAVからAC3に変換するアプリですよね。でもネット上のあるサイトには、これでAC3がWAVに変換できると書いてあるんです。私はダウンロードして試してみました。結果は、やっぱりアプリ名どおりの機能でした。読み込めるのはWAVであって、AC3ではありません。どうしてネット上には嘘を平気で書くサイトがあるんでしょう。

さて、私は話を先へ進めたいのですが、ここまで調査する過程で私はレコードをデジタル化した音声を聞くことになりました。そして、私が記憶していた以上にブツブツノイズがあることにショックを受けました。後年に作成したWAVだけでなく、若い頃の録音もです。アナログですからね。レコードですからね。でも私はその後、長年CDやmp3と付き合ううちに、ブツブツノイズなんか存在しないのが当たり前という精神状態に変化していたようです。私はブツブツノイズに引いてしまい、レコードを「第四の生き甲斐」にする可能性が少なくなってしまいました。

とにかく、ここで中途半端に終わると悔いが残るので、最後まで書きたいことを書き終え、その時点で「生き甲斐」を感じるかどうか確認しようと思います。

つづく